ベルンカステルが作り上げた大東亜帝国での殺し合い、キアラを中心とした殺し合いを辛くも仲間たちと乗り切った生還者の一人。
元の世界の日常へと帰っていった……ハズだったが、三度、殺し合いに招かれることになる。
大東亜帝国で生徒も戦闘訓練を受け、二度に渡る殺し合いを経験したことから原作のこなたより戦闘力やサバイバル能力が高い。
また、どういうわけか『鎧』と縁がある。
【今ロワでの動向】
三度、主催に拉致され三度目の殺し合いに招かれた泉こなた。
説明会場と思われた場所で(二度)死んだ母である泉かなたと再会し喜ぶも、それは束の間の喜びであった。
かなたは主催アドミニストレータから見せしめとして選ばれてしまう。
かなたは娘である狼狽えるこなたに「あの時みたいに負けないで生きてこなた、自慢の娘にもう一度あえて良かった……」と言い残して首輪を爆破される。
母をまた失った悲しみと主催への怒りを胸に抱くこなた。
だが、二度の殺し合いの経験が功を奏したのか、激昂したい気分を抑えることに成功する。
しかしだからこそ、こなたは殺し合いには乗らず、主催の打倒を決意する。
母の死を乗り越えた後、こなたは支給品と名簿を確認する。
支給品はバースドライバー……インクルシオやアイアンマンと同じ鎧を纏える変身アイテムだ。
そして名簿には主催戦を共に戦い親友の西園寺世界に道を示したオルガ(実は別世界線の別人だが)や自分を罠にハメようとした森近霖之助の名があった。
あと、気になったのは自分も知っているアニメのキャラであるハルヒやドラえもんの名前があったことか。
前者は合流を果たしたいと考え、後者は危険人物であるので同じ対主催に合えたら警戒するように話しておこうと心に決めるこなた。
ついでにオタクとして是非ハルヒやドラえもんには会いたいと考えたりと、変なところで暢気なところもあった。
こなたが最初に出会った参加者は
葉風美織であった。
こなたの方が年上なのだが、体格のせいで小学生と思われてるのか、年下扱いされる。
美織曰く、殺し合いには乗ってないらしいので情報交換を行う。
一方、直感では気づいていた……美織のほの暗い瞳の中からかつての知り合い――ジェシカのような心の闇が根付いていることに。
(どうしてこんな小さな子が?)と思ったこなたは友好的かつ思想に同調するフリをして美織を探ってみることにした。
狂気に落ちきっていても疑うことに慣れていない美織は根掘り葉掘り聞いてくるこなたに、自分のこれまでの経緯や愛する光希のこと話した。
話しを聞いていれば母の死や友人の裏切りなど同情の余地はあるが……こなたは美織を悪の道に走らせた光希から引き離すべく、態度を変えて接した。
こなた「あなたの光希さんへの愛はただの依存だよ。
悪の道に走ることはアンタのお母さんだって認めてないハズだよ!」
美織「ただの人間で部外者であるあなたに私たちの悲しみの何がわかるの!
どんなに願ったところで旧支配者である私を光希しか受け入れてくれない!
それに今の弱い私たちでは生死に関係なく永遠に邪神(じょういそんざい)の玩具にされる!
