「お楽しみは、これからだよ~ん」
【名前】 |
ナリスマシ |
【読み方】 |
なりすまし |
【声/スーツアクター】 |
大林勝 |
【登場作品】 |
侍戦隊シンケンジャー |
【登場話】 |
第十五幕「偽物本物大捕物(にせものほんものおおとりもの)」 |
【分類】 |
アヤカシ |
【得意武具】 |
瓜実複相刀(うりざねふくそうとう) |
【伝承のルーツ】 |
のっぺらぼう |
【モチーフ】 |
顔、瓜 |
【その他のモチーフ】 |
道化師、隈取り |
【名前の由来】 |
成り済まし |
【詳細】
向かい合った2人の顔のような、2つの瓜のような姿を持つアヤカシ。
自身の顔は持たない癖に他人の顔や姿形を完璧に真似て、誰にでも変身する事ができる。
その能力で様々な人間にまんまと成り済まし、周囲を混乱させてはその様子を陰で見て、高笑いしながら楽しむ悪党でもある。
瓜二つの2本の刀「瓜実複相刀」で繰り出す「必殺暗黒斬り」という技が巻き起こす爆発にも注意しなければならず、上述の能力でシンケンジャーの仲間割れを目論む。
駆け付けたグリーンを気絶させると
千明に化け、
ナナシ連中と交戦中のレッド達4人の前に姿を現し、戦闘を拒否する態度を取る。
その後、「流ノ介に水風船を投げ付け、茉子とことはの顔面にケーキを押し付ける」といった悪戯を行い、千明が仲間から孤立された光景を見て楽しむ。
更に
ことはの姿で千明の抹殺を目論むが、池に正体が映っていた為に自身が千明に騙される結果になってしまう。
シンケンジャーを自慢の
変身能力や剣術などで苦戦させ、グリーンに止めを刺そうと刀を振り下ろすが、真剣白羽取りで受け止められた挙句に刀を手放され、木枯らしの舞に怯み、兜五輪弾を受け倒される。
その直後、
二の目となる(
上記の台詞はその際のもの)。
テンクウシンケンオーに化けるが、ブルーとイエローの目を惑わせる以外に何の効果もなく、ダイシンケンの一振りによって変身を解除され、頭部からの光弾で攻撃するも通用せず、最期はダイシンケン天空唐竹割りを受け爆散した(その際に
「負けましたよ」と言い残している)。
現代の伝承で『のっぺらぼう』という妖怪がいるとされている。
『のっぺらぼう』は目鼻も口も何もないツルンとした顔の化け物らしく、ナリスマシが本当の顔を持たない事が『のっぺらぼう』伝承のルーツになったと思われる。
【余談】
頭部の両側のラインが「ルビンの壷(壷の断面図だが、その輪郭が向かい合った人間の横顔に挟まれているように見える騙し絵)」のようになっている。
デザイナー・篠原保氏によれば、「『同幕が偽者回』という事で少しトリッキーな道化師をイメージし、『化ける』という事で歌舞伎の隈取りをモチーフにして、『瓜二つ』という言葉遊びからデザインを考えた」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。
薄皮太夫に化けていた際、
血祭ドウコクには正体を見抜かれ、太夫から
「悪戯もいい加減にしな」と叱責を受けている。
彼のふざけたような態度にドウコクは苛立つ様子を見せ、彼からは良く思われていなかった模様。
声を演じる大林氏は
骨のシタリのスーツアクターも演じ、クレジットでは
「ナリスマシ」と表記されている。
最終更新:2014年05月30日 18:40