【名前】 岸波白野
【出典】 Fate/EXTRA CCC
【性別】 男
【年齢】 不明(17歳前後)
【名ゼリフ】
「是非もない。確認せずに何がマスターか」←空亡との契約時、ぶっ倒れそうになるところに心配と呆れの言葉をかけられての一言。
「暖かいものを信じたい。暖かいものを守りたい。俺はただ、そんな未来を夢見ていただけなんだ」
【支給武器】
【人物】
俗に言う普通な人。お人好しかつお節介焼きな性格をしており、損得勘定抜きで行動することが多い。
感性自体は凡俗のそれだが、異常なまでに精神力が強く、戦術眼も一流。曰く「魂がイケメン」。
EXTRA無印の頃は落ち着いた人間だったが、CCCではヤンデレハーレムを築いたりやたらオッサン臭くなったりと色んな意味で人間臭くなっている。
魔術師としての力量は平均以下のへっぽこ。才能はあれど経験の無さ故に宝の持ち腐れに等しいそうな。
愛称はザビ夫。ゲーム中のとあるイベントから付けられた。
契約できるサーヴァントは全部で4騎いるのだが、ここではキャスターを使役していたという設定となっている。
【本ロワの動向】
少なくとも殺生院キアラの正体に気づいた後だと思われる。
本来肉体が存在しなかった彼だが、ロワにおいては受肉した状態でスタートを切ることに。そのためか本来は無尽蔵に近い保有魔力が大幅に下がってしまい、自然とそれが制限となっている。
どこかで必ず悪さをしているであろうキアラを放っておくわけにもいかず、とりあえず彼女を捜索してとっちめようと考えていると、そこで出会ったのはアマ公ことアマテラス。
本来は荘厳なる太陽神なアマテラスだが、見た目はちょっと変わった白狼。なんだか懐かしい感じがするとアマテラスにキャス狐の影を見て取り、言葉こそ通じないものの何となく意気投合した後は行動を共にし、時折アマ公をモフりながらの道中を往くのだった。

そんな中次に出会ったのは金吾こと小早川秀秋、フェア、緋勇龍麻、浄化された百鬼空亡の四人組。
互いに殺し合いに乗っていないこともあり友好的に情報交換をする両者だったが、話を聞くと空亡は金吾の鍋で浄化されたはいいものの収まるべき器と捧げ物を欲しているのだという。
今までは黄龍の器たる龍麻が巫女代わりを務めていたのだがそれも所詮誤魔化しに過ぎず、どうすればいいのか皆目検討がつかないとのこと。

そう語るフェアに、白野はならば自分との間にサーヴァント契約を結ぶのはどうかと思いつく。
サーヴァントという器、供給される魔力は捧げ物と解釈できるし、全てが一度に片付くのではないか、白野はそうフェアに提案するのだった。
実はキアラに対抗するためのサーヴァントを欲していたこともありちょっとした打算もあっての提案だったのだが、これが後々彼の首を絞めることになる。

ならば物は試しと空亡との間にサーヴァント契約が結ばれるのだが、当の空亡はクラス:バーサーカーな上に燃費も最悪。受肉して魔力量に限りのある白野では維持するのが精一杯という有様であり、しかも何故か空亡は幼女化していた。
とはいえ最低限の体裁は保っていたために契約は続行。白野の護衛兼何かあったときのための巫女代わりとして龍麻が同行することとなり、金吾・フェアの二人に別れを告げて四人は行動を再開する。

その後は会場に存在した霊地に身を置き、魔力の回復に専念することに。定時放送にて呼ばれたフェアや金吾の名前に悲しみを覚えながらも、空亡の制御に身を窶す。
一時的に単独行動を取ることになったアマテラスには、キアラの捜索と仮に見つけたとしても近寄らないことを頼むなどしていたが、更なる定時放送でキアラの名前が呼ばれるとその心配もなくなったと安堵する一幕があった。

空亡「チューなるか?汝チューなりや?」キャッキャッ
龍麻「あんまはしゃがないで……あぁちょ、勝手に物拾ってこない!危険物かもしれないんだから。人を見かけたら走っていかない!危険人物かもしれないんだから」
白野「」←魔力供給で倒れかけ

基本的には終始倒れかけで苦労を背負っていたが、龍麻とは常識人同士で仲良くなり、空亡とも言葉は通じないものの懐かれ、非常に良好な関係を築いていた。
用事を済ませ帰ってきたアマテラスを空亡がモフっているとこを眺めながら、必ずこの殺し合いを打破するのだと改めて心に誓うのだった。

事態が動いたのは中盤の終わりごろ、闘争重視マーダーの赤屍が襲撃をかけてきたことが始まりだった。
白野は龍麻、アマ公、空亡と共に迎撃に出るが、相手は今ロワにおいても最強クラスのマーダー。やられこそしないものの数の有利を活かすことができずに防戦一方となってしまう。
絶体絶命の中、白野は背に腹は代えられないと空亡の狂化スキルを強化。結果として戦闘能力の上がった空亡により赤屍を撤退させることに成功するも、今度は空亡が白野の制御下から離れ暴走してしまう。
たまたま近くを通りかかったシュガハ組+ルカさんと共同戦線を張って総力を以って鎮圧に挑むも、相手は地球そのものの擬人化。こちらの攻撃は悉くが通用せず地に伏せてしまう。

