【詳細】
「一角獣」ともされるヨーロッパ地方の伝承に登場する幻獣の一種。
一般的なイメージとしては額から角を生やした馬だが、伝承に伝えられる姿は「ライオンの尾、牡山羊の顎髭、2つに割れた蹄、額には螺旋状の筋の入った角のある紺色の目をした白い馬」である。
つまりは複数の動物の要素を持ち合わせたキメラであり、おおよその全体図が「角の生えた白い馬」であるため、尾やヒゲの存在に言及される例はない(怪人モチーフとして)。
特に目立つ角は治癒や解毒の力があり、伝承に近い角を持つイッカク(クジラの仲間)や、薬効があるとされる角を持つサイの乱獲はユニコーンの伝承によるものだという見方がある。
中国ではサイの角を毒の検知に利用していたことがあり、その話が伝播する中一部の夢想家達によって変えられてしまった結果である模様。
毒の種類によっては動物性タンパク質が変化することから、サイの角が実際に毒検知に役立った可能性は高いという意見も。
また有名な逸話としては「清らかな乙女に心を許す」というもので、凶暴なイメージは無かったりすることもあるのだが、伝承では極めて獰猛な上体躯で大きく上回るはずのゾウにすら恐れず挑みかかる好戦的な存在。
ユニコーンを激怒させると相手を角で貫くともされ、自身が心許した女性が清らかな乙女(意味深)でないことを知ると激怒し、その女性を角で貫いて殺すともされる危険な生物である。
最もその逸話から貞潔を表すともされるが前述する凶暴性から悪魔として繋げられることもあり、七つの大罪のうち憤怒の象徴はこのユニコーンでもある。
ユニコーンをモチーフにした怪人は「角の生えた馬」がデザインに含まれているが、逆に言えばそれ以外の要素は含まれていない。
珍しいデザインとしては、胴体部分にユニコーンの顔がある
ユニコーンマイナソーや白馬ですらない
ユニコーンヤミー等がある。
なおユニコーンが有名すぎるせいか、二本角を持つバイコーンの存在は霞みがち。
バイコーンは不純を司るとされる。
最終更新:2024年12月04日 03:36