さもスト&オーク脱退事件

5月の降臨イベントの数日前、少しでもアクティブが多いマッチングになるよう
さもストオークは降臨までにレートを上げておきたいと考え、ギルメンに周知していた。
しかし、この時期運悪く帝国メンバーは忙しい日が続き、
何日かに渡って夜バトの参加者が上に挙げた二人だけという状態が続いた。
さすがに二人ではどうしようもなかったらしく、ギルバトは完敗。
「今日は出られない」ということを誰も言ってくれなかったため、
これまでずっと帝国に貢献してきた二人は絶望し、降臨の前日にギルドを脱退してしまった。

そして、二人揃ってよりレートの高いギルドへ移籍し、5月の降臨イベントを迎えることとなった。

さもストとオークは、頭の中では仕方ないことだと分かってはいるものの、
15人ほどのメンバーがいるのに誰も参加してくれないという状況にイライラし、
一方残された帝国民は、より良い報酬のために帝国を見捨てたと見て取れる二人の姿勢を批判。
ガチ勢(戦力的なことよりむしろやる気で)となりつつあった二人との温度差がはっきりと表れてしまい
いよいよさもり帝国の崩壊すら起こり得る危機的な状況となった。
この時は普段はほぼ無言なSir Moryが特に憤慨し、
リーダーユニットが強面であるラユシフの状態で、
「売国奴の助けなどハナから不要!我らだけで十分ぞ!」
と意気込み、残された帝国民たちを鼓舞した。

降臨イベント終了後の二人だが、
さもストは自分の愚かさ故にギルドの雰囲気を悪くしてしまったことに引け目を感じ、
帝国には戻らずにポン酢Labに亡命。
内心みんなに申し訳ないと思いつつも、なかなかそれを表に出すことはなかった。(愚かな話である)
オークは何食わぬ顔で帝国に加入申請を出すも、
主にSir Moryにことごとくキックされ、
結局ぴな式突撃隊という強豪ギルドに加入することとなった。

この時、一時的に未所属となったオークのひとことには勧誘が殺到していたが、
どさくさに紛れてリーダーとSir Moryも参入し、
リーダーは、

「こんばんは!さもり帝国です!今ならもれなく永久メンバーキャンペーン実施中!永久にメンバーです♪ノルマは1日5000BP以上。よろしくお願いします♪」

Sirは、

「ハローオークワード、さもりぱんちゅはいかが?ギルバト不参加は厳しく非難されるガチギルドなのにレートは1300台!こんなギルド見たことない!」

「皆さん、こやつは報酬目当てにギルドを見捨てる非情のオークです!かわいいアイコンに騙されてはいけません!きっと後悔します!」

と書き込み、帝国民を見捨てたことを何とも思っていないオークを厳しく非難した。

結局、さもストとオークという愚民二人は6月の一か月間を他ギルドで過ごし、
じっくりと反省した後にさもり帝国へと帰還した。

しかし、その間も主婦さもはじめ他の帝国民は「はやく帰っておいでよ…」と優しい声をかけてくれており、
当初は憤慨していたSirも「Sirはもう怒ってないよ」と発言していた。
めめさもに至っては、リーダーユニットをルクレティアにし、
ユーザー名を「帰ってきなさもり」、自己紹介文を

「何時だって帰ってきなさい。お母さん、灯かりを燈して待っていますからねっっ ねっ!ねっっ?!ねぇぇ?!」

というセンス溢れるものに変更し、
お母さんのような温かさを見せつつ笑いもとるという神っぷりを発揮した。

さもストとオークは帝国民の優しさに感謝するべきである。


この亡命という名の反逆事件について、事件から数日後にさもストとリーダーはtwitter上で次のように語り合っている。

リーダー「もしかしたら私たちはレートを上げる代わりに大切なものを失っていたのかもしれない。

さもスト「一度、何も考えず純粋にギルバトを楽しんでいたあの頃に戻る必要があるのかもしれないな…。

リーダー「知恵の哀しみか…さもりに集まった時、自分たちはさもりであることに喜びを感じ、楽しんでいた。もしかして、大切なのはレートや報酬じゃなく、ギルドにさもりたちがいて、彼らが受け入れてくれるってことだったのかも。

さもスト「力を手に入れたことによって、私やオークはいつの間にかかつての楽しみを忘れ、ただ強く、より強くなることばかりに頭を巡らせていた。それがリーダーの理想とする帝国像には到底そぐわないことも、また分かっていた。分かっていたはずであった…
最終更新:2016年10月19日 20:03