栗悟飯とカメハメ波


(登場人物) 牧瀬紅莉栖




 ◇


 ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた。
 次の日見に行くと死体は消えていた。

 5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた。
 次の日見に行くと死体は消えていた。

 10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた。
 次の日見に行くと死体は消えていた。

 15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた。
 次の日見に行くと死体は消えていた。

 20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた。
 次の日見に行くと────…。




 ◇




 最初の印象は狭い、だった。
高く見上げれば円形に切り取られた夜空が無機質な暗さを見せる。
辺りは円柱状の石垣が自分をぐるりと囲む。
そして、腰を降ろす石畳の床は古水で数センチほど満たされていた。そのせいで下半身の衣服は冷たくぐっしょりと濡れている。
水面が満月を反射させ、この狭い空間を光り散らしていた。


「百万歩ゆずって…殺し合いをすることは認めてやるわ………」


 その空間にただ一人鎮座する女──牧瀬紅莉栖は、肩をプルプルと微動させながらそう呟く。
彼女が震えているのはなにも水の温度の低さ故凍えているわけではない。
その表情は眉間にシワを寄せ、沸き立つ怒りを抑えた感情が込められていた。
そんな紅莉栖は未来ガジェット研究所においては相対的に常識人、肩書で言うのなら云わばツッコミポジションである。
そのため、今自分が置かれている状況、現在地に対する的確な突っ込みを声を荒げて叫んだ。


「それにしてもなんで私の初期位置が『井戸の底』なのよぉ────────っっ!!!!!!! おかしいでしょうが常識的に考えてええ────────っっ!!!!!!!」


 クリスティーナ。
彼女が飛ばされた先は、深い深い井戸の中。
ランダムにも程がある配置に、最悪な気分を吐露するまでであった。









 真上の遥か高い穴以外、出口の確認できないこの古井戸。
もしも我々がバトル・ロワイヤルに参加させられ、そしてワープされた先がこの場所であった立場ならどう考えるだろうか。
人によっては物凄いラッキーと楽観的に考えるかもしれない。
何故なら隠れ場所としてはこの上ないくらいに優れている場ではあるからだ。
声を殺してじっとしていれば第三者が覗きに来ることなどほぼないに等しい。なにせ、普通井戸の底に生きた人間がいるなどと思うはずないのだから。
 だが、もしも仮に覗き込まれたとしたら。
袋のネズミとはこのことで、この畳一畳ほどの広さもない井戸の底で、ただ無抵抗に殺される他ないだろう。
すなわちこの場は安全地帯でもあり絶体絶命でもある、矛盾の狭間に位置した場所なのだ。

 今まさに井戸に身を置く紅莉栖が、自分の置かれてる状況をどう判断したかというと、


「はぁ…………、どう見ても詰みです。本当にありがとうございました……………」


後述の『絶体絶命』。
彼女はガックリとうなだれつつも、一刻も早い脱出に向けて頭脳労働を開始するのであった。


 紅莉栖はふと辺りに手を置く。
石を積み上げて練成された、高く反り立つ周囲の壁。
その壁は一寸のよじ登る隙もないほどまっ平…という訳ではなく、ところどころ欠けた箇所を伝って行けばクライミングすることも不可能ではない。
しかし華奢な体の紅莉栖では、それは実現性に乏しい。
優れた知性の頭脳はあれど、体力は人並み以下の彼女にとっては確実たる脱出方法とは言えなかった。

