【名前】 天樹錬
【出典】 混沌ロワ(ウィザーズ・ブレイン)
【性別】 男
【年齢】 14歳(実年齢9歳)
【名ゼリフ】
「僕はお前が憎い。……それでも。お前はきっと生きたんだ。生きて、ここで死ぬんだ」
「――生まれてきた意味なんかなくたって、生きてる意味なんかなくたって、なんにもなくたって僕達はちゃんと生きてるじゃないか!」

【本ロワの動向】
混沌ロワ中盤、死亡後より参戦。
藤井蓮との戦いに決着がつき、自らの過ちに気付いた後からの参戦なため、元ロワとは違い最初から一貫して対主催のスタンスを貫き続けることとなる。

登場話にて出会ったのは同じロワ出身である神崎蘭子。同じく死亡後参戦で軽く混乱していた彼女を保護し、なんか放っておけないと同行することに。
同じロワ出身で名前も名簿を通じて互いに知っていたこともあり、早々に打ち解け仲良くなるのだった。
そして彼女の探す参加者である丸藤亮、アドルフ・ラインハルトの両名の捜索に手を貸すこととなる。

蘭子「我が下僕共よ、いざ死出の旅路へ!(錬さん、とりあえず先を急ぎましょうか)」
錬「うん、縁起でもないからやめて」

当初こそ混乱してあわあわしていた蘭子であったが、この通りすぐに立ち直りいつもの調子を取り戻すことに成功している。
かつて藤井蓮に人の捜索を依頼したのとは逆に誰かの人探しを手伝う現状に、彼女をかつての自分のようにはさせないと強く心に誓うのだった。

なお、この後錬は蘭子の熊本弁(厨二言語)に度々悩まされることになる。

蘭子に同行し取り止めのない話をしながら道を歩いていると、必死の形相でこちらを睨みながら駆けてくる橘朔也と遭遇する。
明らかに話のできる状態にない彼を気遣うも、錬や蘭子の言葉を一蹴し朔也は戦闘を仕掛けてくるのだった。
騙され枠・噛ませ・対主催時は役立たずなのにマーダーの時だけ強いなど色々とネタにされがちなダディャーナザァンであるが、仮面ライダーとしての実力は本物であり苦戦は必至。
錬が蘭子を守る形で迎撃に出るも、一つだけ厄介な問題があった。
彼、ただ騙されているだけなのである。
マーダーとして襲撃してはきたものの、言動からして色々勘違いしてることは明白であり悪人でもないことがひしひしと伝わってくる彼を本気で攻撃することは流石にできなかった。
かといって手加減して勝てるほど甘い相手であるはずもなく、こちらの説得はまるで聞く気なし。結果として錬は防戦一方。真っ向からの打倒はほぼ不可能な状況であった。

故に取るべき手段は一時撤退。錬は空間曲率制御デーモン「アインシュタイン」によって生み出された次元回廊―――無限の深さを持つ空間の穴―――に橘を閉じ込め、その隙に逃走することを選択する。

蘭子「聖なる結晶……汝も瞳を持つ者か……(うわぁ、綺麗……錬さんって凄かったんですね!)」←窒素結晶の槍を見つつ
錬「そっか、それよりさっさと逃げようか」

なお、次元回廊はほっとくと30分で自然消滅するので、ダディーは無事脱出することができました。

その後は道なりに進み他参加者を探すうち、鬼太郎戦の煽りを受けて藍組とはぐれてしまった小鳥遊六花と遭遇。
神崎蘭子と小鳥遊六花、同じ趣味を持つ彼女らが意気投合しないわけがなく、ここに厨二組が完成する。
余談であるが、二人の少女が合流することにより、彼女らが操る熊本弁も更にパワーアップした。
錬が頭を抱えたのは言うまでもない。

