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ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ
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ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ

その2

最終更新:

rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集


 15.

銀「たーだいまー!」
雛銀「銀ママ、おかえりなさーい!」
銀「ただいまぁー雛銀燈ちゃ~ん! 良い子にしてたぁ~?」
 チュッチュッチュ
雛銀「ぎ、銀ママお酒くさいのよぉ…」
雛「水銀燈、もう九時過ぎてるの! 遅くなるときは電話してって言ったはずなのよ!」
銀「しょ~がないじゃなぁ~い、部長がしつこかったんだからぁ~」
雛「でも電話の一本くらい出来るはずなのよ」
銀「ごめんねぇ~、だから怒っちゃやぁよラブワイフぅ~♪」
 チュッ
雛「…完っ全な酔っ払いなのよ…」
銀「はぁ~、そんな訳で私は寝ますぅ~…」
 そのまま雛銀燈にもたれかかったまま崩れる水銀燈。
雛銀「ちょ、ちょっと銀ママ! 重たいのよぉ!」
銀「Zzz…」
雛「ああもう寝ちゃったの…。雛銀燈、そっちの手持って。このまま寝る部屋まで引っ張るのよ」
雛銀「はーい」

 寝室。
銀「Zzz…あははぁ…頼れる仲間はみんな目が死んでるぅ…」
雛「どんな夢見てるのよ…」
雛銀「なんか気持ち悪いのよぉ…」
雛「まったく…。ちょっといたずらしてやるのよ」
雛銀「何するの?」
雛「はいどうぞ。雛銀燈も一緒にやるのよ」
雛銀「いいの?」
雛「いいのよ。少し反省させないと…」


雛「ここをこうしてっと…」
雛銀「あははは! じゃあ私はこうするのぉ!」
雛「上手上手なの。じゃあ今度はここに…」
雛銀「雛ママ上手ぅ! 今度はこうするの!」
雛「プッ! 雛銀燈なかなかセンスがあるのよ! よし、こうしてやるの!」
雛銀「きゃはははは!」 

 んで、朝。
銀「うぅ…頭痛い…昨日は飲みすぎたわぁ…。今日は休みなのが救いねぇ…」
雛銀「銀ママ、おは…プッ!」
銀「おはよぉ…どうかした?」
雛銀「う、ううん! 何にも無いのよぉ! 朝ご飯だから起きてなのぉ!」
銀「…? 今行くわぁ」

銀「おはよぉ、雛苺」
雛「おはよ、水銀と…プフゥッ!」
銀「…何なのよ二人ともぉ。何かあるのぉ?」
雛「何にも無いのよ。ね、雛銀燈?」
雛銀「うん!」
銀「ふぅん…ご飯の前に顔洗ってきていい? 昨日お風呂入ってないから気持ち悪くってぇ…」
雛「どうぞどうぞなの。行ってらっしゃいなのよ(ニヤニヤ)」
銀「…うん…」

 洗面台。
銀「何なのかしら二人とも…何か隠してるような…。…ん?」
 ジーッ…
銀「な、何よこれぇー!?」
 鏡に映ったのは顔中落書きだらけの自分の顔。
 それを見て思わず声を上げてしまう。

銀「ちょっと二人ともぉ! 何なのよこれはぁ!」
雛「水銀燈が悪いのよ、約束破るんだから」
銀「だからってこれはやりすぎじゃないのぉ!?」
雛「水性マジックなだけでもありがたいと思うのよーだ」
雛銀「銀ママが悪いのよぉー」
銀「はいはい約束破ってどうもすいませんでした!」

 バッシャバッシャ
銀「やっと大分取れたわぁ…。ここまで念入りにやらなくても…あらぁ?」
 鏡に映った首筋に書かれた、何か拙い文字に気が付いた。
銀「ぎ…ん…ママ……だ…いすき…。『銀ママ大好き』…。…雛銀燈ったら…ふふふ…」


銀「って、和んでる場合じゃないわぁ!」


 16.

