【出展】遊戯王5D's
【性別】男
【本ロワでの動向】
 このロワのカオスとシリアスな笑いの主な元凶。
 登場話では、バトルロワイアルという非道の行いに憤慨し、主催者に果敢に立ち向かい命を散らしてしまった鬱クラッシャーズの2人に哀悼の意と敬意を表し、名簿を確認してイリアステル滅四星の仲間達がいることを確認すると彼らと合流しバトルロワイアルの打破を決めるなど、王道的な対主催キャラだった。
 だが……アポリアは、弾けた。
 確認した支給品の中に切り札である機皇神マシニクル∞³と機皇神龍アステリスクが含まれており、誇らしげにそれらのカードテキストを確認した直後、アポリアは絶望した。
 なんと、それらは遊戯王OCG準拠の物であり、アポリアの知るそれらとは比較にならないほど弱体化していたのだ。特にアステリスクは悲惨を通り越して無残としか言いようがない。
 切り札として絶大な信頼を置いていたカードの弱体化という決闘者として最大の絶望に直面したアポリアは、ショックのあまり三皇帝に分離してしまった。これ以来、脱臼癖ならぬ分離癖がついてしまったのか、なにかあると三皇帝に分離してしまうようになってしまった。大体は次の話で何事も無かったように元に戻っているのだが。
 普通なら議論になりそうなものだが、原作も全体的に大体こんな感じだったので特に問題にはならなかった。以降、カードゲームで良くあるような展開は概ねOKされる環境を作り出した。正にこのロワをカオスに陥れた張本人である。

 レンを始めとした対主催キャラ達と合流しながら、アポリアはゾーンを始めとした友たちを探して歩き続けた。
 サイクロン号に走って追いついたり、シンクロ召喚をディスりつつデュエルモンスターズを布教したり、D・ホイールと合体してバイクに変形したメカ沢とツーリングしたり、女性キャラのシャワーシーンをその巨体で覆い隠したり、分離状態の時にレンが歌ったClear Mindに下っ端が異常に怯えたりしながら、アポリアはバトルロワイアルを生き残っていった。
 しかし、仲間達と二手に別れ自身も三皇帝に分離した状態の時に、最強マーダーの一角であるちせと遭遇してしまう。仲間達と共に奮戦するも、最終兵器の圧倒的な力の前に全滅してしまう。だが、辛うじて頭部は無事だった三皇帝は、仲間達の残骸を掻き集めてアポリアのボディを再構築。仲間達の仇を討つべくちせとの激闘を始めた。
 しかしその中で、アポリアはちせが戦う理由を知り、絶望の中ただ一つ残された希望を縁に、現実に抗うその姿に自分達を重ね、彼女を救いたいと思い、説得を試みる。だが、ちせはこれ以上話せばもっと辛くなるからと、心を閉ざしてしまう。
 容赦の無い最終兵器の大火力を前に、アポリアの勝算は無に等しい。しかし、アポリアはそれでも諦めずに立ち続け、ちせに呼び掛け続けた。その心の光に、玉璽の輝きが応えた。
 アポリアは人の正しき心の結晶である天玉鎧と合体し、ちせの攻撃を撥ね退け、彼女の瞳を凛と煌めく目で見つめ、彼女の心の闇を光で照らした。
「絶望はするな! 君が愛する者、君を愛してくれる者がいる限り……希望がある限り!!」
 その言葉を届けると、限界をとうに超えていたアポリアは機能を停止した。

 誰もがこれでアポリアは退場したと思っていたが、後に主催者であるゾーンによって修復され、本拠地に突入して来た対主催チームにぶつけられる。
 出撃の直前、アポリアはゾーンと話をした。だが、バトルロワイアルという非道の行いに加担した真意を頑なに明かそうとしないゾーンの態度に、アポリアは違和感を覚える。そして、アポリアが天玉鎧を纏った顛末についての会話で、アポリアは決心を固める。

「貴方はアポリアであってアポリアではない。私が産み出した彼の分身に過ぎない。その貴方が、何故、あれ程までの心の光を放てたのですか?」
「確かに、私の心も記憶も君から与えられたデータでしかなかった。だが! この身体で得た記憶は、今芽生えたこの心は、私だけの物ではない! パラドックスやアンチノミーと同じく、この戦場で出会った彼らと繋いだ絆の結晶なのだ!!」

 記憶を取り戻したアンチノミーと共に、アポリアは対主催チームの最後の試練として立ち塞がる。この時、2人は通信機能で互いの想いが同じであることを確かめていた。
 アポリアはフィールド魔法『機動要塞フォルテシモ』を実体化させ合体。自らのデッキを駆使して対主催チームに戦いを挑んだ。
 激闘の末、全ての機皇モンスターは破壊され、フォルテシモも崩壊を始めた。試練を乗り越えた彼らにアポリアはバイル達の待つ場所までの最短経路を示し、自らの本心と共に仲間達へゾーンを救ってくれと頼む。そして、希望を胸に抱きながら、機動要塞フォルテシモと共に沈んだ……――かと思いきや、なんとその間際にホセの部分を分離させ、ゾーンの友として最後までこの戦いを見届けようとした。
 そして、遂に本心を語ったゾーンと共に、大いなる闇の使徒と集いし絆と希望の結晶の戦いを見守った。人の心の光が闇に打ち克つ光景を、かつて自分達が思い描いた未来の色と重ねて、アポリアは安らかな眠りに就いた。

 余談だが、支援絵の内容がアーフやセウトなものの場合、自主規制としてアポリアが起用された。殆ど彼のファンアートのようになっていたのは言うまでも無い。



  • 主なキャラとの関係
キャラ名 関係 呼び方 解説
無限界帝ゾーン 友人 ゾーン 元世界で生前からの同志であり、永遠の友。共に最後の戦いを見守る
逆刹のパラドックス 友人 パラドックス 元世界で生前からの同志。このロワでは再会できず
戦律のアンチノミー 友人 アンチノミー 元世界で生前からの同志。共に最後の試練として立ち塞がる
鏡音レン 仲間 レン 最初に出会った仲間。彼の歌を下っ端以外は好いていた
メカ沢新一 仲間 メカ沢 バイクに変形・合体仲間として意気投合する
ちせ 敵対 小娘 命を賭して、彼女に言葉を送る

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最終更新:2012年01月18日 19:20