 ならば、他にどう動くべきだろうか。
事態の打開を求めた彼女の目に飛び込んだのは、床に放りっぱなしのデイパックだった。


 紅莉栖はあのカスタマーサービスと名乗る主催者が、参加者全員に支給したのであろうデイパックの中身を広げる。
井戸水を吸い上げ、水滴をしたたらせるバッグであったが、幸いにも中までは浸水していなかった。
その証拠に、手あたり次第まず取り出した白い紙──参加者名簿はふやけた様子がなく、その乾いた表面を維持している。
彼女は一応の名前の確認を、速読で完了する。
──『橋田 至』に、『鳳凰院 凶真』。
…岡部の名が何故中二チックな表記で印字されていたのか不可解だったが、ラボの仲間二人も巻き込まれていることに関して、紅莉栖は特に悶々とする様子はなかった。
彼女は決して岡部らに愛着が無いわけではない。
だが、今は井戸脱出第一の状況であるため、現状不要な心配という感情は即座に封じ込めたのだ。ある種の現実逃避といえる思考だが、最善の判断ではあるだろう。
紅莉栖は同じく不要と判断した参加者名簿の紙きれを水面に沈め捨て、次の物色に向かう。

 バッグから伸ばした手に握られていたのは鳥の姿を模したようにも見える──青いクリスタルだった。
恐らく支給武器の類なのだろう、四つの突起が鋭利に伸びる。
一見にして何の変哲もない石。井戸から這い上がるのに不要な、どうでもいい品。
…だったのだが、紅莉栖はそれに対し、唐突に妙な既視感を覚えた。


「…………これって、確か…」

 彼女は確かめるように、記憶を辿ってみる。

この石を見たのはたしか…、二年ほど前の、ビジネスホテルの一室にて。
いや、見たというより『閲覧した』という表現すべきか。
デスク上のパソコンの画面にこのクリスタルは映っていた。

 紅莉栖にとっての唯一の趣味は@ちゃんねるでのレスバトル。
躍起になるネット民を自慢の頭脳で言い負かし学歴の差を見せつけるのが快感なのだという。
そんな彼女にとってパソコンは@ちゃんを開くための道具でしかなく、必然的にどういうサイトでクリスタルを目にしたかは限られてくる。

そう、あれは確か@ちゃんの、コラ画像スレにて。
コラ職人たちが作っていた、なんだかランス………モロトフ…だかいうアニメのキャラの。



──ボルテッカでブチ壊してやるっ!! 宇宙の騎士をなめるなよっ!! テーック、セッターーー!!




「あっ!」

 紅莉栖は思い出した。


「……間違いないわ。某アニメキャラが変身するために使う水晶体……ね。」


 あの時スレ内の画像にあった二次元のクリスタルが、まんま手中に収められていたのだ。
石の正体を再確認した時、紅莉栖の中で馬鹿馬鹿しい考えがこみ上げてくる。
そう、馬鹿な考えである。
徹底的なリアリストで、タイムマシンの存在や時間の逆流を完全否定する普段の彼女ならしない稚拙な考えが、頭に浮びあがった。


「これで『変身』…、できるんじゃないかしら?」


 アニメキャラ同様自分も変身することができる──そんな小学生じみた発言をしたのは何もとち狂ったわけでも、冗談というわけでも、無根拠でもない。
何せ自分が今いるこの殺し合いの世界は『非常識的』そのものなのだから。
ファイナル・ウォーズという狂った舞台に加え、先ほどのオープニングで見せられた喋るペンギンに等身大のカタツムリ、奇妙すぎる外観の参戦者たち。
まさに常識の範囲外の世界で、紅莉栖の考えもあながち荒唐無稽ではないのである。
変身できる可能性は絶対とは言えないが、脱出の一手をとにかく欲しかった紅莉栖は、馬鹿みたいとは思いながらもすがってみることにした。


「確か、こう掲げて…、こんなポーズになってから………」


 紅莉栖は、@ちゃんで見た変身のやり方をよく思い出し、できる限り忠実に再現。
足を肩幅くらいに開き、青く輝く水晶を天高く掲げると、


「…テ、テック、セッタァァーーーーーーー!!」


と、大きな声で叫び上げた。

 暗い井戸全体に響き渡る、紅莉栖の声。
発せられた変身の決めセリフはしばらくはただ反響するのみだったが、やがて応えを提示してきた。






「…………………………………」



 応えは沈黙。何も起こらなかった。
いくら夢おとぎなこの世界下とはいえ変身はさすがに出来ない様子だった。
大の大人が、密室で、一人……ポーズを取りながら、絶叫。
赤面で染まった紅莉栖は目をつぶってプルプル震えながら、ただのアクアマリン宝石を床にぶん投げた。