最早万策尽きたかと思われたその矢先、ルカさんの救援にやってきた葉隠散の手により戦線が回復。彼(彼女)の身を挺した奮闘により空亡の意識は白野たちから離れ、その隙にアマテラスによって連れてこられたエセルドレーダの手により膨大な魔力と負荷軽減スキルを譲渡、それにより見事空亡の制御に成功する。
しかしこの戦闘により葉隠散は死亡、身を挺して白野に魔力を分け与えたエセルドレーダも消滅してしまう。
ルカさん曰く、かつては人間を憎悪していたにも関わらず彼の理想を肯定してくれたという理解者。アマテラス曰く、唯一無二の主を亡くして孤独となった少女。
この挺身、決して忘れはしない。白野たちは彼らの死を悼むと同時に、その奮闘を胸に刻むのだった。

その後は新たに仲間に加わったキタローこと結城理花京院典明、ルカさんの三人との情報交換や団欒に時間を費やすことに。
殺し合いも早くも終盤、生き残った面々も当初の1/4程度まで減り、中盤に各所で大量発生していた乱闘も落ち着きを見せ小康状態となっていたのだ。
白野は元の世界の濃すぎる面々とは違って常識的な彼らに感動、特にルカさんとはすぐさま打ち解け仲良くなっていた。
霊地での休息で白野の魔力は最大まで回復し、龍麻の活剄により先の戦闘の傷も癒えたころ、遂に参加者が主催へと反旗を翻す時がやってくる。
無論白野たちも黙ってみているわけではなく、対主催たちが集う戦艦ハルバードに合流、多数の参加者と共に主催陣営の待つ場所へと向かうのだった。

そして遂に迎える最終決戦。白野と空亡が降り立った場所にいたのは柳生宗崇と渦王須の二人だった。
柳生は渦王須……陰の黄龍の器に地脈そのものである空亡を宿すことで渦王須を真の黄龍の器へと変生させ、それを支配することで唯一無二の力を得るのが目的であると話す。
故に黒幕に協力した、本来なら手の付けられない空亡でも制限をかけられた状態なら我らでも……そうしたり顔で抜かす柳生は、しかし次の言葉を紡ぐことはできなかった。
殴打、単純に空亡が一撃殴っただけ。ただそれだけで柳生と渦王須の二人は跡形も無く消し飛んでしまったのだ。
ここに彼らの知らない事実がある。参加者にかけられた制限など首輪が解除された時点で存在しない。
白野の制御下にある以上空亡は常より力を減じているが、制限時とは比べ物にならないほどの質量を有している。そんな空亡が柳生に勝てない道理はないのだ。
要は捨石。時間稼ぎ。柳生はただそれだけのために騙され、前線に投入されたのだ。
なんて哀れな人なんだろう。白野はただそれだけを思うと、先を急ぐように主催陣営の奥へと潜っていった

最深部で白野たちを待ち受けていたのは常闇ノ皇。奇しくも空亡と同じ名を持つ存在だった。
同名の存在ながら弱体化の煽りを受けていた空亡とは一線を画す戦闘力を見せる常闇ノ皇に、しかし白野は自分の身を削りながらも決して引くことはなかった。

自分には戦う力なんてない。できるのは前に進むことだけ。それだけを頑なに守ってきた。それだけが、自分の誇りだった。
だから────前に進めるうちは、体がまだ動くうちは、自分から止まることだけは決してしない!

何より傍には自分なんかよりずっと傷つきながら戦っている彼女の姿がある。ならば自分の置かれた状況のなんと楽なことか。
腹が吹き飛んで風穴ができた―――なんの、体が軽くなってちょうどいい
下半身が消し飛んだ―――このペースなら、魔力が尽きる頃には頭くらいは残るだろう。

そう信じて、ただひたすらに足掻いて―――しかしその手は届かず、遂には空亡も敗れ消滅を迎えてしまう。
何も成せなかった、俺はここで終わるのか。そう述懐し、伸ばした右手が地に落ちた。

ふと、隣に何かがいるのを感じた。

白い体毛を持ったそれは、まるで自分を庇うかのように身を乗り出していた。
その影に見覚えがある。その姿を自分は知っている。
ああ、それはまさしく

「アマテラス……」

最早何も見えない。血に塗れた瞳は何も映さず、目の前にあるのは暗闇だけ。
最早何も聞こえない。鼓膜などとうに破れ、感覚器官としての体を為していない。
だが、それでも自分の前にアマテラスがいることがわかる。
何より小さく、お調子者で、けれど自分なんかよりもよっぽど頼れる強い味方。
あいつが来てくれたならもう大丈夫だ、自分はもう何も心配することはない。
心残りはなくなった、これで自分は安らかに逝ける。
けれど、けれど。

『おかえりなさい、ご主人様』

けれど、最期にそんな幸せな情景が頭に浮かんで。
なんだか無性に泣きたくなって。

「…………タマモ」

たった一言、呟いて。
岸波白野はその短い生涯を終えるのだった。

ちなみに、死者スレにおいては何故かいたキャス狐とロリ化空亡の間に挟まれて羨ましいんだかそうでないんだか良く分からないハーレムを築いている。
まあこうなることを望んで最期の言葉を放ったわけなので、存分に責任を取ってもらいたい所ではある。

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最終更新:2014年05月23日 08:33