ヤミオロロ

「俺の息、甘酸っぱいよ~」

【名前】 ヤミオロロ
【読み方】 やみおろろ
【声】 梅津秀行
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第七幕「舵木一本釣(かじきいっぽんづり)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 枝又尖扇剣(えだまたせんせんけん)
【伝承のルーツ】 木霊
【モチーフ】 樹木(杉)、手
【その他のモチーフ】 髑髏
【名前の由来】 病み+おろ

【詳細】

樹木のような、苦しむ人間の手の集まりのような姿を持つアヤカシ。

全身が毒の塊であり、吸い込んだ人間は高熱で数日苦しんだ後死んでしまうほどの猛毒をばらまく能力を持つ。
過去出現した際の記録が残されており、その毒は「舵木折神の力で浄化できた」と記されているが、逆に言えば現代療法でも治癒できず折神の力を使わないと治癒できない。

性格は柳の葉のように捉え所がなく、ぼんやりとしていて毒を撒き散らしながら歩き回るものの当てもなく徘徊しているだけなので、始末が悪い。

そんなのんびり屋ではあるものの戦闘においては扇葉のような刃が複数に付いた剣「枝又尖扇剣」を武器とし、毒の他にも両目からの光弾を駆使して戦う等自衛のため以上に戦闘力が高い。
人々を毒で苦しめていき、舵木折神を捕獲する為に別行動中のブルー以外のシンケンジャーも毒に犯されてしまう。

その後、毒で苦しむレッド達4人を相手に優勢に戦うが、舵木折神の捕獲に成功したブルーが毒を浄化した事で形勢が逆転する。
5人揃ったシンケンジャーになす術もなく、ブルーの水流の舞に怯み、烈火大斬刀・大筒モードに舵木ディスクをメインにセットして放った舵木五輪弾を受け倒される。

その直後、二の目となる。
口からの霧で視界を封じたシンケンオーに善戦するが、ブルーが舵木ディスクから召喚した舵木折神の攻撃に怯み、更にシンケンオーが舵木折神を侍武装したカジキシンケンオーに圧倒され、最期は舵木一刀両断を受け爆散した。

現代の伝承で『木霊』という妖怪がいるとされている。
『木霊』は数百年の年を経た樹木が意志と霊力を持った化け物らしく、ヤミオロロの見た目と歩き回る姿が『木霊』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

第二十九幕のアヤカシも髑髏がモチーフになっている。

骨のシタリによれば、三途の川の泡から生まれたアヤカシだった模様。

血祭ドウコクによると「先日、六門船の底に掛かっていたのを解放した」らしく、特に命令は下されていなかった模様。
その為にドウコク自身も彼の性格に呆れ返り、「ウゼエ」と言う程に手を焼いている。

同幕で舵木折神を捕獲する際に流ノ介が出会った小松朔太郎は実は志葉家の黒子として仕え、この際は黒子を休養していたが、流ノ介の想いに触れた為に復帰し、第四十七幕で再登場する事になる。
更にブルーが毒を浄化した人々の中に外国人リチャード・ブラウンの姿もあり、第十四幕で再登場している。

デザイン担当の篠原保氏によれば、「『(同幕のアヤカシは)病原体を撒き散らす』という事で杉(=花粉症)をモチーフにし、『死』をイメージさせる為に髑髏も取り入れた」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。

声を演じる梅津氏はシリーズ第20作目でも第7話に登場する怪人の声を演じている(「ブルー以外の戦隊を戦闘不能に陥れた」という点も共通している)。

最終更新:2023年09月12日 13:20