こなたのお母さんだって……そうだったんでしょ!?」
実際にキアラにアドミニストレータにかなたは体を操られたり、先ほど殺されたりした。
だからといって悪の道に踏み外す理由にはならない。
こなたは美織の悪堕ちを、母や友を失ったことによる気の迷いと、光希という女に騙されているせいだと判断。
逆に説得して悪の道から足を洗わせようとする。
一方、説得のために亡くなった母を引き合いにだし居場所をくれた光希を侮辱されたと思い込んだ美織は逆ギレし襲い掛かってきた。
こなた、今回はバースドライバーで仮面ライダーに変身してやむを得ず応戦する。
だが相手は旧支配者ヴルトゥームの魔力を操る美織。
美織は戦闘経験は少ないため、己の技量とバースの力でなんとか持ちこたえるが状況は圧倒的に不利、徐々に押されるが……
カカカカッ
ブロントさんというメイン盾がここで乱入しこなたに助太刀。
それでも美織を倒すには戦力不足であったが、こなたと一緒に退却することはできた。
美織は実は先のアラレとの戦いで消耗しており、かつ死病に自分が知らぬ間にかかっていたため、追ってこなかった。
即席の共同戦線で救われたこなた。
ブロントさんは同じ母の寵愛を受けながらも悪の道を進もうとする美織を止めたいと願うこなたの無茶に付き合ってくれると約束する。
まさしく騎士の鑑だと、こなたは感激して対主催コンビを組んだ。
それからしばらくは人に合わず、こなたは母かなたの返り血を浴びていたため、他の対主催に警戒されないように着替えとシャワーを浴びるべきだと、ブロントさんから提案を受ける。
とある民家でシャワーを浴びるこなた、ブロントさんはシャワーが終わるまで部屋の前で参加者がこないか見張ることに。
当然騎士として汚い忍者のように覗く気も下心もなく、ただメイン盾として待機するのみ。
ところが突然浴室からこなたの「キャア」という悲鳴が聞こえた。
何事かと思ったブロントさんは急いで浴室に入る。
こなた「あっ、ごめん、ゴキブリが出てきてビックリしただけだった」
こなたは浴室にゴキブリが出てきたので思わず悲鳴を上げてしまったらしい。
その結果、ブロントさんはラッキースケベ的に彼女の全裸を見てしまう。
しかし、ブロントさんの反応は恥ずかしがったり、鼻の下を伸ばすでもなく、驚愕だった。
こなたの裸体は二回分の殺し合いを経たことであちこち傷跡だらけだったのである。
普通の学生がまず体験しないレベルの怪我の跡であった。
ブロントさんは少女の痛ましい傷跡を見て、裸を見た興奮より悲しみが勝さるのであった。
だがこなた本人としては正嗣やデグら仲間たちと共に戦った記憶としてあえて残していると語る。
(余談だが生還後のらきすた世界では誘拐犯に暴力を受けてできたものと周囲に吹聴している)
ブロントさんはおまえもメイン盾で騎士だったんだなと、こなたを讃えた。
こなたは「ありがとう」という言葉と同時に「そろそろ出て行って」と恥ずかしがりながらブロントさんを浴室から追い出した。
入浴と着替えを終えたあと、二人は民家を後にする。
道中で話し合いをするが2人はネトゲ知識はもちろん、双方リアルではモンクだったり、ブロントさんとこなたの相性はバッチリだった。
そこへカピタン襲来。
当初こそ連携力で勝さるこなたとブロントさんが優勢だったが、カピタンがアクア・ウイタエ飲み込んで黄金律から開放され、更に心意に目覚めたことで性能向上。
心意を得たカピタンは"血と雷(サングレ・イ・フェーゴ)"と"撃破(フラカッソ)"を組み合わせたりと無駄に技に幅が出してきた。
とはいえ覚醒オートマータ相手に攻撃を捌ききって退きを選択できたのはさすがにナイトは格が違った…のもあるがこなたのサポートもあってこそ。
