348 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2008/02/13(水) 05:40:32
「それではそろそろクライマックス、ラストバトルと行きますか。
皆様方、私を■そうとした恨み晴らさせてもらいますよ」
そう言いハサンはナイフを構える。と同時に、
バゼットはグローブを締め直し、その手に持った武器を本来の持ち主へ投げ渡し、
某魔術師は手首に巻かれたベルトを口で外し、バゼットから放り投げられた己の武器を
受け取り、
凛は結局は奇想奇館内では使う事の無かった虎の子の宝石を両手に二つづつ持ち、
桜は渾身の一撃を与える隙を見つけ出さんとただじっとハサンを見据え、
士郎はぐったりとしたイリヤを崩れかけた壁にもたれかけさせてから先程二刀流で
戦った時の感覚をイメージしながら腐りかけて脆くなってた小屋の床板を剥がし
二つに折る。
最後の戦いが始まった。
英霊対人間とはいえ相手はアサシン、しかも先程の自害でダメージを受けており宝具を
展開する魔力も残ってはいない。そしてこちらは五人、ならば勝ち目も十分にある。
この場にいる誰もが多少なりともそう考えていた。
結果は――圧倒的だった。
間桐慎二が切られてから二十分程が過ぎ、その間イリヤを除く五人が入れ替わりあるいは
同時に攻め続けたがハサンは傷一つ負うことはなかった。
フラガラックを撃たせてもらえない。
氷の魔弾の包囲が追いつかない。
手持ちの宝石は全て避けられた。
やけくそになって突撃してもかすり傷一つ付けられない。
意識の朦朧としたイリヤを背負いこの場から連れ出そうとしたが簡単に追いつかれる。
だが、不思議な事に魔術師の側も一歩も動けないイリヤも含めて全員が多少の攻撃を
受けたものの致命傷には至っていなかった。
「どうしました皆さん?ここで私を倒さないとこの町が大変になる事は分かるでしょ?
私は皆さんを倒したらこの町の人間を糧にして末永く生き延びていくつもりですよ?
さあどんどんかかって来なさい」
やろうと思えば気配遮断により戦闘を回避して自分の力を回復する事に専念できた。
それなのにハサンは慎二に攻撃をし全員の前に姿を現す事を選んだ。
彼の性格からいってこの事が示す事実はただ一つ。
ハサンは知っていたのだ。令呪によるペナルティの無くなった今、マスターだった
七人全員を敵に回しても負ける事、消滅させられる事はないと。
最下級とはいえこのハサンも英霊。人間が勝つには究極まで練り上げた彼らのまだ見ぬ
技巧をぶつけるしかない。だが、マスターだった彼らは、この戦いに辿り着くまでに
ハサンに己の力を教えすぎた。ゆえに必殺の一撃を当てる事が発動させる事が出来ないでいた。
もはやこれは決闘ではない。言うなればハサンが飽きるまで一方的に嬲られ続ける
という勝利条件の無いエンドレスのゲーム。
兄の仇、管理者としての意地、審判役の協力者としての義務、これまでの行為への償い、
姉を救うための避けては通れない相手、その様な事など忘れこの身を差し出せばどんな
に楽だろうか。
希望の見えない戦いに全員が屈しようとしていた。
/おそらくこれがストーリー的には最後の分岐です。
/ここでの選択の成否でエンティングがほぼ確定します。
/なお、今回の選択肢は問題形式とします。
/ご存知の通りもう奇想奇館はありません。よって外部の人間達への隠蔽も無くなり、
/この戦いに気付いた今回のマスターである七人以外の人物が乱入する事もありえます。
/もし、あなたがここで乱入してもストーリーに無理が無く、かつハサンに勝てるであろう
/人物を思いついたなら『イ.その人物の名前を記入』として投票してください。
/有効な投票例、 イ.間桐臓硯
/無効な投票例、 間桐臓硯(投票する時はイ.~という形にしてください)
/イ.アルトリア・ペンドラゴン(確かに勝てますが、
もしハサには彼女はいません)
/イ.慎二(既に現場にいます)
/イ.水銀燈(セイバーと同じくもしハサには存在しません)
/イ.クイズ鬼(いないとは断言できないし負けないかもしれませんが困ります)
/補足です。
/今回は、もしハサの世界に存在する(名前は作中にでていなくても存在しているであろう人を含む)
/人物に五票か、ロの選択肢に五票集まった時点で終了とします。
投票結果
最終更新:2008年10月25日 16:17