雛銀「ねぇねぇ雛ママぁ。教えて欲しい事があるのー」
雛「なんなの? 何でも言ってみなさいなの」
雛銀「赤ちゃんってどうやって出来るのぉ?」
雛「えっ?」
雛銀「ねぇ、どうやって出来るのー?」
雛「えっ、えっと…(子供に聞かれて答え辛い質問ベスト5…ついに来たの…)」
雛銀「雛ママ?」
雛「す、水銀燈に聞けば分かるのよ! ねぇ?」
銀「えぇ、私ぃ!?」
雛銀「銀ママ、分かるのー?」
銀「えーとぉ…そうねぇ…真紅ぅ。分かるかしらぁ?」
紅(たまたま遊びに来てた)「え?」
雛銀「紅お姉ちゃん、赤ちゃんってどうやって出来るのぉ?」
紅「…そうね…お花さんで例えてみましょうか」
雛銀「お花さん?」
紅「お花にはねめしべと言うのがあってね、そこに花粉が付く事で…」
雛銀「…よく分かんなぁい」
銀「真紅、幼稚園児にそう言うのは難しいんじゃなぁい?」
紅「そう…じゃあ、これならどう?」
雛銀「なに?」

 鞄から薄い本(=同人誌)を取り出そうとする真紅。
雛「うちの娘にそんなの見せないの!」
銀「雛銀燈をソッチ方面に巻き添わせないで頂戴!」
紅「酷い言われようね…。真実を早くに教えるのは良い事だと思うのだわ」
銀「やかましいわぁ!」
雛銀「なんなのそれ?」
雛「雛銀燈には面白くない物なのよ。だから気にしないでいいの」
紅「まったく…ちょっとした冗談なのだわ」
銀「冗談に聞こえないわよぉ…」
紅「しょうがないわね。雛銀燈ちゃん、絵に書いて教えてあげるからこっちに」
雛&銀「帰れ」


 17.

 今度は雛苺が風邪を引いたようです。
雛「ゲホゲホ…」
銀「37,4度…微熱だけど安静にしておきなさぁい」
雛銀「雛ママ、大丈夫ぅ?」
雛「大丈夫なのよこれ位…」
銀「ダメよ無理しちゃあ! 今日は大人しく寝てなさぁい!」
雛「でも…」
銀「いいから、私に任せてなさぁい! 今日は主婦業休みなさい」
雛「…大丈夫なの…?」
銀「大丈夫よぉ。だから安心して寝てなさい」
雛銀「わたしも銀ママのお手伝いするから、大丈夫なのぉ!」
雛「…じゃあお願いするの…」
銀「そうこなくっちゃぁ! 待ってて、おかゆと薬持ってくるから。雛銀燈も手伝ってね」
雛銀「あいあいさぁー!」
雛「…ありがとうなの…」

銀「はぁい。出来たわよぉ」
雛「ありがと…」
銀「はい、あーん」
雛「あーん…ん、美味しいの」
銀「そりゃそうよぉ。薬も持ってきたから、食べたらこれ飲んで寝てなさぁい。あーん…」
雛「あーん…うん。そうするの…」

 翌朝。
雛「…36,4度…熱も下がったし、大分楽になったの」
 隣を見ると二人の布団が無い。
雛「リビングで寝たのかな…さてと、そろそろ起きるの」

 ガラッ
雛銀「あ、雛ママぁ!」
銀「もう大丈夫なのぉ?」
雛「うん。熱も下がったし大丈…夫……な…の…」
 部屋の様子を見て思わず絶句する。
 二人の布団以外にもあちこちに散らばったおもちゃ、ラクガキ帳、雑誌、絵本…。
 それを見て、雛苺の中で別の熱が沸々と上がっていく。
雛「…こ……」
銀「どうしたの? 立ちくらみ?」
雛銀「雛ママー?」
雛「この部屋はなんなのよーー!!」

銀「あんなに怒った雛苺久しぶりだわぁ…怖かったぁ…」
雛銀「……早く片付けるのよぉ…」

雛「…やっぱりヒナがしっかりしなきゃダメなのよ…」
 不貞寝した雛苺はそんな事を思ったのでした。


 18.

 夕食後の穏やかな時間、三人はマジシャンのTV番組を見ていた。
銀「すっごぉい…どういう仕掛けなのかしら…」
雛「全然分からないのよ…」
雛銀「ねえねえ、あのおじちゃん魔法使いなのぉ?」
銀「魔法使いじゃなくてマジシャンよぉ。って、マジシャンは日本語じゃ魔法使いよねぇ」
雛「手品師なのよ。何かタネがあるはずなのよ」
雛銀「タネ? 何のお花?」
雛「いや、そうじゃなくて…まぁ、続きを見るのよ」