しかし、キリトのスターバースト・ストリーム以上の20連撃かましたことでブロンドさんがとうとう敗北。
不幸中の幸い、戦闘の最中にカピタンがフェイスレス死亡を知ったために衝撃を受け、その隙にボロボロのブロンドさんをバース変身中のこなたが抱えて走り出し、逃走に成功する。
一方で逃走後に変身を解いたこなたが突然、苦しみだす。
この時、ゾナハ病をとりこんだペイルライダーが接近しており、こなたが感染。
しかし、事前に一か八かカピタんが飲んでいたものと同じアクア・ウイタエを支給されていたブロントさんはしろがね化して「病」に完全耐性を得ており、苦しみだしたこなたに自分の血を飲ませてその場を離れた。
そのからまもなく放送があり、こなたは美織の死を知る。
とうとう悪の道から彼女を引きずり出せなかったことをこなたは悔やむのだった。
次に会ったのは、対主催グループで(現実出展では)世界最強の女子レスラー吉田沙保里選手とカピタンと一応製作者が同じフェイスレスであるオートマータ・ブリッゲラだった。
ブリッゲラに関してはしろがね化の事もあってオートマータ壊すべしの衝動からからのブロントさんが戦闘しかけるところだったが、こなたと沙保里の仲裁に加えて、ブロントさん自身も血の呪いを気力で押さえつけてみせ、事なきを得る。
「私を破壊しないのか?しろがね」
「お前が今は悪ではないのは確定的に明らか、何より味方同士で争っている場合ではにい」
その後で沙保里とこなたで「さおりちゃん」「こなちゃん」って格闘技女子トークに花が咲いた。
また、また、初心に返って始まりの三体式より基本五行の一番である「劈拳」を淡々と繰り返して鍛錬するブリゲッラ…と、その横で、いつの間にか同じ動きを真似しているこなたという一幕では、ブリゲッラがいつまでたってもツッコまないために痺れを切らしてこなたが自分でツッコミを入れ、合気道で勝負を挑んだ。
結局、数多の格闘技の知識を持つブリゲッラを「師匠」と呼ぶようになったこなたに、ブリゲッラも困惑しながら幾つかの教授を行い、言葉を交わしている。
こなた「この『平時多流汗 戦時少流血』…ってどーいう意味?なんとなーくわかるけど」
ブリゲッラ「お前の感じた通りだ。常の鍛錬において多くの汗を流し労苦を厭わなければ、いざ戦いの時に流す血も少なくて済む…という事だ」
こなた「へ~~~~っ」
こなた自身は基本はぐーたら気質なので、あまり苦労はしたくないと思う一方、確かに平時の備えさえバッチリなら三度も殺し合いで拉致されることもなかったし、仲間を守ることももっとできるだろうと反省と感銘を受けるのであった。
そんなこなた・ブロントさん・沙保里・ブリッゲラ(とミニドラ数体)のグループだったが、そこへ意気揚々とオートマータ軍団引き連れて進撃するカピタンが再び現れる。
そしてオートマータ軍団に襲われるがブロントさんが先ほどと違いしろがね化してたのと、仮面ライダーバースこなたが気を練れるようなったのと、ブリゲッラが五体満足で戦えるせいで半分くらい殲滅されてブチキレさせられることに。
結局主催から始皇帝組への襲撃を優先しろ!って指令されて捨て台詞吐いて逃げていってたが、ただカピタン本人は心意もあってめちゃくちゃ強化されてたから苦戦してたねブロントさんたちも、しかし。
オートマータ軍団戦の戦いの過程でバースドライバー大破&川に落下し流されてしまってこなたは味方とはぐれてしまった。
こなたが川に落下する寸前に「さおりちゃんを護って…頼んだよ、ナイト!」とブロントさんと盟約を交わすのだった。
なんとか溺れることもなく無事に川の下流に流れ着いたこなた。
その先には……
こなた(クワガタの怪物と……美織ちゃんが言っていた光希って娘!?)
