【出展】遊戯王5D's
【性別】男
【本ロワでの動向】
 数あるパロロワの中でも非常に珍しい最初からロワに参加している主催者。故にその行動スタンスはステルス主催者という一見すると意味不明なものとなった。
 原作では純粋な善意から世界を、人類を救う為に途方もない年月を費やし続けて来た人物であり、今回のロワを共謀したのも人類の為であると目されたが、序盤はその真意は伏せられていた。

 その人格と知識、卓越した技術力で開始間もなくから対主催グループの中心人物となるが、ステルス主催者でありながら他の対主催キャラを陥れようとはせず、時には彼らの利益にしかならないことまでもした。
 途中、盟友であるアポリアが人々の正しき心の結晶である天玉鎧を纏ったことに瞠目し、狼狽するあまり声を荒げる場面も見せた。しかしその一方で、DG細胞、ダークエルフ、暗黒玉璽等による参加者の暴走を知る度に、言葉数少なくなり、何かを決めていくようになる。

 ロワ終盤、盟友であるパラドックスのグループと合流し、パラドックスの愉快な変化に頭を痛めつつも、遂に主催者として行動を開始する。今まで与していた対主催チームと戦闘を行い、彼らの動揺や迷いを巧みに突いて戦闘を優位に進めるが、その中で光太郎へ放った攻撃をパラドックスが庇ったことで、彼に致命傷を負わせてしまう。そこで一旦退却し、パラドックスの機能停止を確認したゾーンは、決意をより強固なものとする。
 ちせとの激闘により破壊されたアポリアを回収し、修復。本拠地へと突入してきたアンチノミーの記憶も復活させ、対主催チームにとって心強い仲間であった彼らをぶつけることで精神的な揺さぶりをかけることを狙った。だが、2人はゾーンに義理立てをしつつも、自らの命を賭して対主催チームに試練を与え、未来への希望とゾーンの救済を託して逝った。

 最終決戦。ドクターバイルが倒された直後、天熾鵬司馬懿サザビーと共に対主催チームの前に立ちふさがる。最初から無限光アイン・ソフ・オウルを発動させ、10の時械神を駆使して対主催チームを追い詰め、司馬懿とサンダイオンの一撃が決まったと思われた――
――その時、不思議な事が起こった。
 何時の間にか4人に増えていた光太郎が新たな境地オーバー・トップ・クリアマインドに覚醒し、そのまま4人の自分でリミット・オーバー・アクセルシンクロを行い仮面ライダーブラックェーサーが誕生した。その勢いのまま、10の時械神は倒されてしまう。
 これに対して、司馬懿は獄鳳形態を取り、ゾーンは究極時械神セフィロンを光臨させ、倒された10の時械神をも復活させる。一転して参加者の誰もが絶望するかと思いきや、誰もがブラックェーサーを信じ、希望を胸に抱いていた。
「そうだ……! この闇を乗り越えてこそ、人は……」
 激戦の末、セフィロンを含む全ての時械神がブラックェーサーと相討ちになり、司馬懿も瀕死。対して対主催チームはブラックェーサーの効果で万全の状態で現れた光太郎、同じくブラックェーサーの効果で回復した対主催メンバーもおり、ゾーンはここで自らの敗北を認めた。
 だが、天の意思の下、世界の全てを闇で覆い尽くさんとする司馬懿は諦めていなかった。時械神のカードを全て吸収した魔装形態となり、遂に最後の敵として立ちはだかった。
 最後の戦いを、ゾーンは1人で見守っていた。そこへ、死の間際にアポリアの本体から分離したホセの姿のアポリア、そしてアリスやなの等非戦闘員の対主催チームの面々が現れ、遂にその本心を語り始めた。

 ゾーンの目的は破滅の未来を変え、人類を救うこと。しかし、イリアステルの歴史改変の過程で並行世界の存在を知り、ゾーンは多くの世界の人類がモーメントとは関係なく、自らの心の闇によって滅びてしまうことを知った。
 人類は、自らの心の闇を克服しうるのか。人が、そして人の隣人として生まれたロボットたちが、自らの心の欲望や誘惑に囚われず、光になれるのだと確かめたかった。その為に、本来ならば相容れぬ2人と手を組んで、バトルロワイアルを始めたのだ。
 そして、ゾーンが破滅の光と忌み嫌ったモーメントの光の中に溶け込んだ、バトルロワイアルで散った者達の心が、今生きている者達と力を合わせ、強大な闇を乗り越えた。その姿を見届けると、ゾーンはアポリアと共に静かに目を閉じた。……だが、彼の意識を叩き起こす者がいた。
 モーメントの光の中に意識として残り続けていた、不動博士だ。
 まだ成すべきことが残されているのだから死ぬなと叱咤され、ゾーンは生命維持装置が停止した身体に鞭打って再び立ち上がった。そして、不動博士に不動遊星の名に込められた意味を教えられ、最後の使命を果たす為に光太郎達の元へと急ぐ。
 崩落する会場から生き残った参加者達を生還させるために、ゾーンは最後の力を振り絞り、動力の停止した転移装置に自らの体を接続し、動力のモーメントをフル稼働させて彼らを送り返した。
 生き残った参加者達を無事に送り返すと、ゾーンはモーメントの光の中、友の名を呼び、目を閉じた。
 彼の物語は、光の中へと完結した。

 余談だが、他の未来組の面々が色々とはっちゃけていたりぶっちぎってたりカオスに陥れていたりする中、ゾーンだけは最初から最後までシリアスなキャラを貫いていた。それだけ、寿命への焦りから心の余裕がなかったのだろう。


  • 主なキャラとの関係
キャラ名 関係 呼び方 解説
絶望のアポリア 友人 アポリア 元世界からの同志であり、永遠の友。彼が見せた人の心の輝きに惹かれる
戦律のアンチノミー 友人 アンチノミー 元世界からの同志。記憶を復活させ、ダブルライダーにぶつける
逆刹のパラドックス 友人 パラドックス 元世界からの同志。不本意ながら手に掛けてしまう
南光太郎 仲間→敵対 光太郎 パラドックスの友。未来への希望を託す
AL-3アリス 仲間→敵対 アリス パラドックスの友
司馬懿サザビー 中立 司馬懿 共犯者。最後の敵と警戒する
ドクターバイル 中立 バイル 共犯者。その歪んだ憎悪と復讐心を憐れむ
呂布トールギス 敵対 呂布 攻撃力2.5倍のモンスター効果だと!?

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最終更新:2012年02月03日 19:02