雛銀「ねえねえ。雛ママもあんなの出来るのぉ?」
雛「ヒナはそういうの何にも出来ないのよ。ごめんねなの」
雛銀「なぁんだ、つまんなぁい…」
銀「いたっ! 痛い、痛いわぁ!」
 急に手を押さえて蹲る水銀燈。
雛銀「ど、どうしたの銀ママぁ!?」
銀「ひ、雛銀燈助けてぇ! 親指が千切れちゃったわぁ!」
 そう言って親指が切れる手品(と言うのかあれ)を雛銀燈に見せる水銀燈。 
雛銀「っ!!」
銀「なーんちゃってぇ。どう、驚い…」
雛銀「ひっ、雛ママぁ! 早くめぐお姉ちゃん呼んでぇ!」
銀「…雛銀燈?」
雛「落ち着くのよ、あれはただの…」
雛銀「早く呼ぶのぉ!! 早くしないと銀ママが死んじゃうのよぉ!!」
銀「いや、死なないからね…。」
雛銀「ねえ早く呼んでぇ! もう、私が電話するのぉ!」
 ピポパ(雛苺のケータイで電話する雛銀燈)
雛「ちょ、ちょっと待つのよ!」
雛銀「あっ、めぐお姉ちゃん!? 大変なの、銀ママの指が…!」
 バッ(ケータイを奪い取る)
雛「ごめんなさいなのめぐ。何でもないから…うん、気にしないで…」
雛銀「何するのよぉ! 銀ママが死んじゃうのよぉ!!」
銀「だから死なないって言ってるでしょうが!」
雛銀「うえぇ~~ん!!」
雛「…どうするのよこの騒ぎ…」

銀「…まさかこうなるなんて思わなかったわぁ…」


  雛銀燈イメージ (ID:jYCsLFbJ0 氏)


 19. 番外編

 水銀燈、雪華綺晶、真紅、金糸雀は会社のお昼休みで会社近くの公園に来ていた。
紅「さて、じゃあ今日はここでお弁当にしましょうか」

雪「そうですわね。天気もよくて良い気持ちですわ」
銀「そうしましょう。あら? あそこにいるの蒼星石じゃなぁい?」
金「本当かしら! 蒼星石~!」
蒼「あれ? みんなどうしたの?」
銀「今からここでお昼にするところよぉ」
蒼「そうなんだ。僕はたまたま近くで仕事してて、これからここでお昼にしようとしてたんだ」
金「じゃあ蒼星石も一緒に食べるかしら!」
蒼「じゃあ僕も一緒になろうかな」
紅「もちろんだわ」
雪「一人でも多い方が楽しいですわね」

銀「今日のお弁当はぁ…っと」
金「わぁ、可愛らしいお弁当かしら!」
銀「いつも雛苺が作ってくれるのよぉ」
紅「昔の雛苺じゃ考えられないくらい上手ね」
雪「私の重箱弁当もばらしーちゃんが作ってくれてますわ」
蒼「5段重ね…すごいね…作るばらしーも食べきるきらきーも…」
金「カナのはみっちゃん特製の玉子焼き弁当かしらー!」

紅「見事に玉子焼きばっかり…沢庵も黄色だから黄色と白だけだわ…」
蒼「じゃあ僕も…」
銀「わぁ、ご飯に桜でんぶでハートマークが作ってあるわぁ」
金「ずーっと新婚気分かしら」
雪「じゃあ最後は真紅お姉さまですわね」
銀「そうねぇ」
紅「私? …私は…」

 コンビニのツナマヨおにぎり(105¥)×2個

銀雪蒼金「………」
紅「今月は同人誌とかDVD買いすぎちゃったのだわ…お弁当作ってくれる人もいないし…ふふ…ふふふ…」
銀雪蒼金「………」
紅「ちなみにこのペットボトルは会社のウォータークーラーからよ…」
銀「…真紅、このタコさんウインナーあげるわぁ…」
雪「私は鳥のから揚げを…」
蒼「じゃあ僕はこのミートボールを…」
金「カナは沢庵をあげるかしら…」
紅「…ありがとう…」
 楽しいはずがどこか重苦しくなってしまいました。


 20.

