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ドラスのなく頃に

「・・・・・あいてて、ちょっとばかし、やりすぎたかな・・・・・・?」
体の所々を抑えながら、樹海を進む少年が一人。
――――その名は、キング。
キングは先程の戦いの傷を癒すため、ある場所を探していた。
つい数時間前まで、自分達がいた小さなログハウス。
其処で体の傷を癒す算段だった。
「・・・・・・・ここ、だね。」
目的の物が眼前に見えてきた時、天から声が聞こえてきた。
『あーあー、マイクテスト中。みんな聞こえてるー!?』
まるで子供のようなその声が、森の木々の間に木霊する。
内容は、正直あまり興味が沸かなかった。
この放送に対し、キングが思ったことはただ一つ。
「・・・・・・おもしろそうじゃん・・・・・・」
未知なる存在への、期待。
たったそれだけと言われればそれまでだが、彼を動かすには十分過ぎるほどだった。
「予定変更、あっち行こっと」
キングは踵を返すと森へ向かって歩き始めた。
これが三十分前。
「あれー?多分こっちだと思ったんだけど・・・・・・」
独り言を呟きながら木々を掻き分けていくと突然視界が拓ける。
どうやらやっと森を抜けたようだ。
「・・・・・・おぉう?・・・・・・あそこか。」
キングの先には、一つの建物。
外から見る限り中は広く、まるで何かの施設のようにも見えた。
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか・・・・・・?」
まるで誰かに言っているように呟き、キングはその建物へ足を進めていった。

◆

「・・・・・・誰も来ないなぁ。」
研究所の内部で、ドラスが呟く。
「もしかして、科学者を出すのが惜しくて、天道君を見捨てた・・・・・・とか?」
振り向き様に、冴子が壁に包まれている天道を挑発した。
「・・・・・・かも、な。だがこれだけは覚えておけ。お婆ちゃんが言っていた。心無い力を持つ者は、心の篭った力を持つ物に必ず滅ぼされる・・・・・・ってな。」
天道は天道で身動ぎ一つせずに祖母の言葉を紡ぐ。
「面白い子ねぇ・・・・・・あなた、オルフェノクになってみない?あなたなら私みたいにいいオルフェノクになれると思うわ。」
冴子は天道の頬に手を添えながら詰め寄る。
右手には愛用のサーベルを構えながら。
「お断りだ。お前のような悪意の塊になるなどな・・・・・・それに・・・・・・」
一瞬、天道の脳裏に巧の姿がよぎった。
「それに・・・・・・オルフェノクになっても、人間の心を失わなかった奴を俺は知っている。」
静かに、はっきりと。天道は強い目と口調で言い返した。
「ハッハッハッ、強気だね。まぁ、見捨てたって事はないと思うよ。」
ドラスが表情のない顔で嘲笑う。
「あら、何でそう思うの?」
疑問に思った冴子が聞き返す。
「だってあの人たち、お兄ちゃんに似てたからね。きっと助けに来る。」
お兄ちゃん。それはドラスの内側にいる麻生勝のこと。
似ていると言うことはつまり、内に秘めた正義感が天道を見捨てることはできないと言うこと。
合点がいくと、自然と口元が綻ぶ。
「どうしたの?冴子お姉ちゃん。」
ドラスの無邪気な声が聞こえてくる。
「いえ、何でもないわ。」
すぐに顔を元に戻し、ドラスへと顔を向ける。
直後、何かの気配を感じた。
耳を済ませると、遠くに何かが聞こえる。
コッ・・・・・・コッ・・・・・・コッ・・・・・・
「・・・・・・誰か、来たみたいだね。」
研究所内に響く乾いた足音。
ドラスもそれに気付いたのか立ち上がる。

カチャリ、とドアの開く音。
その影から、その場に不釣合いな少年が顔を出す。
「割と少ないんだね。もう少しいると思ったのに。」
その少年――――キングは、ドラスに向かって言い放った。
「あら、坊や。何の御用かしら?」
妖艶な笑みを浮かべながら、冴子はキングに話しかける。
「別に。ただ、面白そうだったからさ。」
口元に小さな笑みを浮かべると、ドラスが口を開く。
「ねぇ、君。名前は?僕はドラス。こっちが冴子お姉ちゃんで、あれが天道総司って言うんだ。」
ドラスはそれぞれを指差し、説明する。
「僕の名前はキング。ねぇドラス、さっきの放送って君たちだよね?」
短く頷くドラスをよそに、冴子が口を挟んでくる。
「・・・・・・それで、結局何しにきたの?戦いたいのかしら?」
「ハッハッハッ、用心深いね。でも、向こうは戦うどころじゃないみたいだよ?」
そう言われ、改めてキングを見る。
所々が破れ、緑色の血が滲んだ服。
今だって、脇腹を左手で押さえている。
軽い口調だが、そのダメージは尋常ではないだろう。
――――疑りすぎか。
「ごめんなさいね。変なこと言って。」
「別にいいよ。さっきも言ったじゃない。面白そうだったからって。ねぇ、僕も混ぜてくれない?」
緊迫した空気の中で、キングがとんでもないことを口にした。
「・・・・・・つまり、あたしたちの仲間になるって事?」
冴子が聞き返す。おそらく胸の内は半信半疑だろう。
「そ。いいだろ?こう見えても結構強いよ?」
ひらひら手を振り、淡々と話すキング。
するとドラスが、立ち上がって其処まで歩み寄った。
「・・・・・・何だよ。」
キングが少しだけ引くと、鋼で構成された腕を差し出してきた。
「いいよ、仲間に入れてあげる。」
子供のように少し頭を傾けながら、言い寄って来るドラス。
「ドラス君、本当にいいの?」
「大丈夫。強いってのは嘘じゃなさそうだし、何より僕と気があいそうだもん。」
ドラスのあまりに子供らしい理由に、冴子は若干呆れ、キングは自然と口元が歪んでしまった。
「これからよろしくね、キング君。」
「こちらこそ、ドラス。」
二人は、互いの手を硬く握り合った。
「これで三人。もう、負けるようなことはないわね。」
目の前にいる二人を交互に見ながら、冴子が口を開く。
「そうだ。ちょっとやってみたいことがあるんだけど、いいかな?」
「ん、何かな?」
突然、ドラスが言い、キングが返事をする。
「まぁ、見ててよ・・・・・・フンッ!」
言葉と共に力を入れると、ドラスの両手から二つ、光の玉が飛び出した。
「これ、なぁに?」
「・・・・・・さぁ?」
いかにも不思議といった感じの冴子とキング。
――――――――その時だった。
光の玉が膨らみ始め、見る見るうちに二つの存在を形作った。
「「グ、オゥウォウアゥアォオオゥァァァッッッ!!!」」
二匹の化け物――コウモリ男とクモ女――は、言葉で表せないほどおぞましい叫びを上げた。
「・・・・・・驚いたわね。ドラス君、こんなことも出来るなんて。」
何処か楽しそうに冴子が言う。
「これならますます心配ないじゃない、アッハハハハッ!」
「そうだねぇ。そもそも最初から心配なんかしてなかったけどね、アッハッハッハッハッ!」
キングがさも嬉しそうに笑い、ドラスもそれにつられて笑う。

