賢神トリン

「ブレイブだ!」

【名前】 賢神トリン
【読み方】 けんじんとりん
【声】 森川智之
【スーツ】 岡元次郎
【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー
【初登場話】 ブレイブ1「でたァーッ! まっかなキング」
【分類】 協力者、戦隊ヒーロー(ブレイブ36~45)

【詳細】

キョウリュウジャーを導く、青い鳥人のような姿の賢神。

かつての恐竜達の協力者で、選ばれた恐竜達に機械の身体を与えて獣電竜にし、大昔からデーボスの動きを追っていた。

獣電竜と共に魂を合わせてくれる勇敢な者を選び、獣電竜達を立ち向かわせるなどの試練を出し、
勝利をして試練を乗り越えた者をキョウリュウジャーになる資格があると認める。

デーボス軍の動きや出現を察知する能力を持っており、デーボス軍が動き出すと自身の髭が風に吹かれるようになびく。

普段はスピリットベースで待機してキョウリュウジャーの後方支援を行っているが、
時には「長剣・フェザーエッジ」や手から発する火球を武器にキョウリュウジャーとともに戦場に出る事もある。
その実力はラッキューロを軽くいなし、ドゴルドと渡り合える程。
だが、過去のダメージがいまだに残っているので力を消耗しすぎると苦しみだし、体の一部が石化してしまう。

しかし、シルバーに変身して以降はブラギガスの力が加わり、変身後は全盛期と同等の力を発揮できるようになった。

サポート時の能力も多彩で、獣電竜やキョウリュウジャーを連れて遠くの地に高飛びすることが可能で、敵の能力で電波が遮断された特別な環境では手から音波を発して独自の電波を作り、メンバー間の通信を可能にすることもできる。
ソウジの両親に会うため、マキシマム獣電池に鉄砕の幻術を込めてもらったことで一度「鳥居」という名の人の姿に化けた事もある。しかしその姿だと敵の動きを感知出来ず、一度両親を危機に晒してしまった。

実は百面神官カオスの弟で元デーボス軍の魔剣神官トリン。カオスとはかつての戦いで彼に肩を切り落とす程のダメージを与え、長年の宿敵同士となった。
このことをキョウリュウジャーに言えない秘密として抱えていたが、ブレイブ28でカオスに暴露される形で知られてしまう。

カオスと同じ様に星を破壊する為にデーボスによって生まれたが、地球を破壊しに来た時に、地球の美しさと恐竜達の生き様を見て涙を流し、心を変えデーボスを裏切った。
復元水で無理矢理巨大化させられ、キョウリュウジンと戦った際に自ら五連獣電剣を体に突き刺し、この真実を彼らに伝えて命を落とす。
だが、鉄砕とラミレスが世界中で集めた秘石の力とキョウリュウジャーの祈り歌を聴いたことで蘇った。
自分が元デーボス軍と知ってなお仲間として自分を受け入れてくれるキョウリュウジャーを見て涙を流し、彼らとの絆を更に深めた。

ダンテツによって獣電竜ブラギガスのパートナーだと明かされる。
はるか昔の恐竜時代、かつてのデーボスとの決戦で大地の魔神ガドマが誕生し、仲間のガーディアンズを破壊されたブラギガスが禁断の必殺技・「ギガント砲」を発射するのを止められず、結果デーボスを封印できたものの、ブラギガスがガドマの道連れに地獄に落ちてしまったことに罪悪感を感じていた。

ブレイブ34でキョウリュウジャーによってその地獄(大地の闇)が存在する魔洞湖からブラギガスは復活し、元々彼の心臓部であるスピリットベースを再びブラギガス本体に融合させ、弥生から銀のガブリボルバーを受け取る。

カオスの手で大地の魔神ガドマが復活し、ガドマの呪いの力によってスピリットベースに侵入したカオスに自分がデーボスの生まれである以上、ブラギガスと共に戦う閃光の勇者になることはありえないと突きつけられ、苦悩する。
ガドマを倒すことには成功するものの、デーボスを裏切る以前の自分の悪の姿と言うべき魔剣神官マッドトリンが現れ、その戦闘力を前に敗れ、打ちのめされる。