ちょうど異形と化した歩と交渉に入った美織が言っていた薔薇の植物魔人光希がいた。
否、鎧の色が白いので聞いていたのと少しおかしい。
こなたはまだ知らないが、光希は弱ったところをタギツヒメという存在に肉体を奪われてしまっていたのだ。
そしてどんなやり取りがあったかは知らないがタギツ光希ことホワイト・ロージィとクワガタの異形・歩が融合……というよりタギツ光希が一方的に吸収。
歩が恍惚の笑顔を浮かべながら消えていき、タギツ光希もといタギツヒメはアナザークウガロージィという異形に変化するのであった。
歩の最期とカピタンと同じかそれ以上の怪物の誕生にゾっとするこなた。
こんな奴にろくな武器もない自分では勝てないと思い、忍び足で逃げようとするがタギツヒメはとっくにこなたの存在に気が付いており、回り込んで逃走を阻止。
こなたの首根っこを掴んだ。
後は持っている刀の錆にされるだけであった。
と思いきや、こなたが美織の名前を口にした瞬間、タギツヒメの腕がなぜか勝手に動いて刀を取り落としてしまう。
その後もなんどかこなた殺害を試すも、なぜか体の方が殺すことを拒否するタギツヒメ。
ならば、予定を変更し、殺せぬなら先ほどの下僕(ガリガリ君)同様、種を植え付けて手駒にしてやるとタギツヒメは決めて。
そしてこなたの体内に植物の蔓の触手を通して魔界植物の種を植え込んだ……新しい植物魔人及び、下僕の誕生である。
心臓に種を埋め込まれるこなたは白目を向き、意識が飛ぶ。
それこそがタギツヒメ最大の誤算。
触手を通してまだ完全には消滅してなかった光希の魂が、生前に美織と縁があるらしいこなたと対話を始めてしまった。
こなたの中の精神世界に侵入してきたブルー・ロージィこと朝之光希。
美織を悪の道に引きずり込んだとしてこなたは光希を批難する。
反対に光希もまた、それしか道がなかったと反論する。
それはあたかも魂の口喧嘩のようであった。
光希「今の世界や人類は神様の気まぐれに翻弄されるほど弱く儚い。
咲くのも腐らせるのも神々の勝手! 勝者なんてどこにもいない!
私たちは生まれながらの敗北者! 花壇の中の自由のない花と同じ!
勝者になるにはダメな花を間引きしてでも神より強くなるしかない」
こなた「自由を勝ち取るために悪になったというの?
他の花を食い物にして勝ち取る自由なんてキアラみたいなケダモノと一緒じゃない!
勝ち負けじゃなくて不条理と戦い続けることが大事なんでしょ!
みんなで幸せになろうって発想ができないの?」
人の弱さと脆さに絶望した光希と、あくまで人の強さと友愛を信じるこなた。
光希「信じていた人にたくさん裏切られた」
こなた「私だって裏切られたけど、最後は戻ってきた、そして許せた」
光希「それは君が恵まれてるからだよ」
こなた「アンタは自分の不幸を世界の全てと思い込んでるだけ」
光希「倉敷博士だけじゃなく、ミルドレッド博士も美織ちゃんもみんな死んだ、まだ仲間が生きている君が羨ましいよ」
こなた「美織ちゃんみたいにあなたを愛してくれる存在がいたんだね。
私もお母さんやジェシカたちを守りたかったよ」
なにげに両者三回も殺し合いに招かれ、友に裏切られたこともあって
色んな不尽があって、自分を愛してくれた存在もいて……
こなた「貧乳はステータスだ、希少価値だ!それを捨てるなんて勿体無い!」
光希「ちょ……何の話してんのキミ」
ブルー・ロージィになったら夢のボンッキュッボン体型を手に入れたと抜かす光希にこなたは貧乳の価値を示す。
非常事態になんの話をしているんだこいつら。
光希「気に入らないね、『こなちゃん』」
こなた「私もだよ、『みつき』」
光希「でも、だからこそ、タギツヒメに君の体を好きにさせる気にはならない」
こなた「それってどうゆう――」
光希「これは契約だよ。
タギツヒメに私の力を奪われるぐらいならあなたに力をあげる」
こなた「……わかった、でも悪事には使わないからね」
光希「それでもいいよ。
でも、あっさりやられるとか失望させないでよね、それから美織ちゃんのことを気をつかってくれてありがとう」
光希が微笑むと、精神世界は崩れて現実世界にこなたは引き戻された。
この間、現実世界では約三秒。
交渉の結果、自分が嫌う邪神同様の存在に肉体を利用されるぐらいなら、力をくれてやると、タギツヒメが植え付けようとした種を通して光希がこなたに注げるだけの力を与えたのだった。