蒼「はい、頼まれてた朝顔のプランター持ってきたよ」
雛「どうもありがとうなの蒼星石」
雛銀「わーい! ありがとう!」
蒼「最近朝顔とかのツルでカーテン作るのが流行ってるみたいだね。うちの店にも注文が多いよ」
雛「エコに関心が高まってるからなのよ」
蒼「うちでももうやってるよ。エアコンは体にあまり良くないからね。今の翠星石には特にね(現在妊娠7ヶ月目)」
雛「確かにそうなの」
雛銀「観察日記つけるの。がんばるのよぉ!」
蒼「頑張ってね雛銀燈ちゃん。出来たら僕にも見せてね」
雛銀「うん!」

 夜。
銀「ただいまぁー」
雛銀「おかえりなさぁーい」
雛「お帰り水銀燈。今日頼んでたのが来たのよ。リビングの外に置いてあるの」
銀「今日来たんだぁ。雛銀燈、お世話頑張るのよぉ」
雛銀「うん!」
銀「そうそう雛苺。DVD借りてきたから今夜見ましょう」
雛「うん、そうするの」
雛銀「わたしも見るー!」
銀「えぇ? これ怖いやつよぉ。怪物がたくさん出るわぁ」
雛銀「大丈夫! 怖くないもぉん!」
雛「ま、たまには良いんじゃないの?」
銀「…まぁ、刺激にはなるかもねぇ」

 

 夕食後。
銀「じゃあ見るわよぉ。雛銀燈、怖くなったらいつでも寝るお部屋に行っても良いわよぉ」
雛銀「平気だもん!」
銀「はいはい。じゃ、スタートぉ」

 前半部分。
TV『これが未知の植物の種…』
TV『育ててみよう。偉大なる発見かもしれん…」
銀「よせとけば良いのに…」
雛「そんなこと言ったら話がここで終わっちゃうのよ」
雛銀「お花さんの種だー。お花畑が出来るのかなぁ?」
銀「まぁ見てれば分かるわよぉ」

 中盤ぐらい。
TV『人食い植物だぁー!』
TV『うわぁー!』
 バリバリムシャムシャ
銀「予想してたけどありきたりなB級映画ねぇ」
雛銀「…ひぃっ…!」
銀「雛銀燈、大丈夫ぅ?」
雛銀「だっ、大丈…」
TV『ぎゃぁー!』
雛銀「っ! う、うわあ~ん!」
銀「行っちゃったわぁ…」
雛「予想してたけどね」

 

 数分後。
銀「……なんだかつまんないしどうでも良くなってきちゃったぁ…寝ようかなぁ…」
雛「ヒナも眠くなってきたの…。雛銀燈もちょっと心配だし…」
 バンッ
銀「あらぁ雛銀燈。寝たんじゃ…何でスコップなんて持ってるのぉ?」
雛銀「人食い植物をやっつけるのぉ!」
雛「ビデオはもう終わったの。だから大丈夫なの…」
 そのままリビングから庭へ出て行こうとする雛銀燈。
銀「どこ行くの?」
雛銀「退治するのぉ!」
雛「退治って…ひょっとして今日来た朝顔のことなの!?」
雛銀「このままじゃみんな食べられちゃうのー!」
銀「バカなこと言うの止めなさい! そんなわけ無いでしょう!」
雛「あれは大丈夫なのよ! だから落ち着くの!」
雛銀「やだやだやだー!」
銀「ちょっと刺激が強すぎたようねぇこれは…」
雛「トラウマになったらどうするの…」

 それから数日間そのプランターには近付こうしなかった雛銀燈でした。


 21.

銀「ねぇ雛苺、この服どうするのぉ?」
雛「それはもう首のところが伸びきってるから捨てちゃうの」
銀「分かったわぁ。これは?」
雛「それは今度雛銀燈の幼稚園でやるバザーに出すのよ」
銀「じゃあこっちに入れとくわねぇ」
 ガサゴソガサゴソ
雛銀「二人ともお洋服出して何してるのぉ?」
雛「ん? 衣替えなのよ」
雛銀「えっ!?」
銀「雛銀燈のこの服もしまっとくわねぇ」
雛「お願いなのよ」
銀「うわっ、カレーの染みが酷いわぁ…雛銀燈、この服もう捨てちゃって…雛銀燈?」
雛銀「うっ…うぇ…」
銀「あ、ひょっとしてこの服お気に入りだったのぉ? でもこんな汚れちゃったら…」
雛銀「うわあぁぁん!!」
 いきなり雛苺に抱きついてくる雛銀燈。
雛「ど、どうしたの雛銀燈!? 何で急に泣き出すの!?」
銀「そんなにこの服好きだったのぉ? じゃあ今度新しいのを…」
雛銀「いやなのぉ! わたしは雛ママと銀ママがいいのよぉ!」
雛「…な、何言ってるの?」
雛銀「ちゃんとお手伝いするからぁ! ピーマンも残さず食べるからぁ!」
銀「ちょっと落ち着きなさぁい。どういう意味ぃ?」
雛銀「うぇっ…ひっく…! わたしは、わたしはこの家にいたいのぉ…!」
雛「何の事なの?」
雛銀「だって…だって雛ママが『子ども替え』だって…!」