惨劇という名の宴の準備は整った。後は、時が来るのを待つだけ。
――――その脇で、天の道を往く男は考えを巡らせていた。
(・・・・・・面倒なことになったな。あのキングとか言う男はともかく、
あの二匹の化け物は流石の俺にも予想外だったな。これで五人。
皆に情報が行き届いていない以上、ここは俺が何とかするしかない。
今はまだ動けないが、いつか必ず一泡吹かせてやる。
この俺を人質に取ったことを後悔するんだな。
お婆ちゃんが言っていた。どんな闇の中にも、必ず光はある、ってな。)

絶望の中に、一筋の希望が生まれた。
まだその光は儚いが、いつか――――――――。
【ドラス@仮面ライダーZO】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:仮面ライダーZOとの戦闘で敗北し死亡した直後
[状態]:軽傷。左肩に音撃傷(本人は気づいていない)。最高に『ハイ!』って気分。一時間半戦闘不可?
[装備]:怪魔稲妻剣
[道具]:首輪(麻生勝)。配給品一式×4(ドラス、立花藤兵衛、麻生勝、天道)。
    ラウズカード(ダイヤの4、8。クラブの7。ハートの3、4、7。スペードの4)。
    ハイパーゼクター。ベルト(カブト)
[思考・状況]
1:第三回放送まで天道の仲間を待つ。
2:望月博士なしで神になる方法を考える。
3:首輪を外しこの世界を脱出する。
4:首輪の解除のため、冴子を利用する。
5:他の参加者は殺す。ただし、冴子とキングには興味あり。

[備考]
※1:ドラスの首輪は胴体内部のネオ生命体本体に巻かれています。(盗聴機能は生きています)
※2:ドラスはドクトルG、ヨロイ元帥、ジェネラルシャドウ、マシーン大元帥の情報を得ました。
※3:麻生は首輪が外れたため、死亡扱いになりましたが、ドラスの中で生きています。
ただし、ドラスが死ぬと麻生も死にます。
※4:赤ドラス化は能力発揮中のみ使用可能です。通常時は普通のドラスに戻ってしまいます。
※5:GM-01改4式(弾切れ)と拡声器はD-6エリアに放置されています。
※6:制限が緩められ、戦闘時間、戦闘不能時間に影響があるかもしれません。
※7:コウモリ男とクモ女は首輪をしていないため、個々の能力は十分使えます。

【影山冴子@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:本編最終話あたり
[状態]:肩にかなりの深さの裂傷。一時間半は変身不可。
[装備]:オーガドライバー(オーガストランザー付属)
[道具]:首輪(園田真理)。アドベントカード(SEAL)。配給品一式。
[思考・状況]
1:生への執着。ドラスくんなら、自分の望みを叶えてくれる?
2:ドラスくんとの取引にのり、首輪の解除方法を探す。
3:あきらと巧に復讐。
4:キングのことは全面的に信頼。
5:コウモリ男とクモ女に驚き。

【天道総司@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:ハイパーゼクター入手後。
[状態]:拘束状態(ZO本編の望月博士と似たような状態)。全身に拷問の痕。重症。一時間半変身不可。
[装備]:なし。
[道具]:なし。
[思考・状況]
1:この拘束状態から脱出する。
2:ドラスたちを倒す。
3:乾、あきらをはじめ、皆の守りたい人との合流。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。
小沢が求める設備はD-6エリアの研究所が有力ですが、他に存在するかは後の書き手さんに任せます。

【キング@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:キングフォーム登場時ぐらい。
[状態]:全身に負傷大。疲労大。一時間半変身不可。
[装備]:携帯電話
[道具]:なし
[思考・状況]
1:楽しそうなことになった。超楽しみ。
2:レンゲルとのゲームのため、ラウズカード探し。
3:この戦いを長引かせる。そのため、支給品を取り上げる。
4:戦いに勝ち残る。まだまだ面白いものも見たい。
5:北岡に興味。しばらくしたら、また会おう。

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最終更新:2018年11月29日 17:40