光希の思惑に気づいたタギツヒメは慌てて触手を引っ込めるが時既に遅し。
力の半分を奪われ、自分の意志に従わない現状で互角の実力を持つ植物魔人を自分で作ってしまった。
こなたの体格が平均的な成人女性並に大きくなり、その胸は豊満になっていた。
さらにこなたは新しい鎧にして青い薔薇の植物魔人、魔貴王ブルー・ロージィに変身する。
なお支援レスでは「光と闇が両方そなわり最強に見える」だと言われていた。
確かにこなたブロントさんと同行してたが……
そして始まるクウガヒメもといタギツヒメと、ブルー・ロージィこなたの戦い。
カタログスペックはほぼ互角。
ただし、こなたは空手で使う武術は攻めには向かない合気道。
剣技が冴えている分だけタギツヒメの方が僅かにリードしている。
このままではダメージレースで押し負ける。
そんな時、川に落ちたこなたを助けに行けと味方に言われ、とうとうこなたを見つけた沙保里が「これを使って」と武器を投げてよこした。
キャッチしたのは――光希も使っていた愛用の死神の鎌、サイズ・サイズであった。
対神特攻武器でもあり、タギツヒメには有効な武器でもあった。
タギツ「そんなちゃちな鎌で私を屠ろうというのか言うのか?」
こなた「戦いもエロゲも、最後までやってみなきゃ……わかんないもんね!」
タギツ「小童が、格の違いを見せてやろう」
10分以上、タギツヒメと刀と鎌で斬り合う中、こなたは冷静に敵の戦力を分析する。
タギツヒメはアナザークウガ(歩)を吸収した結果、腕の形状がアナザークウガ状になっており、両手が昆虫のように二本指、構造上刀は握れるが、指が減った分可動域が限られる、結果、剣の冴えが落ちているようにも見える。
おそらく、今のタギツヒメの剣技はかつて戦ったエスデスよりは下かもしれない。
欠点を見つけたが、とはいえ劣った剣技は光希・歩・アナザークウガを吸収して得た技、口から吐く炎などで補っている。
倒すには隙を作りたいが、一人では絶対に作れない。
そこで援護のために沙保里がスポットハイライト(自分が狙われやすくなるアイテム)を使用。
刹那の間だけ、タギツヒメの注意が吉田選手に向く。
そして沙保里が作り上げた僅かな隙に大鎌を振るい、指の可動域の限界を見切り、剣技以外を使わせない。
先の先で捌ききれないところから斬撃を浴びせてタギツヒメを刀ごと上下真っ二つ&魂を刈り取って勝利したのだった。
こなたも傷だらけであったが沙保里の援護が決め手になり、勝利を掴んだのだった。
余談だが支援レスにて
ペニーワイズ「タギツヒメは死んだ。
サイズ・サイズは対神特攻武器であったから、具現化された刀ごと斬られて死んだのだ。
つーか、こなちゃん、そろそろパワードスーツマイスターって言われそうじゃね?
貧乳 フォーエバー」
※このSSにはペニーワイズは出てません。
変身を解いたこなたの体格の変化に驚く沙保里だったが、無事に合流できたのを喜びあった。
「貧乳は希少価値だとか言ってたらみつきに巨乳にされちゃった、地味な嫌がらせかな?」はこなたの弁。
そして某所にてブロントさんら生き残った対主催がぞくぞくと集まっており、首輪も解除。
主催の居場所も判明し、少しの休息を得てこれから決戦に向かうことになった。
なお、この時国民的アニメキャラであるドラえもんに会っている。
ドラえもんに関してはサインをねだったりしたこなたであった。
一方で師匠であるブリッゲラの姿が見えないのはこなたにとって心配だったが、それに関して沙保里とドラえもんは答える。
沙保里「強大な敵に……そして、自分に勝つための戦いへ」
ドラえもん「大丈夫、きっと彼は勝ってくるよ」
こなた「……うん、わかった師匠のことだもんね、絶対勝ってくるよ」
そうして一丸となって主催本拠地へ向かう対主催軍団。
アイドルたちは歌うことで主催の目的であるユグドラシルに囚われた『無限力/イデ』を説得するために歌い、敵の注意を引き付ける。
その隙にこなたやブロントたち戦闘チームが主催を討つという作戦だ。
こなたもブルー・ロージィに変身し、サイズサイズを手に敵地に向かい、対主催勢力と激突する。
なお主催戦に参加した
クレイトスはそこでブルー・ロージィと再開する。
クレイトス「魔王気取りの小娘、貴様も生きていたか……?
