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歓迎学園編1

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匿名ユーザー

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歓迎学園編



その場所は「危険」とだれもが言う場所だった。
だが、それでもその男はその場にいる。
理由は簡単だった。なぜなら、彼は「供養師」だから・・・。
呪術に関して、かじった程度ではこの名前はでてこない。
それほどマイナーにしてプロフェッショナルな団体組織である。
攻撃系の魔法とは全くの別系統、名前のとおり、ただひたすらに
邪霊、怨霊などを「供養」する人たち。
そしていま、男は「歓迎学園」にある最も呪われた教室・・・
3-1に立っていた。

「やはり・・・そう簡単には供養されないか・・・」

男の周りを囲むのは鬼女マルヌと影鬼。
もうすでに何十匹と浄化して別世界へと還したのだが、
中央に存在するガマ蛙の銅像、そこから、まるで男を
拒むように次々と復活してくるのだ・・・。

「結界石はすでに破損した・・・回復アイテムも残りわずか、
 ここは、引いて次に望むか」

前からせまってくる敵に押されるように、じりじりと下がりながら
男は慎重にポタと自分と敵の間隔を測って、
一気に駆け出した。
だが、彼は動けなかった。

「な!!!」

足元から発生した影鬼が彼の足をつかんでいたのだ。

「しまった!」

いそいで呪術の杖でつかまれていた手を振り払うも、
逃げるタイミングを失った彼に敵はむらがって、
もはやモンスターに闇の世界へと引きずりこまれるしか
ない状態・・・。

「く・・・・ここまでか・・・。だが、私たちの一族には
 私をはるかにしのぐ存在がいる。きっと、この仕事は
 あれが引き受けるだろう・・・。

 ・・・・・・あとはよろしくたのむぞ!」

そういうと、男は最後の力をふりしぼって、杖を銅像にむけて
投げた。
そんな苦し紛れの行為をあざ笑うかのように、鬼女マルヌ
が、杖を粉みじんに粉砕する。

だが、男の顔には笑みが浮かんでいた。

「・・・あとを頼むぞ・・・。」

ゆっくりと目をとじで、男は闇へと落ちていく。

そして、いつもの3-1・・・モンスターが絶え間なくうろつく
呪われし場所。
ただ、唯一変わったのは、粉々に砕け散った
呪術の杖の破片があるというだけ・・・。


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