メガネウラ・ドーパント

「死の制裁の時だ……風祭メグ」

【名前】 メガネウラ・ドーパント
【読み方】 めがねうら・どーぱんと
【声】 沖野晃司
【登場作品】 風都探偵
【登場話】 「最悪のm 1/戦姫のボディーガード」
【分類】 ドーパント
【変身者】 美原睦夫
【メモリ】 メガネウラメモリ
【綴り】 MEGANEURA
【頭文字デザイン】 羽を広げたメガネウラ(M)
【生体コネクタ位置】 左のこめかみ
【特色/力】 強靭な肉体と飛行能力、針を射出しての攻撃、羽を振動させ周囲へプレッシャーを与える、右手から無数のヤゴを生み出す
【モチーフ】 トンボ、メガネウラ、ヤゴ

【詳細】

古代に生息した「メガネウラ」の記憶を宿したメガネウラメモリで美原睦夫が変身したドーパント

巨大な人型のトンボといった姿を持ち、両腕はヤゴを前後分割して装着したような見た目を持つ。右手がヤゴの前半分。
ダブルのマキシマムドライブが直撃してもメモリブレイクされず耐えきる強靭な肉体と、後頭部から背中にかけて生えた羽による飛行能力を持つ。
また後頭部から生えたメガネウラの尾の部分には鋭いトゲが生えており、直接攻撃の他、ガトリング砲のように連射して離れた相手を仕留め、自分で抜くことで手持ちの武器にもなる。
発射してもすぐさま生えてくる上、ドーパントの全長ほどもあるためフレキシブルに動かすことが出来る。
頭部には大きな複眼を持ちかなり広い範囲を見渡すことができるのだが…

風都探偵2巻に収録された「最悪のm」エピソードに登場するドーパントであり、美原睦夫はゲームライターとして働く傍ら「マーダー」というHNでゲーマーとしても活躍している。
だが神ゲーマーを自称しているくらいプライドが高く、自分のゲームスタイルに絶対の自信を持っていた。
しかしそのプレイスタイルはゲームデータを改造しての違法プレイも厭わないものであり、
モンスターエルドラドのヒロイン、風祭メグを演じる森口もな子にゲーム勝負を挑むも、違法プレイを見抜かれた上コテンパンに叩きのめされたことで彼女を逆恨みし、命を狙うようになった。

「俺の剣をしゃぶりな」という特徴的な決め台詞を持ち、もな子はこのセリフを聞いたことで正体に直ぐ様思い至っている。

もな子が出演するゲームイベントを標的とし彼女が働く会社宛てに脅迫状を送りつける。
その文章中「万能の小箱」というワードが含まれていたことから、ドーパント犯罪と感づいたプロデューサーの真島伸太郎は鳴海探偵事務所へと警護を依頼。

翔太郎らが張り込む中堂々と現れ、もな子を殺害せんと襲いかかるも、変身した仮面ライダーダブルと交戦。
その外見からフィリップはすぐさま「メガネウラのガイアメモリ」と正体を見抜き(眼鏡の裏?という翔太郎のボケはスルーして)、サイクロントリガーへとメモリチェンジ。
早打ちに特化したCTの銃撃を防げず、トリガーストームボムの直撃を受けるもメモリブレイクされず、逆に追い込まれたことに対する激しい怒りから周辺に対して動きを鈍らせる謎の能力に覚醒。
土壇場でさらなる能力に覚醒したことで戦闘を見物していたオーロラ・ドーパントから「ハイドープ」の可能性があるとして目をつけられることになる。

新たに得た能力で動きの鈍ったダブルはサイクロンメタルへとメモリチェンジし謎の重圧の中戦闘していたが、意識を朦朧とさせ近寄ってきたときめに気を取られた瞬間を見逃さず、横を抜けもな子に襲いかかる。
しかし先回りしたダブルはメタルスタッグブレイカーを発動。
直撃を受け吹き飛ばされるもやはりメモリブレイクには至らず、その場から逃走する。
もな子もときめも無事だったが、依頼人を守るための壁となった翔太郎は深手を負うことになってしまった。

