『洋画と言ったらサメもいるだろ』
(キャラ) S11
唐突だが、この命の授業は孤島に渋谷を模した都市を作り出して舞台としている。
そう、孤島である。
すなわち、渋谷の周りには海があるということである。
ルールでこの授業の参加者以外に知的生命体は存在しないと明記されているので、海に野生の魚がいるわけではない。
だが裏を返せば、参加者の魚なら泳いでいる可能性もあるということにならないだろうか。
無論、ただの魚なら参加者に選ばれるはずがない。
48時間以内に参加者が一人 ――参加者が人間だけとは限らない以上、一人という表記が正しいかはさておくが―― にならないと全員が死亡するのに、海の中に隠れ潜むような参加者を主催者が選ぶことはないだろう。
しかし、その魚が地上でも行動可能ならどうだろうか。
それも、人間に対して強烈な攻撃性を有していれば。
島の外側の海から一匹の魚が浮き上がり、海面から顔を出す。
現れた黒い背びれ、鋭い牙、凶悪な目つきを見れば、映画『ジョーズ』などで見たことのある、ホオジロザメを思い浮かべる者も多いだろう。
上半身だけならば。
しかし全身を見ればそうは思わないだろう。
サメは上半身だけでなく、全身を浮かび上がらせる。
すると下半身はホオジロザメとは大きく異なっていた。
そこにあるのは背びれではなく、タコの足の様な触手が幾本も蠢いていたのだ。
サメは下半身の触手を足代わりにし、海を出て大地を踏みしめる。
どういう理屈か知らないが、こいつは地上でも行動可能なのだ。
そう、このサメはただのサメではない。
どこかの世界のアメリカ海軍とブルーウォーター社の協力のもと、科学者によってホオジロザメとタコの細胞を合成して生み出された生物兵器である。
更には製作者によりこっそり攻撃性を上げられており、目につく人間をとにかく殺戮する様にされている恐るべき生物である。
このサメは民間人に見つかった際に、マスコミにシャークトパスと名付けられた。
だがそれは所詮通称。この場では製作者に付けられたコードネームで呼ぶのがいいだろう。
S11、と。
【S11@シャークトパス】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:殺戮
最終更新:2026年07月22日 20:42