雛&銀「…は?」
雛銀「だからぁ…お願いだからそんなことしないでぇ…」
雛&銀「…プッ…!」
雛銀「え…?」
雛&銀「あーはははは!」
雛銀「…雛ママ、銀ママ?」
銀「そ、そういうことぉ…! あーはははお腹痛いわぁ…!」
雛「だ、大丈夫なのよ雛銀燈…っぷ、違うのよそれは…!」
雛銀「え?」
雛「ハー…ハー…(息を整えてる)子ども替えじゃなくて衣替えなのよ」
雛銀「ころもがえ?」
銀「最近暑いでしょう? それで着なくなった長袖をしまって、半袖の服を出すの。それが衣替えよぉ」
雛銀「じゃあわたしは…」
雛「当然ここにいて良いに決まってるのよ」
銀「まったく、うっかり屋さんねぇ」
 なでなで
雛銀「…よかったぁ…」

 そんな初夏の一日。


 22.

 ある週末。
紅「突然だけど給料日までの数日だけここに居候させてくれない?」
銀「…いきなり来て何言い出すのよぉ…」
雛「何があったの?」
紅「…恥をしのんで言うと、お金が本格的になくなったのだわ…残高も0…」
雛「どうしてなの?」
銀「…どうせDVDとか買いすぎたんでしょう…全く…」
紅「…はい…」
雛「……呆れたの…そんなのだから相手が出来ないのよ…」
雛銀「紅お姉ちゃん、ずっとここにいるのぉ?」
紅「3日間だけだけど、ずっと遊んであげるのだわ」
雛「…まぁ、部屋は空いてるからいいのよ」
銀「雛銀燈も真紅にはなついてるしねぇ」
紅「ありがとう! 恩に着るのだわ!」

 その深夜。
雛銀「…おしっこ…」

 トイレから戻るとリビングに明かりがついてるのに気が付いた。
雛銀「誰なのぉ?」
 ガチャッ
紅「あら、雛銀燈ちゃん」
雛銀「紅お姉ちゃん、何してるのぉ?」
紅「アニメを見ているのだわ。一緒に見る?」
雛銀「うん、みるのー」
 数分後。
 ガチャッ
銀「雛銀燈…それに真紅…こんな時間に何してるのぉ…?」
紅「深夜アニメを見てるのだわ」
銀「こんな時間に…って、何なのこのアニメ!」
 画面は今まさにベッドシーンの最中だった。
雛銀「…銀ママぁ、あの二人何してるのぉ?」
銀「こらっ、見ちゃダメ!」
 雛銀燈に急いで手で目隠しをする水銀燈。
銀「良い子は寝る時間よぉ。いいわねぇ?」
雛銀「紅お姉ちゃんはぁ?」
銀「真紅は悪い大人だからいいのよぉ」
紅「酷い言い草ね…」
銀「じゃあ、真紅におやすみはぁ?」
雛「おやすみなのぉ」
紅「おやすみ、雛銀燈ちゃん」

 

 次の日。
雛「あれ、雛銀燈、何読んでるの?」
雛銀「紅お姉ちゃんが読んでいいって言ってたからお本読んでるのぉ」
雛「そう、良かったなの…って、その本…!」
 18禁ではないもののかなり際どい表現が多く見えた。
雛「雛銀燈、その本は大人専用の本なのよ!」
雛銀「えー、紅お姉ちゃんが読んでいいって…」
紅「あら、それ読んでたの? なかなかお目が高いわね。それは前の即売会で入手困難と言われた大手サークルの…」
銀「どうでもいいわぁ!!」
雛「それよりこういう本を持ち歩いてるの真紅は!?」
紅「いいじゃない、人の趣味にどうこう言われたくないわ」
銀「TPOをわきまえなさい!」
雛銀「ねえ、他に無いのぉ?」
紅「じゃあこれならどう? 私のサークルが書いた新刊なんだけど」
雛&銀「出てけ」


 23.

