鎧武者怪人 不完全体

「天誅」

【名前】 鎧武者怪人 不完全体
【読み方】 よろいむしゃかいじん ふかんぜんたい
【声】 酒井敬幸
【登場作品】 仮面ライダー×仮面ライダー オーズダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE
【分類】 グリード
コアメダル エビ×1、カニ×1、サソリ×1
【欲望の種類】 強欲(この世の全てを手に入れたい)
【特色/力】 剣撃、ハサミ攻撃
【モチーフ】 エビカニサソリ、鎧武者、南蛮具足

【形態の変化】

頭部と鎧の一部が不完全体で復活。

後にエビ、カニ、サソリの甲殻類系のコアメダルを吸収し、完全体となる。

【詳細】

現代に蘇ったホムンクルスノブナガが変身する武者グリードの不完全体。

遠距離先の物も切断できる十字型の剣を武器とし、エビの腹部を模した鎧に、左腕はカニのハサミを装備している等随所に甲殻類の意匠が見られる。
足の鎧はエビの頭部。
当初不完全体と呼ばれる、グリードにおけるセルメンと同じ状態だったが後に完全体となった。
完全体は鎧が大型化し、頭部も恐ろしい表情の髭を蓄えた男性型となり、甲殻類のハサミを組み合わせたと思われる形状の兜を被っている。
不完全体の頭部は顔面を包帯でぐるぐる巻きにした状態だが、白ヤミーとも屑ヤミーとも異なる形状となっている。

鴻上ファウンデーションのラボで作られた織田信長のホムンクルスノブナガだったが研究所を脱走した後、
夜な夜な自身に縁のある武将の子孫の目の前に現れ、「俺を殺したのはお前か?」と問いて殺害する通り魔的行動を繰り返す。
始末した相手にはその先祖の家紋に筆でバツ印を書いた紙を残していた。

ノブナガの自我の崩壊によって変身を維持する事も困難に陥ったが、彼が昏倒した直後、ドクター真木の持ち込んだ3枚のコアメダルを吸収し、
その力を得て完全体への変貌を遂げる。

もはやノブナガとしての自我は残されておらず、サゴーゾコンボに変身したオーズとの最後の激戦の末、最期はサゴーゾインパクトを受け倒された。

敗北後、ノブナガの肉体はセルメダルに戻るが、その場から飛び立った3枚のコアメダル仮面ライダーコアに吸収された。

【余談】

当初は頭部が他のグリードと同様に包帯を巻いたようなデザインとなっている。
完全体の姿では頭部に兜を被った不気味な人型の物に変化し、纏っている鎧の形状も微妙に変化している。
ちなみに、不完全体はいわゆるグリードにおけるセルメンに該当する状態と思われるが、他のグリードも同様の形状になるのかは定かではない。
何故かといえば、頭部のみで他全体がセルメンとなった場面はあるが、グリードの頭部が不完全だった個体が登場していないため。
見栄えというより視覚的な問題で、頭部を不完全状態で撮影するとグリードのキャラクターがよくわからなくなる恐れがあったためと思われる。
当初はメダルの奪い合いが激しく、グリードヤミーが入り乱れて戦うことも多かった。
ちなみに、最も不完全な面積が多いグリードウヴァがぶっちぎりで、頭部のみで首から下はセルメンという状態である。
グリードの意思が宿っているのがオーズにおける頭部を形成するメダル、というのも関係しているのかもしれない。

全身に3種の生物(カニ、エビ、サソリ)の意匠が見られ、3種を共通しているかのように左腕はハサミのような形状をしている。
鎧の胸部にはサソリのような意匠が見られ、完全体になると腹部や両肩がエビの腹部のような形状になり、髭の部分からエビとカニの触覚のような物が飛び出している。

正式名は明かされておらず、パンフレットにも「鎧武者怪人」しか記載されていない。
仮面ライダー図鑑にオーズのデータが追加された際にも同様の名称で固定されている。

同個体は「人工のグリードを作る実験だった」という情報もあるが、人工グリードは登場せず、本編でも甲殻類系コアメダルは一切登場しなかった(『オーズ・電王』・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』のショッカーグリードが「人工グリードに近い存在」といえる)。

最終更新:2020年10月17日 10:46