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白桃伝説 第九話『誤算』

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rozen-yuri

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第九話『誤算』


「霧が濃くなってきたわ…ホーリエ!」

ホーリエの輝きが強くなる
それでも道を照らすのは困難だった

「…仕方ないわね…」

我慢して歩く
さっぱりわからない道をただひたすら前へ進む
曲がったりすればそれこそ永遠に迷ってしまいそうで…

しばらく進むと人影が見えた

「…誰?」

距離は詰めず、問いかける

「…真紅…」

人影は質問に答えず、真紅の名を呼ぶ
その声には聞き覚えがあった

「あなた…まさか蒼星石!?」

真紅が駆け寄るよりも早く、スィドリームが蒼星石の元へ飛ぶ
その頭上で嬉しそうに舞っていた

「そうか…スィドリームが真紅に…」
「蒼星石!あなた戦ってたんじゃないの?どうなったの?」

完全に警戒を解いている真紅
顔が見える距離…鋏が当たる間合い…

「真紅…僕と来て欲しい」
「どういうこと…?」
「行けば…わかるよ…」

明らかに様子がおかしい

「あなたは雛苺と戦っ…きゃあ!!」

飛びかかり押し倒す
左手で体を押さえ、右手は鋏を振り上げた

「…蒼星石…?」
「話している時間はないんだ…従わないなら眠ってもらうよ…」

鋏に力が入る

「…あなたは…敵って事?」
「この後に及んで…割と余裕だね…」
「私は聞きたい事がたくさんあるのだわ」
「僕は話す時間がないんだ」
「そんなんじゃ…立派なレディになれないわね」
「余計なお世話だよ…おやすみ」

蒼星石は鋏を振り下ろす
いや、振り下ろそうとして異変に気付く
腕が…動かない

「…」

腕にはびっしりと黒い羽が纏わりついていた

「油断大敵ねぇ…霧のせいもあるけど気付かなかったでしょう?」
「水銀燈…!!…くっ!」

鋏を奪われ逆に押し倒される
絶対的優位に立った時に第三者によって崩されるパターン…
雛苺の時とまったく同じで学習のなさを不甲斐ないと思った

「さぁて…聞きたい事がたぁくさんあるんだけどぉ…」

腕だけじゃなく、全身に羽が纏わりつく
身動きを封じられるのも同じ…
そして腕を磔のように左右に開かれて床に固定される
真紅がドレスをはたきながら近づいてきた

「単刀直入に聞くと…なぜ私を襲ったの…?」

それを答える事は雛苺に対する裏切り…すなわち翠星石への裏切りを意味する
何も言わず黙る蒼星石

「はいはぁ~い…そういうことねぇ…」
「水銀燈?」
「この子…何を言っても話さない気よぉ…差し詰め、脅迫でもされてるんでしょう?」
「脅迫って…?」
「翠星石でも人質に取られたのぉ?」

