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成長という名の言い訳

最終更新:

rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集

 
少し高揚していたらしい熱い体に夜風が涼しい。
今日は互いの誕生日で、前から目をつけていた和食の店で早めの夕食を済ませ、家に帰るとこだった。
「懐石料理って聞いてたからもっと精進料理みたいなの想像してたけど、意外にしっかりしてたね」
「ですね。お土産用の羊羮は家で食べるです」
「そうだね。玉露出そうかな」
年の割に渋い趣味の僕は取り寄せた高級茶を思い出しながら笑った。
「じじくさい趣味です」
隣を歩く片割れの頭をこつんと叩いて、そのまま自然に手を握る。
「昼は暖かいけど夜は寒いね」
「でもこのくらいが好きです。熱いのは嫌いです」
長い髪が汗でまとわりつくから、とその長い髪をかき上げた。
「あ、桜だ」
広い公園の周りは愛らしいピンクの花びらが舞っている。
「花見も騒いでるね」
桜の下で騒ぐだけの飲み会を見て、少し気分が悪くなる。
「あれは花見とは言わんです。桜が可哀想です」
植物を人一倍愛している彼女だからこそ言える言葉。
「悲しいです」
眉をハの字に下ろしたまま呟いた。その表情を見つめながら、そうだね、と答え帰路に着いた。


──成長という名の言い訳


「じゃっじゃーん!」
ベッドに並んで座っているときに、楽しげに取り出した小さめの白い箱に茶色のリボン。
「プレゼントですよ」
「ありがとう」
丁寧に包装されたそれを慎重に開けると、アンティーク物の腕時計が顔を出した。
「わ、いいね」
茶色の革のベルト、留め金には綺麗な浮き彫りのバラ。
「高かったんじゃない?」
「そうでもないですよ。蒼星石なら絶対好きだと思ったです」
得意気に語る翠星石に笑顔を投げ掛け、箱から取り出し手首にあてる。
「あ、私がやってやるです」
僕の手から腕時計を取り、手首に巻いてくれた。
「ありがとう。似合う?」
少し恥ずかしかったが手首の時計を見せつけるように問うと、親指をつきだして笑顔を見せてくれた。
「僕はこれ」
細目の紙袋で青のリボンが飾られたものを渡す。
「開けるですよ」
言うと同時に開け始めていた。
「ぅわー…」
僕が渡したのは細いボールチェーンに緑と黄緑の七宝焼きの葉が不規則に飾られているアクセサリー。

「い、いや、いいですよっ!」
「遠慮しないで」
翠星石の手からアンクレットを素早く奪いベッドを折り、足元に跪いた。
優しく足首を触ると緊張してるのが分かる。
「何でそんな固くなってるの?」
「んなことねぇです。早く付けろです」
ミニスカートから伸びた艶のある白い肌に触れ、足を自分の膝にのせる。
アンクレットをつけてやると、するりとふくらはぎを撫でる。
「ひっ…」
その声に誘われるように目の前の白い肌に舌を這わせる。
「や、やめ…そこはっ」
「足じゃなかったらいい?」
わざとらしくそう言えば真っ赤になったまま僕の肩にすがり付いてきた。

「ひっやぁぁっ…!」
既に互いの肌は全て露になっていて、行為に没頭していた。
「んやっ、やめっあぁぁあっ」
一番、敏感なそこを指で弄るといっそう高い声が上がった。
その時、ふと思い付いて手を離し翠星石の足先の方へ下がった。
「そうせ、せき?」
いきなり刺激がなくなったので疑問に満ちた声がが上がった
アンクレットが飾られている方の足をすくい、指を口に含む。
普段は愚か、行為の最中でもめったに触れられない箇所が粘膜に覆われ驚きの声が上がる。
「な、何なめて、ひぃっ」
足の指先は神経が敏感になっているのを聞いたことがある。

くすぐったいのか、驚いたのか、その二つとも違うのか、目の前の彼女はびくびくと体を強張らせた。
「ひ、やめ、やぁあっ」
指の間を丁寧に舐めてやるとたまらないような声を上げた。
「ねぇ翠星石」
「ふぁ、っなん、ですか?」
「足の指の間で、一番敏感なのはどの指とどの指か知ってる?」
急な問いかけに狼狽えているのが目に見えて分かる。
口を足から離し、翠星石の足の間に割って入る。
「し、知らない、です」
「答えはね」
内腿を舐めながらわざと息を吹き掛け続ける。
「親指と親指の、ここ」
蜜のあふれだす源に舌をあてると声嬌が上がった。「っひゃ、へんた、い…やぁあっ」
「正解、でしょ?」
中に指を入れてやり舌で突起をつつく。

「や、やぁぁっ」
ぐちゃぐちゃに濡れているそこは既に指が二本するりと入ってしまい、猥褻な音を響かせる。
「すごいね。足舐められて感じちゃった?」
「うるせ、…ひぃっふぁ、っあぁ、…ぁあっ」
指を更に増やし、運動を激しくしてやる。
顔を近付け唇を寄せる。
「好きだよ」
「あっあっ、…わたし、もですぅっひゃぁぁっ…」
唇が触れるか触れないかの距離での呟きは自分と相手との内緒話のようだった。
「んっんんんーっ」
口付けると同時に翠星石の体が強張り、達したのを表した。

先程とは違う意味で高揚した体にぬるめのシャワーが心地よかった。
きっと今、翠星石はベッドでまどろんでいる。
行為は平気なのに一緒のシャワーやお風呂は恥ずかしがるのだ。
「まぁでも一つ大人になったことだし」
普段浮かべないような邪悪な笑みを浮かべたまま蒼星石は呟いた。
「一つ成長しなきゃね」
水色のバスローブを羽織り、嫌がる恋人と一緒シャワーを浴びる算段を考えながら寝室へ戻った。


終わり

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