悪魔と属性

属性

 『真・女神転生』に登場する悪魔の種族には、5つの属性からなる“性格”が決められている。その5つとはニュートラルを中心とし、ライトとダーク(縦軸)、ロウとカオス(横軸)の各属性である。この5つの属性からなる関数表に種族を当てはめたものが上の図だ(仲魔にできない魔人とマシンは割愛している)。種族の性格を把握することで、悪魔に対する見方や知識といったものも随分と変わってくるだろうと思う。

 まず縦軸のライトとダークだが、これは言わば善と悪と意味する。表の上に行けば行くほど神聖度が高い、高次元の神、あるいはそれに準ずる存在と言える。逆に表の下に位置するものは破壊的な衝動が強い邪悪な存在である。自らの欲望の赴くままに行動をし、人間界においては人間の怒り、悲しみ、絶望といった負のエネルギーを喰らって自らのパワーとしている者たちだ。
 次に横軸のロウとカオスだが、これは秩序と混沌を意味する。人間は縦軸に関してはニュートラルで固定されているが、横軸に関してはロウとカオスの中で揺れ動き続ける。それはあなたも例外ではない。

      ■LIGHT-LAW

善行を旨とし、整然とした秩序を重んじる性格。魔神やセラフといった高次元の神、あるいはそれに準ずる者たちが属する。神聖度がきわめて高く、“神”という言葉のイメージに一致している。時として人間を試し、恵みを与えるため、世界各地で崇められている。

      ■LIGHT-NEUTRAL

善なる性格ではあるが、自分の世界以外には極力干渉しない者たち。神獣と精霊が属する。霊的な存在で、現世では実体が薄い。よほどの霊能力者であるか、歴戦のデビルバスターでもなければ、その存在には気付きにくい。非常に儚い存在である。

      ■LIGHT-CHAOS

善行を旨とするが、秩序だった世界を嫌い、混沌的状況を好む。一般的に戦や自然を司る神が多く属し、またそれゆえに自分に厳しい性格である者も多い。当然ながら人間に対する態度も非常に厳しい。

      ■NEUTRAL-LAW

善悪にはこだわりを見せず、自分が思うところの正義の実現を目標に行動する性格。特にメシア教徒はそれが神のためであると判断すれば、殺生にも迷いがない。きわめて頑固な性格とも言えるだろう。

      ■NEUTRAL-NEUTRAL

固定的な主義主張を持たず、その場その場で右にも左にも行く性格。何かひとつの思想に縛られることがない自由な性格だが、荒れ果てた東京で頼るものすがるものなく生きていくのは難しいだろう。

      ■NEUTRAL-CHAOS

善悪といったものには興味がなく、自由気ままに、自分の快楽や興味だけを求めて生きていく性格。そのため、自分の行動を制限されるような秩序的な世界を激しく嫌う。

      ■DARK-LAW

邪悪な意図のもとで世界を統制しようと企てる性格。邪神が象徴的な存在である。自らの意思にそむく者には徹底的な破壊と死の制裁を加える。

      ■DARK-NEUTRAL

自分の思想云々と言うよりは、単純に気が赴くままに破壊的行動を起こす性格。他者に支配されるのを極端に嫌い、自らを動かすものは欲望のみである。

      ■DARK-CHAOS

破壊や殺戮といった、極端な混沌的状況を好む邪悪な性格。破壊の衝動だけでなく、怒りや妬みといった負のエネルギーを感知、吸収し行動する。世界に混乱を招こうと画策する魔王をはじめ、ありとあらゆるものを破壊する邪龍が象徴的存在である。


最終更新:2019年12月12日 19:50
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