「日の昇る時舞台は揺れる」
「さて、ここは一体何なんだ?」
厨二ロワの開催エリアにある山の上。
そこにはエリアを見渡せる展望台があった。
エリアには川に海、山に平野、街に遊園地があった。
太陽は海のむこうから少しだけ頭を出し少しだけ明るくなっていた。
「ふむ…俺の知る限りこんな場所は知らないな…」
生活範囲の狭い彼に知っている訳がない。
だが、参加者の誰がこの風景を知っているかと問われたらNOだ。
ここ、厨二ロワの舞台となったのはどこの参加者の世界にも該当しない世界だからだ。
ジ・エーデル・ベルナルは『ここ』を見つけ、利用したのだ。
「さて…あと数時間で放送だが…それまではどうしようか」
男は腕を平らにし手すりに胸をのせ、身体を丸くした。
よく見てみるとテレビ局は破壊されているし、所々壊れている建物もあった。
既に殺し合いは始まっていたのだ。
「おいおい、みんな慌て過ぎだぜ?」
「俺はまだ戦ってないんだ。勿体無いだろ…」
しかし、彼は極めて、ごく普通の人間である。
強い肉体も持ってないし、話術に満ちた賢さもないし、武器を上手く扱える術もないし、超能力もない。
何故、そんな彼がこんな自信を持っているかは謎である。
彼はそう言うと鞄からパンを出し、それを食べると水をのみ込んだ。
そして男は近くの長椅子のに寝ころび、鞄から毛布を取り出し、鞄は椅子の下に置いた。
男は少しだけの仮眠をした。
◆◆
風が吹いた。
それは森を抜け木を揺らす。
町を抜けビルを撫でる。
原を抜け葉を飛ばす。
死体を抜け、死体は…もう動かない。
目ざめた男はいつのまにか展望台から降り、山を下って行った。
時は朝。
男が展望台が降りた時と同時に日が完全に昇り切り、
舞台が揺れる。
それは物理的な意味ではない。
エリアに光が差し込まれることにより、様々な思惑が動き始める…
【B-7 展望台・1日目 朝】
【
食堂の男@ラ・ヨダソウ・スティアーナ(コピペ)】
[状態]:健康
[装備]:糸電話
[道具]:水と食料それぞれ二日分 コンパス 地図 名簿 筆記用具 時計 ランタン
[思考・状況]1 他参加者との出会い
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最終更新:2012年12月27日 08:39