「って、なに馬鹿なことさせてんのよっっーー!」



 水しぶきが飛び散り、水面が虚しく揺れ動く。
光り輝く宝石が水の底へ沈む中、紅莉栖はすぐさま次の支給品の取り出しを急ぐ。
バッグの中にて手が触れたのは、筒状の、金属のような物。
割と軽いそれを取り出し、脱出の糸口になりそうなキーアイテムなのかどうかを確認する。


「……………はぁ、バカらしいわ」


 取り出したのは缶飲料・ドクターペッパー350mLであった。
武器でも井戸を登るのに使うような便利な道具でもない、ただの支給食料の一つであったのだが、彼女にとってこれは不幸であったのか否か。
怒りを見せた顔をしつつも、まんざらではなさそうな表情で、ドクペを口内に流し込んだ。
尻は濡れ衣で冷たい感触に包まれていたが、とりあえずは熱くなった頭を冷やすことにした紅莉栖であった。





 ◇

 ある時の事でございます。何気なく、カンダタが頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、
 そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。
 カンダタはこれを見ると、思わず手を拍って喜びました。
 この糸にすがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。


 ◇




 紅莉栖は、今最後の支給品であるタッパーを凝視している。
いや、厳密に言えば彼女はタッパーの中身を怪訝な顔で見ていた。
透明で封をされた容器の中には、なにも作り置きの料理が入っているわけではない。


カサカサカサッ…

 容器の中で、悠長ながらも動き回る黒い八本の節足。
腫れ上がるようにパンパンな状態の腹部には赤い柄が染みついていた。
幽閉されるが様にタッパーに入っていたのは、真っ黒いボディで掌ほどのサイズの一匹のクモであった。


「セアカコケグモ…、の突然変異体ってとこかしらねぇ…………」


 クモの容態から、紅莉栖はぼそっと呟く。
参加者名簿も青い宝石もドクペも食料のレーションも取り出し、最後までディパック内を一人鎮座していたのが、この虫かごだった。
不可解かつ、意図の判らぬ支給品。
紅莉栖も当然こいつの使い勝手に頭を悩ませたが、取扱説明はご丁寧にもタッパーの側面に張り付いていた。


『クリたんへ。コイツに嚙まれたらスパイダーマンに変身できるよ~~~ん。』

『勇気を出してかまれてみよう☆  追伸)武器発注ミスっちゃったからコイツがクリりんの武器代わりです。ごめんち!( ・`ω・´)』



「………………………」

 純白に白けた表情をせざるを得ない牧瀬紅莉栖であった。
冷笑すらできぬ凍り付いたその視線は、説明になっていない説明文と文末の愛おしい絵文字に向かれている。
まあ、阿保な文体は置いておくとして、この説明自体には気になる箇所はあると紅莉栖は思う。
妖々しい見た目のこのクモが武器。
しかも、他参戦者を毒殺するために使役する毒グモというわけでなく、『スパイダーマン』なる未知の者に変身するために使う道具とのことだ。


「変身…………………………」

 さっきまでの自分と妙にシンクロしている支給品だ、と紅莉栖は感想を呆れながら抱いた。
不意に、水に沈んだアクアマリン宝石を見下ろす。
已然、満月の光を反射して輝く宝石であったが、ところどころメッキが剥がれて無機質な灰色のプラスチック面を見せていた。


「って、これ宝石ですらないんかいっー!! オモチャかい!」


 宝石改めプラスチックゴミに最後の突っ込みを飛ばしてしまったが、今はもうどうでもいい。
紅莉栖の中で再び、あの馬鹿馬鹿しい考えが支配しようと蘇ってきたのだ。
そう、本当に馬鹿な考えで普段の彼女なら絶対にしない、小学生の発想のそれである。
その考えをまた再び実行する為、そっと、タッパーの蓋を開ける。クモの真上の天井がどこまでも広く切り開かれた。