銀「ねぇ雛銀燈。今幼稚園じゃ何が流行ってるのぉ?」
雛銀「幼稚園で? 今はねぇ…でもそんなの関係ねぇ~、でもそんなの関係ねぇ~、が流行ってるの」
雛「あはは、小○よしおなのよ」
雛銀「後はねぇ…いち、に、さん! し、ご、ろぉく!」
銀「世界○ナベアツねぇ。やっぱりそういうの良く流行るわねぇ」
雛銀「でも、わたしは他に好きなのがあるのよぉ」
銀「なになに?」
 水銀燈が尋ねると、雛銀燈は両手の平を頭に付けて踊りだした。
雛銀「うっーうっーうまうまぁ~♪」
 ブフゥッ!(コーヒーを吹き出す二人)
銀「ちょ、ちょっとそれどこで知ったのよぉ!」
雛銀「紅お姉ちゃんが教えてくれたのぉ」
雛「また真紅なのよ…」
銀「あのおバカ…! …でも…」
雛銀「うっーうっーうまうまぁ~♪(ノリノリ)」
銀「…悔しいけど物凄く可愛いわぁ!」
雛「これはビデオに撮っとくのよ!」
銀「ビデオ大賞に送れば賞金もらえるかもねぇ!」
雛銀「バルサミコ酢 やっぱいらへんでぇ~♪」

 親バカ二人。


 24.

予想してた人もいるだろうけど今度は雛銀燈が風邪をひいたようです。
雛銀「う~ん…う~ん…」
銀「どうなの、めぐぅ…」
め「大丈夫、ただの風邪よ。最近気温の変化が大きかったからついていけなかったのね」
雛「よかったの…」
め「今夜が山だと思うけど、薬飲んでゆっくりしとけば明日には良くなってるはずよ。薬出しとくわね」
銀「ありがとう、めぐ」

 夜。
雛銀「ううん…雛ママぁ…銀ママぁ…」
雛「大丈夫、ヒナはここにいるのよ」
銀「大丈夫ぅ? 何か食べれそう?」
雛銀「…アイスぅ…」
銀「アイスねぇ。買ってくるわぁ」
雛「スポーツドリンクも一緒に買ってきてなの。もう無いから…」
銀「分かったわぁ。ちょっと行って来るわねぇ」
雛銀「雛ママぁ…もっとこっち来てなのぉ…」
雛「こう? 今日は一晩中手を握っててあげるの」
雛銀「…うん…雛ママの手、温かいの…」
 数十分後。
銀「ただいまぁ。アイス買ってきたわよぉ。食べる?」
雛銀「…食べる…」
銀「あとジュースとかゼリーとか、あと苺大福も買ってきたからねぇ。食べたくなったら言いなさぁい」
雛銀「ありがとう…銀ママ…」

 

 翌朝。
雛「36,6度…熱下がったの」
銀「どう、調子は?」
雛銀「もう大丈夫なのぉ! 二人ともありがとう!」
雛「良かったなの…」
銀「一晩看病してた甲斐があったわねぇ」
雛銀「銀ママぁ、うにゅー食べたいのよぉ」
銀「分かったわぁ。今持ってくるわねぇ」
 その日一日は大事を取って家でゆっくりと過ごしました。

 後日…。
雛銀「ねー銀ママぁ。何だか頭いた~いのぉ」
銀「本当? でも触った感じ熱無いわよぉ」
雛銀「頭痛くて気持ち悪いのぉ! ゼリー買ってきてぇ!」
銀「大変ねぇ。じゃあめぐ呼んで苦~いお薬もらわなきゃぁ」
雛銀(ビクッ)「も、もういいもぉん! 雛ママぁ~」
雛「なんなの?」
雛銀「何だか熱あるみたいなのぉ」
雛「あれ、本当なの」
雛銀「ねぇ? だからアイスが…」
雛「しょうがないの。めぐにお注射打ってもらうけど、我慢できるのよね?」
雛銀(ビクゥッ)「う、うわぁ~ん! 二人ともいじわるぅ!」
 ダッダッダ…(寝室に逃げ込む)
雛「…どうやら仮病を覚えたみたいなのよ…」
銀「あの時優しくしたのが味を占めたようねぇ…」
 雛銀燈の悪知恵が一つ増えたようです。

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