ダイゴの言葉と弥生の激励で再びマッドトリンと対峙し、死闘の中で自分のブレイブをブラギガスに認められ、選ばれていた事実を知る。
銀のガブリボルバーが変化したギガガブリボルバーを使って閃光の勇者・キョウリュウシルバーに変身し、マッドトリンを倒して、大地の闇を封印することもできた。
以降はキョウリュウジャーがピンチの時や巨大戦時など、彼らと共に戦う機会も増えた。

性格は冷静かつ真面目だが、ダイゴ達同様ノブハルを「ノッさん」と呼んだり、アミィの女子力の低さを嘆いたり、ソウジがラッキューロの夢で眠れない事でアミィと一緒に笑ったりするノリの良い面もある。
この事から、司令官的立場と言うよりは面倒見の良い兄貴分的な面が多く見られる。
デーボス軍の恐ろしさを身を持って知っている[鉄砕や、大雑把だが自分の良き理解者のラミレス、仲間想いの戦友・空蝉丸など、古参のメンバーの気持ちを誰よりも理解しており、お調子者のドクター・ウルシェードには度々世話を焼いている。
邪悪な心を持たず、そのためかダンテツやキョウリュウジャーの各メンバーと初めて会った時も恐れられること無く受け入れられていた。
ソウジの剣技の才能とひたむきな想いに心を動かされ、彼に自身の必殺剣・「トリニティストレイザー」を伝授し、愛剣・フェザーエッジを託した。

口癖は「ブレイブだ!」で、感銘した時に言うと同時にフィンガースナップを決める。
ブレイブとは元々は彼の口癖だが、弥生曰く、「共に燃え上がり、絶望を乗り越える魂」のことでもある。
デーボスが恐れる力でもあり、デーボスを裏切った直後にトリンの中で芽生えた力。
英語表記すると「brave」になるため、単純にその和訳になる「勇敢な~」と解釈することもできる。

ダイゴの父・桐生ダンテツとは友人で、ブレイブ20とブレイブ28で秘石の入った小袋を受け取っている(しかし、ブレイブ28ではダンテツがダイゴにその袋をトリンに渡すよう頼み、ダイゴがトリンに渡している)。
地球に選ばれた存在であるダンテツのことも「キング」と呼んでいる。岩を砕く拳を持つダイゴが彼の息子だということは知っていた様子。
大地の光を浴び、地球に選ばれた王たる存在の彼のことを「キング(キング・ダンテツ)」と呼んでいる。彼がダイゴの事をキングと呼ばなかったのは彼にとってのキングはダンテツだったため。

ブレイブ45で「滅ぼすのは人類とトリンだけで地球は滅ぼさない」と言う約束でデーボス軍に組したダンテツの手にかかり、命を落とす。
邪悪な存在のデーボス軍の手で倒されるとラミレスや鉄砕同様、死してなお悪と戦おうとする正義の心でスピリットとして蘇ってしまう恐れがあったため、デーボスは自分達が滅ぼそうとする地球に選ばれた存在のダンテツを利用して彼をデーボス軍として大地の闇に落とそうと企んだ。
しかし、それはトリンが正義の心を持ち続けたまま大地の闇に落とすことで、大地の闇で復活を待つデーボ・モンスター達を一掃する彼とダンテツの作戦だと判明する。
トリンはこうなる事をわかっていて、ソウジに託したトリニティストレイザーにあらかじめメッセージを残し、自分がダンテツに殺される光景を見た事で悲しみにくれるメンバー達を奮い立たせようとした。

キョウリュウジャーを思いついたのは最初に生まれた獣電竜トバスピノが暴走の危険をはらんでいた時に伝説の巫女の祈り歌によって制御された出来事が切っ掛け(この伝説の巫女は有史以前の古代人類)。
この事から獣電竜を導く良き音楽に魂を乗せられる人間がいればいいと考えた。

【余談】

ブレイブ43で彼が幻術で変装した鳥居を演じたのは賢神トリンの声を演じる森川智之氏。
その時の衣装はジャッカー電撃隊の行動隊長・番場壮吉(ビッグワン)を思わせるものだった。

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最終更新:2023年05月22日 23:07