なにかふた回り小さくなってないか?」
こなた「誰おじさん? みつきの知り合い?」
仮面を取ったら別人が出てきたので流石のスパルタンもこれには驚きだったそうな。
どうやら生前の光希と知り合いだったらしい。
クレイトスはアルケイデスと共にゼウスの下へ向かうため別れて、こなたと沙保里が相対したのはアドミニストレータだった。
アドミ「……許さぬ。ここは我ら神の世界だ。招かれざる侵入者に、そのような振る舞いは断じて許さぬ。
膝を突け。首を差し出せ。――――恭順せよ!」
こなた「アンタたちは人の記憶や体を操り、制御できると思い上がっている。
だけど心に刻んだ想い出まで侵すことは誰にも許されることではない
――私にとって神様より偉大な人が言っていた言葉だよ」
沙保里「直接あったことないけど光希ちゃん、やり方は間違ってたけど、
あんたたちのような傲慢な神様を許せないから彼女なりに抗ったのよ」
アドミニストレータには自分を攻撃するとプログラムにより整合騎士化してしまう。
ある意味彼女の絶対性を物語る能力であったが、こなたには秘策があった。
ブルー・ロージィには呪いに対する絶対的な耐性を持ち、エネルギーとして吸収する能力を持っていたのである。
これに関しては予想外だったアドミニストレータは、激しい戦いの最中、片手を鎌で斬り落とした。
ところが、あとは首か心臓部分を狙えばアドミニストレータは討てたかもしれないところを
オーディンが途中で乱入。
そのオーディンの不意打ちにより背後から心臓目掛けての一撃によりこなたは倒されてしまう。
オーディンは沙保里はいつでも殺せる雑魚と見なして後回しにして別の戦線へ向かい、手傷を負ったアドミニストレータは一時退却。
しかし結果としてこれが主催である神々の敗北、アイドルたちの歌による無限力の説得に成功するのであり、多くの犠牲を払いつつも対主催の勝利になったのである。
そして、胸を貫かれて動かなくなったこなたは生き残った沙保里に運ばれて……
「悪神どもような命を弄ぶ存在は何度でも私たちを地獄に叩き落とす、君はその絶望にいつまで耐えられる?」って問いかけたのは誰だったか……
しかし、それが誰であっても『彼女』は夢うつつに小さく答える。
『うん、わかってる。でも、負けないよ、きっと』
こなたが目覚めるとそこには沙保里の腕の中で、心配そうな沙保里とブロントさんに見守られてた。
「良かった、生きてた、こなちゃん…!」と涙を流しながらこなたをお姫様抱っこして頬擦りするさおりんと「ぐるじいー」って返すこなた。
「…あれ…終わったんだ?」って呟くこなたの頭をわしわしと撫でて「もう勝負ついてるから」と笑うブロントさんの姿があった。
こなたは生きていた。
オーディン・アドミニストレータ戦で体を貫かれて死亡したかと思われたが、タギツヒメにかつて埋め込まれた魔界植物の種が急所の心臓を逸らして身代わりとなり、その後沙保里に助けられ、応急処置を施されることで奇跡的に生還を果たしたのだ。
ただ、種が破壊されたから植物魔人への変身能力を喪失し、体格も胸も元通りになっていたが。
また『傷跡』は増えてしまったが。
「…ドラえもんは? それに、ブリゲッラ師匠も…」って辺りを見回して尋ねるこなたに、真っ赤に腫れた目と鼻で答えようとするけど、耐えきれずにボロボロ涙が出てきてグスングスンと言葉に詰まる沙保里。
