王宗実
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中唐の宦官。左神策軍護軍中尉。宣宗が後継者に夔王
李滋を望んでいたことから、
王帰長・
馬公儒が大中十三年(859)宣宗が崩ずると夔王の擁立を謀り、宣宗の崩を隠してその障害となる王宗実を淮南監軍に左遷しようとした。王宗実は勅を宣化門外で受け、銀台門より出発しようとしたが、
丌元実に止められ、宣宗の崩が確認されると、鄆王を擁立して即位させ(懿宗)、王帰長・馬公儒・
王居方を殺害した。擁立の功により驃騎上将軍となった
本紀・史料
『新唐書』
巻九 本紀第九 懿宗 大中十三年八月条
『資治通鑑』巻第二百四十九 唐紀六十五 宣宗下 大中十三年六月条
外部リンク
最終更新:2024年01月21日 00:56