 確かにさっきのテックセッター変身は完全なる失敗、予測の大外れで終わった。
ネット掲示板で見知ったアニメと同様の物だから、という浅はかな考えで実行したものはただ馬鹿な真似をしただけという結果を残すだけだった。
だが、それは『変身できる可能性』を否定するものではない。
このバトル・ロワイヤルという世界は前述したとおり、ペンギンが喋りカタツムリが爆ぜり狂う荒唐無稽もいいところのファンタジーな世界なのだ。
自分が何故そんなイカれた世界にいるのか今はまだ分からないが、とにかく変身をすることは十分可能かもしれない。


「スパイダーマン…、何に変身されるかは見当付かないけども…。いいわ。この武器、使わせてもらうわねっ…」


 変身-Royal-。
そんな未知の領域へと踏み込むため、ゆっくりウロウロするクモへと手を伸ばす。
全てはこの井戸から這い上がり地上を目指す、それだけの為に。

 とりあえず、クモの胸部を掴もうとした、その時だった。
クモの眼には、自分に向かって手を伸ばす巨大な赤髪の生命体をどう映ったか。
本能的危機感からか、これまで大人しかったクモは逃げ出すように素早く、紅莉栖の手から腕をよじ登った。


「…ちょ、きゃっ!!」


八本の細い足がタイピングを打つように高速で上り詰めていく。


「ちょっと、あー…もうっ!!」


 紅莉栖は慌てて、何度も抑えようとするも、のらりくらりとかわされ捕らえることができない。
クモの全力ダッシュは、その体長を人間の身長に換算した場合、時速300Km以上だという。並みの長距離列車とほぼ同じくらいの素早さだ。
そんな機動力に紅莉栖は焦れど掴むことはできず、そうこうしている内にクモは彼女の服の中に素早く潜り込んでしまった。
襟からの侵入である。

「あっ………あれ…ちょ、何処に行って…」


 彼女が気づいたときにはもう視界にはクモは映っていなかった。
面を食らいつつも、全身、果ては壁や眼下の水まで色々見回しを始める紅莉栖であったが。


「…んぃやあっっ!! きゃ…ぁ……んっ…!! んぁ…! あっ…ぁ…あっ! んっ…」


 突然首から胸にかけて撫でまわすような寒気のする感触に襲われ、うずいてしまう。
クモが下地から彼女の白い肌を全速力で駆け巡っているためである。
服の下をもぞもぞと動く奴。紅莉栖はかなりの嫌な顔をしながら、むず痒いそいつを捕まえるためバンバンと胸を叩く。


「あっ…ぁ…あっ! …って! ちょっと止まって…って… ひゃあっ!!」


 無論、手はクモを捕まえれず空振りを続けたのは言うまでもない。
這いずり回る虫の節足と、捕まえることのできないもどかしさから心中イライラであった。
こんな状況にもかかわらず、彼女はふと脳裏に能天気なことが思い浮かぶ。
脳内に描かれたのは自分と岡部倫太郎による妄想、というか仮定。
安っぽい言葉遊びみたいなもんだが、あの岡部が仮に今の自分の醜態を見た時こんなことを言うに違いない。



────ふーはっはっはっはっは! これぞまさしく『雲をつかむような思い』、だな…?



 チクッ
折しもそのタイミングでクモが突然動きを停止。
目の前にあったぷるるんっと豊満な右胸に向かって一噛み、歯を差し込む。


「…って、いっだああっ!!」



 遺伝子改良を施された新種の蜘蛛『スーパースパイダー』。
クモの鋭い刃から、彼女の体内へと『その力の源』となるエネルギーがクモの唾液と共に流れ込んでいく。
エネルギーは体内を瞬時に駆け巡り、胸から全身へと血管中を瞬時に把握していった。
外観は変えずとも、彼女の体内構造は大きく強化、作り変わられていく。形は違えど、筋肉強化剤注射とほぼ同等である。

