【詳細】
しかし、ベースであるジンは地球連合軍側MS出現以前の設計であることからやや古く、地球連合軍が開発した
GAT-01 ストライクダガーなどの量産型MSでも装備出来る携帯用ビーム兵器が標準化したしたことから、ジンハイマニューバをベースとしつつ、ビーム兵器の運用にも対応した改修が施されている。
機動力強化のため追加スラスターを装備しているのはハイマニューバと同じだが、新型スラスターを搭載し宇宙空間での機動力を強化した原型機に対し、2型は既存のスラスター群を強化しバーニアを増設したことによってMSならではの機動性を強化する方向で改修されている。
そのため外見はジンハイマニューバにあまり似ておらず、両機を並べるとだいぶ印象が違う。
むしろバックパックのウイングスラスターにある新型スラスターが無くなったことで外見はむしろベースのベースであるノーマルジンに戻った部分もある。
それでも追加スラスターの恩恵は大きく、加速性能や航続距離などではハイマニューバに劣るものの、限定空間内での運動性能に関してはこちらが勝る。
更にその機体特性を活かすために装備類も近接戦闘に有利なものを装備し、近距離での対MS戦闘能力はM型を大きく上回ることとなった。
手持ちビーム兵器として
MMI-M636K ビームカービン、日本刀型の
MA-M92 斬機刀を装備し、ビームカービンの運用を可能にするためのジェネレータを搭載し、頭部のトサカ型アンテナも改修することで通信機能の強化が果たされた。
これら近代化改修のおかげで全体的な性能面も大きく向上し、地球連合軍の主力量産機であるダガータイプにも遅れを取ることはなくなった。
しかし本機の実戦配備はハイマニューバの後であったため生産数は更に少なく、一部の特殊部隊や警備部隊に配備された程度に止まったとされている。
だがジンに近い操作性と高い信頼性を有していた本機はやはりパイロット達からの評価は良好だったと言われている。
劇中ではユニウスセブンを落下させたテロリストや『DESTINY ASTRAY』でジェネシスαを乗っ取ろうとした脱走兵が使用するなど、古参兵が多いザフト脱走兵も使用していた。
ZGMF-600 ゲイツやセカンドシリーズの主力量産機であるザクウォーリアなどの次世代機と比較すると本質的に旧式化している事は否めないが、その操作性と近接戦闘能力からパイロット次第ではこれらの機体を上回る戦闘能力を発揮。
特にユニウスセブンを落下させたテロリスト達が搭乗した機体は乗り手の差も相まってジュール隊のゲイツRを圧倒したほどである。
せっかく近代化改修によって地球連合軍最新式量産機にも劣らぬ性能を得られた本気だが、ハイマニューバのあとに製造されたこともあってロールアウトした時期が悪かった面は否めない。
本気に限らず、ザフト軍の量産機は多かれ少なかれこういった形で不遇を背負う機体が多い。
最終更新:2025年01月29日 18:30