図星を突かれる
スィドリームからの情報で推理したのだろう
だとすれば当てることは難しくない
それでもそうだと言えない

「まぁいいわぁ…無理矢理でも話してもらうからぁ…」

そう言うと懐から小瓶を取り出す

「ここに来る前から持ってたけど…結局それは何なの?」
「めぐに借りた道具の一つよぉ…まぁ見てなさぁい」

蒼星石の頭を掴み、口と喉が一直線になるように押さえつける
ほんの少量だけ口に含むと口移しで一気に流し込んだ

「うむぅぅぅ!!ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」

噎せる蒼星石
しかし喉を通り過ぎたものは戻って来なかった

それと同時に体が熱くなるのを感じる

「何を…飲ませて…」

顔が紅潮し、息が荒くなる
異変は主に性感帯に集中していた

「熱くなって来たでしょう…ココとかねぇ」

服の上から股を触る

「やっ!…どこ触って…あっ!」
「楽しい拷問タイムよぉ…」
「やだっ!うぁぁっ!」

歪な笑みを浮かべながらズボンとパンツを剥ぐ水銀燈
露わになった蒼星石の性器は、何もしていないのに充分過ぎるほど濡れている

「………」

楽しそうな水銀燈を見ながら、真紅は固まっていた

「こんなに濡らしちゃってぇ…何を期待してるのぉ?」
「やめっ…」
「なぁんにもしてないわよぉ?」

横に添い寝するように顔を近づける水銀燈
耳に息がかかるまで接近し、囁いた

「どんな気分…?」
「…はぁ…ァ…」
「聞いてるぅ?」
「あぁっ!」

首筋に指先を当て、反対側までゆっくりなぞる
本来ならばくすぐったいだけの行為
それ故に蒼星石の身震いが真紅には理解できなかった

「ねぇ蒼星石ぃ…気持ちよくなりたいでしょう?」
「やだっ…やめて…」
「心にもないことを言っちゃダメよぉ?」
「いやだっ!!」

リボンを解きボタンを外す
そこから手を侵入させ、お腹の辺りに置いた
細く冷たい水銀燈の指で、蒼星石の体が小さく跳ねる

「あっ…は…ぁ」
「息が荒くなってるわぁ…乳首もこんなに立てちゃってぇ…」
「さ、触るな…ぁ…!んぁぁっ!」

デコピンのように軽く弾く
それだけで悶える蒼星石

「見かけによらず可愛い声出せるのねぇ…乳首よかったぁ?」
「…」

息を乱しながら、水銀燈を睨む
唾液が口から溢れ、頬を伝って下に落ちた
その顔は普段のような凛々しさはなく、快楽に歪んでいた

(やだぁ…もっとイジメたくなっちゃうじゃなぁい…)

ゾクゾクと体を震わせる水銀燈
その思考を読み、今まで黙っていた真紅が口を挟んだ

「水銀燈…じ、時間がないのだわゎゎ」
「…わかってるわよぉ…もうちょっと遊びたかったけど…残念ねぇ」

水銀燈の手が、蒼星石の胸から性器へと移動し、入り口に指を当てた

「ひぃっ!」
「あらぁ?さっきよりぐちょぐちょぉ…」
「ぁっ!触らないでぇ!」
「指も簡単に入っちゃうわよぉ?」
「あぁぁぁっ!!やだっ!やだっ!抜いてっ!」

本気で止めて欲しいわけじゃない
それは見ているだけの真紅からでも容易にわかるほどだった

「やっ…ぁっ!」

膣内が強張り、水銀燈の指に吸い付く
絶頂が近い
そう読み取った水銀燈は指を引き抜いた

「あぁ…えっ…?」
「やめて欲しいんでしょう?だからやめてあげたのよぉ?」

愛液にまみれた手を舐めながら、意地悪そうな顔で微笑む
限界スレスレでやめられる事で物欲しそうに膣がヒクついた

「す…水銀燈ぉ…」

ハァハァと
息を切らしながら見つめる眼差しは、先程のような僅かな殺気すらも消え失せていた
あるのは懇願するようなMっ気が漂う目

「なぁにぃ?」
「…もう…できな…」

モジモジと足をくねらせる蒼星石
イきたくてもイケないもどかしさからか…

「聞こえなぁい」
「もう…我慢…できなぃ…」
「だからぁ…何ぃ?」
「…」

涙ぐむ蒼星石
そして…我慢の糸が切れた

「続けて!お願いだからイかせて!」

突然の発言に唖然とする真紅と水銀燈
薬のせいとは言え、蒼星石からこんな言葉が…こんな顔が…

「…フ…フフ…ダメよぉ…あなたには聞かせてもらわなくちゃならない事がたぁくさんあるんだからぁ」
「何でも…言うから!早く…!頭が…変に…なりそう…っ!」
「わかったわぁ…」
「ふぁぁっ!」

再び指を突っ込み、高速で掻き回す
響く喘ぎ声が色っぽい…
真紅より何より
普段クールなボーイッシュの…女らしい声が…
水銀燈の興奮も高まる
それを見ている真紅も、下着を濡らしている事を自覚していた

「もうっ…ダメっ!あぁぁっ!」
「イっちゃいなさぁい!」
「ひぃぁぁぁぁぁぁ!!」

勢いよく液が飛び出る
それはしばらく続き、水銀燈のドレスまで濡らした 

「あなたのおまんこ…Hねぇ…」
「うっ…くぅ…」

正直、あの蒼星石をここまで乱れさせる薬が恐ろしい

「さぁて…聞かせてもらうわぁ」
「…はぁ…はぁ…」
「…しばらく無理そうねぇ…まぁ回復するまで待とうか…し…ら?」

立ち上がろうとして気付く足元の違和感
というより足が動かない
バランスを崩し、倒れそうになる水銀燈
足を見れば白い茨が巻き付いている

「───水銀燈!!」
「油断したわぁ…あなたが第七ドールとやらねぇ…」

濃い霧と共に雪華綺晶がその姿を表した 
 
 
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