不本意ながらも、今、彼女は変身する権利を手に入れたのだ。











 夜の幕が降りた廃村は、暗闇に包まれていた。
建物の残骸や草叢が、静寂の中に立ち並んでいる。
深い沈黙が辺りを支配し、ただ風のささやきと、遠くで響く虫の音が聞こえるだけだ。

そんな村でポツンと佇む古井戸。
今はもう使われていないだろう、ツルが巻き付く円柱の石塀にて、突如、静寂を切り裂く音が発せられた。
深い井戸の底から、急速に何かが飛び出して、井戸のすぐ近くに着地する音だ。
井戸の暗闇から現れ、不安げな表情で辺りを見回す者。
デイパッグを下げながら、深紅の長い髪を垂らすその井戸の者は、女であった。


「どう見ても貞子ですね、ありがとうございました…」


 井戸娘──牧瀬紅莉栖は、自身と客観的事実を踏まえてぼそっとツッコミを入れた。
にしても、ホラー映画つながりでこのバトル・ロワイヤル…<ファイナルなんだか>もまるでB級映画のようなグロテスクリアルだ、と彼女は思う。
自分は映画のエキストラで、役に引きこもり過ぎたが故に映画の出演者であることを忘れているのでは、と思ってしまうほどだ。

 そして、同じく映画のような荒唐無稽がここに一つ。
紅莉栖は自身の掌を見る。
蜘蛛が放出する真っ白くてどこまでも伸びるその糸が、そこにはネバネバと生成を続けていた。


「これがスパイダーマン…ね」


 突然変異の蜘蛛に噛まれ力を手に入れた紅莉栖は糸を天高く伸ばしここまで登り切ったのだ。
変身できるかもしれない、という夢絵空事のような仮定。
その証明を終えた今、彼女は途方に暮れてため息を漏らしてしまう。


「はぁ……この先どうなることやら………一般的常識は捨てた方が身の為なのかもしれないわね」


 自分が何故この科学とは無縁の世界に迷い込んだのかは今は不可解なまま。
常識を盾に論破を得意とする自分が、『普通』の通じないこの殺し合いで生き抜けるかどうか。それを考えたら不安な面もある。
だが、もはやしょうがないので、とりあえずは紅莉栖は動いてみることにした。

 木々が風でざわめきだす。
廃村の静けさと相まって、幽玄な雰囲気を醸し出している。



「岡部、橋田……なんだろう、殺されるとかするのはやめて…よねっ!」


 そう言うと、蜘蛛娘・紅莉栖は両の手から近くの建物や木に向かって糸を引っ張り付け、それを高速で巻き取ることで起こる、素早い空中移動を開始する。
夜空を闊歩するように駆け抜ける紅莉栖。
彼女が今とった一連のアクションは、侵攻する巨人たちを相手に戦い続ける兵団達の『立体機動装置』のそれと一緒であることはまだ知る由もない。




【B4/1日目/深夜】
【牧瀬紅莉栖@Steins;Gate】
[状態]:健康(『スパイダー・ねらー』)、胸にかみ跡
[装備]:なし
[道具]:食料一式(レーション、ドクペ1/2)
[思考]基本:対主催
1:殺し合いという運命を打破
2:とりあえずHENTAI二名(特に岡部)に会いたい
参戦時期はラボメンになってからのどこかです。
※井戸の底にはアクアマリンの石@推しの子が沈んでいます。






 ちなみに、一方でもう一匹。井戸から這い出てきた生命体がいることを付け加える。
壁をよじ登ってきたスーパースパイダーは、また、獲物を求めて夜の草原を歩き出した。
奴に思いも考えもない。ただ本能のままこのバトル・ロワイヤルの空間を自由に生きるまでである。


 ◇

 With great power comes great responsibility.

 ◇



【蜘蛛@スパイダーマン:スパイダーバース】
[思考]基本:本能のままどこかに移動


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013:ようかい体操 015:ミオリネが死ぬ雰囲気
牧瀬紅莉栖

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最終更新:2024年01月07日 00:11