その後は三人で厨二会話を繰り広げたり六花が巻き込まれた前回の殺し合い(アニロワ2)の話をしたりしてたが、第二回放送を控え、一行は休息と拠点確保のため、付近に墜落していたラピュタ探索を開始する。
ラピュタの外見がファンタジーな巨大遺跡ということもあって蘭子と六花のテンションはうなぎ昇り、それを引率する錬の気苦労は推して知るべしといったところか。
ラピュタはその巨大構造に加え、落下の衝撃と経年劣化によって内部が非常に危険な状態となっていたが、錬のチューリングによる無機物支配によって比較的安全に探索することが可能となっていた。
ちなみに、探索の結果イガリマ@シンフォギアが発見され、蘭子に装備されることになる。これが後に偉大なるPの誕生に関わってくるとは、この時点では誰も想像していなかっただろう。

ラピュタ探索も終わりかけていたころ、同じく探索に来ていた対話組、及び先生組と相次いで合流する。
三者共に交戦の意志はなく、穏便に合流できたことで一気に情報や支給品が蓄積され錬の考察その他も大きく進むこととなる。
特に蒼衣―――混沌ロワ生還者である彼の証言は錬・蘭子の二人にとって非常に重要なものだった。
殺し合いそのものの顛末。自分たちの知己の人物がどうなったのか。
その結末、あくまで蒼衣からの伝聞という形ではあったが、それでも二人は耳を傾ける。

少年が愛した少女は知り合って間もない青年を庇い死んだという。それは錬にとっても辛い出来事であったが、しかしフィアらしいとも思う。彼女は誰かを見捨てるような人間ではない。
かの空賊は仲間を売るくらいなら死んだ方がいいと嘯き死んでいったという。ああ確かに、あのお人よしの人喰い鳩はそういう人間だ。
丸藤亮は狂気の道化師を打倒するために戦って逝ったという。真に決着をつけたのは別の人物だったらしいが、それでも無駄死にではなかったのだと信じている。
アドルフ・ラインハルトは蘭子と別れたあと、不死の吸血鬼に挑みその身を散らしたという。彼は自分を化け物と自嘲していたが、その輝きや精神は間違いなく高潔な人間のものだったと感じる。
藤井蓮は全ての決着をつけるために人であることを捨て、永劫の流離いを自身に課したという。ああ、それは悲劇と言えるだろう。しかしそれは単なる悲劇にあらず、蓮自身も後悔はしていないのだと何故か確信できる。

それぞれが戦い、傷つき、そして矜持を貫いたその軌跡。
その果てに彼らは勝利を掴み、各々の日常に戻っていったのだと蒼衣は締めくくる。
なるほど、それは完ぺきなハッピーエンドではないだろう。
結局のところ、藤井蓮以外の知古の人物は皆死んでしまったのだし、蓮だって真っ当に生還したとは言い難い。
だがそれでも彼らは勝利したのだ。あのふざけた殺し合いを打破し、黒幕たちの思惑を打ち砕いた。
自分たちがその場にいることができなかったのは悔しいが、最後に勝ったのだという事実に変わりはない。
死んでなお、こうして死後のことを聞けて良かった。自分たちの戦いは無駄ではなかった。
それだけでも救われた気持ちになると、錬と蘭子は蒼衣に礼を言うのだった。

第二回放送を終え、いつまでも休んでいる場合ではないと彼らは再び行動を開始する。
戦力的に大丈夫なのかと問う錬に対し、僕たちには頼れる仲間がいるよと大賀を指して笑う蒼衣と香奈江、そして何故かそれに冷や汗を流し曖昧な笑みを浮かべる大賀の三人はそのまま別行動を取ることになった。
三人全員が有力な戦力を持たない先生組も、戦う力のない少女二人から戦力を貰い受けるわけにはいかないし、こちらはこちらで探している人たちがいるから二手に分かれた方がいいと、やはり別行動を取ることとなる。
それぞれが為すべきことを胸に抱き、三者は再会を誓って別れるのだった。

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最終更新:2024年07月13日 21:14