【名前】 ギー
【出典】 赫炎のインガノック
【性別】 男
【年齢】 30半ば~40程度
【名ゼリフ】
「なるほど、確かに。人はきみに何もできないだろう」
「生きててくれてありがとう、キーラ」
【AA】
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【人物】
異形都市《インガノック》にて無料巡回を続ける数式医。
他者を救うことの意味が失われたインガノックにおいて他者に手を差し伸べ続ける奇矯な人物。その行為は本人の性格もあるが、それ以上に本人にもわからない強迫観念に突き動かされてのものである。
外見は20代の青年だが、これは老化を抑制しているためであり実年齢は30代半ば~40程度。ちなみにギーというのは偽名であり本名は不詳(本名の候補にはゲオルギウスやゲオルグ、ファウストなどがある)。
他者に手を差し伸べることを優先するあまり自分のことを蔑ろにしがちで、10年の月日により精神が磨耗しかかっている。しかしインガノックが異形都市となるより前はよく笑う熱意のある人物だったらしい。
初代マグロにしてテンプレ戦闘の始祖。背後に佇む奇械《ポルシオン》によって数多の異形を屠っていく。付いたあだ名がエロゲ界の水戸黄門。
【眼】
右目を通して「解析」の現象数式を行使する。
これはその名の通り視認した対象を解析するもので、普段は患者の状態を把握するために使っているが、その気になれば情報空間の把握や対象の弱点看破などにも転用できる。
解析以外にも治療の現象数式を使えるが、そっちは別に眼とかは関係ないので省略。
【本ロワの動向】
本編最終章、レムル・レムルを撃破した直後から参戦。
決して人を殺さない。その信条を打ち砕かれ、視界の端には道化師の幻があざ笑う姿が存在するのみ。
茫然自失となるギーだったが、そんな彼の前に邪視から逃げ延びてきたメアリが姿を現す。
襲い来る異形、そしてその魔の手にかかろうとしている少女。その光景を目にした瞬間にギーはおもむろに右手を伸ばし、ポルシオンの力によって邪視を粉砕する。
こうしてギーは助けたメアリと共に対主催コンビを組むこととなり、以降徐々にどん底だったメンタルを回復させていくことになる。

道中ヨーマの群れをテンプレしながら進んでいくと、次に出会ったのはペガサスと怜の二人。こちらと同じく殺し合いに乗っていないということもあり友好的に合流することに成功する。
メアリと怜が同年代ということで特に仲良くなっているところをペガサスと共に微笑ましく見守っているシーンはもはや保護者である。まあ実年齢的にはあながち間違っていないけど。

ギー「これは、カードゲーム、ですか」
ペガサス「その通りデース。これは私が心魂込めて作り上げた、言わば子供のような存在。
     ギー、あなたも一度やってみては?」
ギー「……ええ。全てが落ち着いたらそれもいいかもしれませんね、ミスタ」

とまあこんな風にギーもまた怜たちのようにDMカードを薦められたりしている。
精神的な余裕の少なかったギーにとって彼らの存在は非常に大きく、特にペガサスからはかなり年下ではあるが豊富な人生経験からかメンタル面で多大なサポートを受けることとなった。

しかしそんな彼らのもとに、子供の命を狙ったクリッター・ウェンディゴが襲来する。
クリッター・ボイスによって心神喪失状態となった怜を非難させるために三人を逃がし、ギーは単独でウェンディゴと相対する。
いつもの如くテンプレで戦闘を終わらせて三人の元へと向かうが、そこにあったのは地面に座り込むメアリと、大きなフクロウを抱いて死んでいるペガサスの姿だった。
ギーは咄嗟に現象数式を展開するも、既に死者となっているペガサスを生き返らせることなどできるはずもなく。
大きなフクロウが襲撃を仕掛けてきたこと、ペガサスがトゥーンなるカードで迎撃したこと、戦闘の余波で怜とはぐれたことなどを話すメアリを慰めながら、ギーは一人自責の念を抱くのだった。

直後の放送で怜の名前が告げられなかったことに安堵する暇もなく、次はバロール・メドゥーサのマーダーコンビの襲撃を受ける。
卑劣な不意打ちによりメアリが石化させられてしまい、この時点で最強マーダーとの呼び声も高かった二柱を前に流石のギーも万事休すかと思われたが……