その後自宅に戻りゲームに興じていたが、そこへ現れたオーロラ・ドーパントの人間態、万灯雪待から「街」への勧誘を受ける。
その直後マーダーの身元を突き止めた照井竜ら風都署が踏み込んできたのを情報提供者からの連絡で知り逃走する。

翔太郎が負傷したこともあり、フィリップが直接で向いてもな子の護衛を行うも、万灯からもな子の正体を教わったらしい美原は着替え中の彼女にドーパントとなって襲いかかる。
自宅から逃走した際に万灯から「サプリ」なるものを受け取りそれを接種したことで右手から無数のヤゴを生み出す能力に覚醒。

もな子を殺害して風都タワーへ貼り付けるべく、彼女を攫うも依頼人を守るべく翔太郎のように「後先考えず守る」ことを実行し、自分に飛びかかってきたときめにコンプレックスを刺激されたようで川へと叩き落とした。
ときめの強い意志の籠もった目を「俺に恥をかかせる女」とみなした美原は彼女へ襲いかかったが、右手をファングメモリに寸断された上駆けつけたフィリップがファングジョーカーへと変身。
素早い格闘技に圧倒されたため、周辺へ重圧を与える能力で動きを封じにかかるも、フィリップはその能力を見抜き、「巨大な羽に隠れた無数の小さい羽を振動させることで特殊な重圧を周辺にかける能力」であることからショルダーファングで小羽を切り落とされ重圧能力を使えなくされてしまう。

「次々に新たな能力に覚醒する強力なドーパント」、とフィリップは称しつつ巨大な複眼を持ちながら視野が狭いことを指摘しそのままファングストライザーを発動してメモリブレイク。

それほどメモリの毒素の影響を受けていなかったため、メモリ密売のルート解明に繋がることを期待され逮捕された後病院に担ぎ込まれたが、結局ハイドープの入り口をウロウロするレベルの人間だったことに落胆した万灯が美原の前に現れ、オーロラ・ドーパントへと変身。
そして動けない美原に対して怪光線を発射し殺害してしまった。

看護師が発見した時にはすでに白骨化した死体が遺されているだけだった…

【余談】

モチーフであるメガネウラは古生代石炭紀(3億1100万~2億8200万年前)に生息した原トンボ類の一種。
確認されている中で最大の昆虫としても知られる「巨大トンボ」。

風都探偵に登場するドーパントだが、外見は仮面ライダー龍騎に登場するレイドラグーンとよく似ている。
あちらをより生物的、人間的にアレンジしたような印象を受ける。要するにかなりグロい。

棘を利用した様々な攻撃や続けてマキシマムドライブを受けても耐えきる肉体(CTとCMのマキシマムドライブに加えCTの銃撃を防げずまともに食らっている上、高所から地面に叩きつけられる、ふっとばされてビルの外壁に激突しつつも即座に逃走している)、無数の羽を振動させてのプレッシャー等様々な能力を幾つも持ち合わせることから、フィリップをして「強力なドーパント」と言わしめる強敵。
しかしながら巨大な複眼を上手く使えば広範囲を見渡せるはずが、背後から迫るショルダーファングブーメランに全く気が付かなかった。
人間である時の癖で正面しか見ていなかったと分析されているが、実際指摘された際には自分に迫るブーメラン攻撃を視認していたため、落ち着いて能力を十分に発揮していればさらなる強敵になった可能性もある。

足を引っ張ったのは美原の人間性だろう。
ゲーマーとしてのプレイスタイルは改造データを使った違法なプレイを当たり前のように衆目で堂々とする「勝てばよかろうなのだ」というものであり、敗北を相手のせいと捉え実力の無さを直視せずもな子を逆恨みし、ゲーマーとしてやり直すでも腕を磨き直すこともせずガイアメモリの力を使い殺害と言う形で報復に動く幼稚な精神性と、悪い意味での攻撃性の高さ(加えて行動力)は危険人物と評するに相応しいもので、彼の人間性を知る者からの評価は軒並み低い。
フィリップですら「下劣」と言い捨て、万灯からは「…控えめに言って、クズだよね?」と言われている。

最終更新:2022年09月03日 02:37