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僕と君と許されない願望と

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rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集

 月明かりがこんなに眩しいとは思っていなかった。
月は人を狼に変えるというけれど、月を見ると僕は弱気になってしまう。
「蒼星石?」
愛しい彼女の声が聞こえ、ゆっくりと振り返る。
昼間に行為に及んでしまい、後始末もせず、今まで眠ってしまっていらしい。
シーツにくるまった健康的な肌が、今では蒼い月に照らされて、妖艶に映る。
音を立てずに彼女の元へ近付き、ベッドに腰をかける。
僕とは違う、柔らかな長い亜麻色の髪を一房掬い、口づける。
「綺麗だよ…」
暗がりでもはっきり分かるほど真っ赤に染まった頬。
「な、何をバカな…」
恥じらいついでに俯いた瞳。睫毛の長さが際立つ角度。
「全部…」
両の手で髪を掬いながら、頬をはさみ、上を向かせる。
「ちょうだい。僕に」
ぱっちりとした瞳に、赤く艶のある唇に、はりのある頬に、ゆっくりと唇を触れさせる。
「何言ってるですか」
そう言いながら僕の手に、彼女は手を重ねた。
「もう、翠星石は蒼星石のものです」
「ダメなんだ…」
手を頬からうなじの方へ回す。
翠星石の僕を抱く手が、悲しくも頼もしく思えてしまう。
「キミが…」
そう言いながら、翠星石をベッドに縫い付けた。
「足りないんだ…」


──僕と君と許されない願望と


まだ幼さの残る表情、それに比べて成熟な躰。美術作品のようなバランスの取れた彼女は犯してはいけない禁域のよう。
初めて体を重ねた日からもう何回繰り返したか分からない。
「そうせ、…せき」
彼女の僕を呼ぶ声がひどく扇情的で、言い表し難い快感が体を走る。
「好きだよ。翠星石」
女神にさえ見える彼女の肌に触れ、禁忌を犯す快感を貪る。
大きく、それでいて形の良い膨らみを口に含むと先ほどの名残が残っているのか、いつもより敏感に喘ぐ。
「ひぁ…やっ…んぅ」
舌先を尖らせて突起に触れると、ピクンと体が跳ねた。
「気持ちいい?」
「やぁっ…聞かな、い…で、…ふぁっ」
首を横に振って快感を逃がそうとする彼女が愛らしく見えた。
自分がこうさせているのだと思うとひどく優越感に浸ることができた。
すべすべした腹をなぞり、脇腹から太ももまで滑らせる。
触り方、触る場所、色々な反応をする彼女の全てを見逃さないように見つめる。
「ふゃっ、そんな、見な、いで…くだ、さ…ひぁ」
恥ずかしさのあまり両腕で顔を隠してしまった。

「ダメだよ…全部、ね?」
優しく声をかけながら腕を引くと素直に腕をどかした。
二本の腕の隙間から見えた怯えたように潤む瞳が胸をざわつかせる。
掴んだ腕を指先で辿り、手の甲に口づける。そのまま指を口に含む。
「邪魔だよ…」
「え?」
指を口から出すと、そのまま互いの指を絡めた。
「体なんかいらない」
太ももを撫でていた手を、秘部へ運びゆっくりとなぞる。
「ひゃっ、ああっ…」
突然の刺激に驚いたようでビクビクと体を震わせる。
「君と、こんなに一つになりたいのに」
滑りに任せぬるりと指を中に入れると、甲高く声が上がった。
「あぁあっ…」
「君と僕を分ける、この皮膚が…邪魔だよ」
指を増やし、動きを早めてやると、弓のように体をしならせて喘いでいる。
「あ、やっ…そ、せ…せ、ひぁぁぁっ」
できることなら溶けて一つになってしまいたい。僕が君で、君が僕で、二人で一つになってしまいたい。
「貴女、と…やあっ…一つに、なるの、は…素敵でしょう…で、ですが…っふぅ…」
彼女は口を開け、途切れ途切れに何かを伝えようとする。
「こうして、…ゃぁっ…からだ、が…あるからっ」
指の動きを止めれば話せるのだろうが、そこは止めてやらない。
「やぁっ…愛し、合うこと、も…ぅやぁっ…でき、…のです…あぁぁっ…」
彼女の腕が僕を求めてさ迷う。それに応えるように体を屈めるときついくらいに抱き締められた。







「大、好き…んあっ…ですよっ…っ」
「うん…」
空いている片腕で彼女をきつく抱き締める。
互いの感触を、体温を、全てを吸収するように全神経を集中させる。
「ひゃ、…もっ…もぅぅ…あ、あぁぁあぁああっ」
ビクビクと腕の中で彼女が痙攣し、達したのを示した。
それと同時に意識を手放した彼女の髪にキスをすると、きつく抱き締めたまま、眠りについた。
このまま目が覚めなければいい、と強く願いながら。


終わり

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