ギー「……遅い」

なんと予想を覆してマーダーコンビを瞬殺。石化させられたメアリを治療しながら戦場を後にするのだった。(→Right hand from behind

その後は対主催である猿投山・美里のコンビと合流。特に同じ回復能力を持ち慈愛に溢れる美里のことは非常に好意的に受け止め、そのまま強力な対主催集団が出来上がる。
……かと思われたその矢先、四人の元へキーラとザルチムのマーダーコンビが来襲。
神衣純潔を纏うキーラに猿投山がぶちキレかけるも、美里やメアリの静止もあって踏みとどまり、相手をギーに任せザルチムの相手を引き受ける。
そしてギーはザルチムと戦う猿投山と美里、及び救援を呼びに離脱したメアリとは離れ単独でキーラと戦うことになるが……
ギーに見せ付けるように巨大化するキーラに、それまで攻めあぐねていたギーも遂には戦いを決意し、悪なる右手により巨大な体をなぎ払ってキーラを人体実験前の状態へと引き戻すことに成功する。
そこには凄惨な笑みを浮かべる獣の姿はなく、無垢な笑顔を浮かべる少女の姿のみが存在したのだった。(→Dancer across the deadline

メアリの救援要請でやってきた式を見送りつつ、ギーは幼児退行したキーラに現状説明を行うことになる。
明らかによくわかってない様子のキーラであったが、ともかく親父の人体実験から救い出してくれたと解釈したのかギーにやたら懐いてしまう結果となった。

そうしてザルチムを退けた生徒会組や式・朧と合流した二人は、そのまま近くにあった蕎麦屋へと身を置き休息を取ることとなる。
この際メアリに支給されていた本マグロを猿投山が解体、皆に懇願された式の手によって立派な料理へと変貌を遂げるのだった。
蕎麦屋ではちょっとした宴会ムードになるも、いつもの如く一口程度しか食べ物を口にしないギーをメアリやキーラが心配する一幕も垣間見られた。なお、直後にキーラにけしかけられた猿投山の手によって無理やり食べ物を口に突っ込まれたりしている。
ちなみに宴会の途中でクリッターの気配を探知しており、式と一緒に様子を見に行き、菊田をもぐもぐしていたクリッター・ドラゴンを発見している。勿論テンプレした。

そんなこんなで終盤へと突入するが、ここでうちはマダラによる魔眼忍法帖が発生。
他の対主催勢力と共同して事に当たるも、マダラを倒しきることはできずに逃亡を許し、遂にはいくつもの懸念材料を抱えたまま主催陣営へと突貫する羽目に。
そこで目にしたのは司会進行役の死体。こうなってはどうしようもないと脱出の手段を探すために手分けし始めたところで、ギーたち一行は再びマダラの襲撃を受けることになる。
無消耗かつこちらの手の内を知り尽くしているマダラとの戦いに非戦闘員を抱えていることもあり苦戦を強いられるも、夜行の卓抜した術により遂にマダラを捕縛することに成功。そのままギーはトドメの一撃を放とうとした、その刹那。
なんと両者の戦いの場にガンQが乱入、傍で戦いを見守っていた神峰を念動力で殺害してしまう。
このままでは総崩れとなる。そう判断したギーはガンQを一撃の下に葬り去るが。
その一瞬を見逃さなかったマダラの一撃が、ギーの胸を貫いていた。
それは明らかな致命傷。現象数式による治癒も間に合わず、事ここに至ってギーは戦う術を失った。
崩れ落ちるその間際、視界の端に見えたのは何かを叫ぶキーラたちの姿。その姿が、記憶の中の何かと重なって―――

まだ何も終わらない。何も、自分はできていないのだから。
―――ぼくは、この手を伸ばそう。
―――そうしなくてはならないと誰かが叫ぶ。
殺されそうなのであれば、助けなくては。傷ついたのだとしたら、すぐに、治そう。
そう決めたのだ。

―――いつ決めた。
―――ずっと前。
―――10年前のあの日、あの時に。

しかし体は動かない。
瞼を閉ざす。
視界に、暗闇が充ちていく。

そうしてギーはひとつのことを思い出す。
ああ、そうだ。10年前のあの日あの時。
10年前の過去。誰かをこの手は助けられなかった。

(……これは、罰か)

あの子ひとり助けられなかった僕への、これは罰なのか。

――――――――――――――――――――――――。

『こんにちは、ギー』

暗闇の端にいたはずの幻。
道化師は、踊っていた。

『諦める時だ』

消え入りそうな囁きと共に。
ふと、少女の叫びが耳に入る。
ああ、また僕は、君ひとりを助けられずに―――

『さようなら』

狭まる視界は決して開くことはなく。
ギーの意識は闇に沈んだ。

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最終更新:2014年12月04日 22:57