第三話 目が回るよー。
雪鎖「おいそこ、走るな」
男子生徒「あ、すいません」
雪鎖「じゃこれ、ここにおいておくから」
女子生徒「ありがとうございました。雪鎖先輩」
雪鎖「頑張れよ」
ここは学校。
しかも、生徒会長に呼び出されてから3時間たっている。
そして、何故か生徒会の手伝いをすることに。
半ば、脅迫されたようなものだが。
雪鎖「ふー」
光李「お疲れさん」
雪鎖「会長、何故俺はここにいるんでしょうか?」
光李「まあ、処貝は、怖いからね。脅迫されたら断れないよ」
雪鎖「はぁ・・・」
処貝さんとは、生徒会の会計。
近接戦において右に出るものはいない、超前衛方のある意味特攻隊長(?)だ。
ちなみに、会長は中核にあたる治癒のスペシャリスト。
俺は全般で役に立てるオールマイティ。
光李「根はいい奴なんだけどね」
雪鎖「それは俺も分かってるんですけど」
女子生徒「生徒会長!アサルト寮で事件が!」
光李「あー、雪玉、代わりに行ってきて」
この人は自分で何を言っているのか分かっているのだろうか?
光李「状況が重そうだったら、暴徒鎮圧用のゴム弾使ってもいいからね」
雪鎖「生徒会長のくせにとんでもないことを言いますね」
光李「まあ、催涙弾でもいいけど」
雪鎖「なんか逆に危ないな」
そんなことしてる暇じゃないけど。
男子生徒「会長!インフォルノで情報流出です!」
!?
馬鹿な・・・。
この学校のセキュリティはそんなに甘くは無い。
PWも5重にかけてあるし、フォルダーの中を観覧するにはこの校内の機械でなければいけないはず!
光李「流出した情報は?」
男子生徒「
A-1Sフォルダの情報が全て流出しました」
光李「・・・」
会長は無言のままで何かを考えている。
そして、すこし微笑んだあとに、口を開いた。
光李「犯人の捜索は後日、警察に届け出て。流出した情報は、丁度明日消去される予定だったから、そんなに問題じゃないわ」
男子生徒「分かりました」
さすが、こういう状況だと生徒会長っぽくなるな。
これが常時だったらよかったのに。
光李「雪鎖、何か失礼なことを考えてないか?」
雪鎖「いえ、別に」
おれは考えていることが顔に出やすいんだったな。
気をつけよう。
雪鎖「それじゃ、アサルトのほうに行ってきます」
光「ああ、よろしく」
そしてその数分後。
俺はアサルトの生徒の寮にきていた。
正確には、影である場面を見ていた。
女子生徒A「あなたの責任じゃないの!」
女子生徒B「私だって頑張ったのよ。 それでも・・・それでも止められなかったんだから・・・。仕方ないでしょ・・・」
女子生徒C「でも、結局はあなたが失敗したからでよ?」
よく分からないが、一人の女子生徒が責められている。
なんだか面倒なことになっているみたいだ。
女子生徒A「月夢ってさ、自分で失敗したのに、それを反省しないのよね」
女子生徒C「あなたが失敗したから、八玉はこんなことになったのよ」
月夢「・・・」
月夢(つきめ)と呼ばれた生徒はそれを聞いてシュンとなる。
もうそろそろ出るか。
雪鎖「おい」
俺が姿を出すと、月夢さんを責めていた生徒が振り返る。
女子生徒A「誰よ、あんた」
雪鎖「名乗るほどのものではないがね。ただ、目の前の状況を見てみぬふりをすることもできないので」
女子生徒C「あんたには関係ないでしょ。引っ込んでて」
雪鎖「それが関係あるんだよなー。 生徒会に、ここで言い争ってるって連絡があったのでね」
生徒会と口にしたとたん、二人の女子生徒が硬直する。
女子生徒A「まさか、生徒会の・・・」
女子生徒C「それって・・・」
雪鎖「そうだ、俺の名前だったな」
少し間をおいて答える。
雪鎖「俺は、雪鎖だ」
女子生徒A・C「!?」
俺の名前を言うと、二人の生徒は完全にばつが悪そうな顔をする。
女子生徒A「お、覚えてなさい!」
女子生徒C「こ、今度会ったときに必ず殺す!」
そういってどこかに行ってしまった。
雪鎖「まったく、この手のことはやめほしいぜ、ほんと」
月夢「あの、ありがとうございます」
雪鎖「いや、いいって」
最終更新:2012年02月07日 18:43