それを見て全部察して「…そっか」って呟くこなたでまた彼女は泣いた。
こなた「ドラえもん、アニメの中よりちょっとドジでおっちょこちょいで、すごく優しかったね」
沙保里「グスッ、グス…うん…」
こなた「師匠、さおりちゃんと同じくらい負けず嫌いでさ、一生懸命で、かっこよかったよね」
沙保里「うん…」
ぽつりぽつり話す二人を静かに見守るブロントさんとブロリーであった。
かつての殺し合いの戦友であるエンブリヲのコネでオリ5世界(オリリピ2世界線)にやってきたこなた月元たちに光希たちの最期を伝えた。
生まれてくるはずだった最悪の組織・森浄化杜は生まれず、倉敷たちの忘れ形見の全滅に喜びを上げる
オリリピ2の対主催たちは喜びの声をあげるものもいたが、光希は許されるべきではない悪党だったかもしれないが、自分の生き様まで捻じ曲げてくる存在に対し、彼女なりの信念を持って戦っていたことをこなたは告げる。
善と悪、愛を信じるか信じないか。
最後に選んだ道は違ったものの、三回も殺し合いに巻き込まれて傷つき、一度は魔女に出し抜かれ、多くの裏切りに合い、大切な仲間をたくさん失った絶望を味わったからこそ理解できたと……こなたは答えた。
そして一人、みんなの前から姿を消そうとする月元の背中を遠くで見つめるこなただったが、一時的に意識を奪われて眼が植物魔人だった時の目に戻り。
「……もう私に救いはいらない、『種』だけは撒くことができた。
私はこなちゃんの中でもう朽ちるけど、君は枯れるまでたくさん救いをもたらせばいいさ」
光希の思念に一瞬だけ乗っ取られたことに気づいていないこなたは、自分がいるべき元の世界に戻る。
『種』云々とか不穏なことを言ってたけど、これ以降、こなたが植物魔人になることは二度となかったそうな……
その後、らきすた世界に戻ったこなたがつかさに誘われてドラえもんの新作映画を見に行くことになり、かがみやみゆきさん、ついでにこなた自身が「中学生時代の友達」と語った『まりさ』・『せかい』を遊びに誘って映画館に行くことになる。
映像の中でのび太たちと手を取り合って巨悪に立ち向かう「ドラえもん」に感極まって涙しする。
かがみ「ちょっと、泣き過ぎじゃないこなた?」
こなた「いや、ごめんね、ちょっと思うところあってさ」
まりさ「こなた……」
せかい「つらいこともあったしね……」
こなた「大丈夫、大丈夫だから私は、皆がいてくれるから」
フレデリカ・キアラ・オーディンのような巨悪が何度襲い来て悲劇に見舞われようとも、友達と支え合い最期の時まで希望を捨てずに戦い続けることを散っていった者たちと強敵(とも)に心の中で誓うのだった。
それから彼女は鍛錬に励んだという。
ちなみに映画館に入る時に「どっかの誰かさん」に良く似た、かがみと同じ髪型の高校生・長い白髪の女・茶髪のポニテ女・そして『赤髪の少女』の四人組とニアミスするが、某殺し合いで活躍した四人なららき☆すた世界にいる意味がわからんし、流石に他人の空似かもしれないが、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
ところで新作ドラえもん映画が始まる前に「劇場版はたらく細胞」「ハリウッド製作実写デビルマン」「バトル・ロワイアルⅢ」の宣伝が入ったりしたのだが、サービスと取るべきか、嫌がらせととるべきか……そこは読者に委ねよう。
最終更新:2025年05月29日 15:05