明堂
武后執政時、洛陽にあった施設。武后の愛人
薛懐義によって建立された。
乾元殿を取り壊し、垂拱四年(688)二月に着工し、同年十二月に完成し「万象神宮」と名付けられた。三層からなり、高さ二百九十四尺(90m)で、第一層は正方形で一辺三百尺(93m)、一年の四季にあわせ、中層は十二角形で十二支にあわせ、上層は円形で屋根となり、一年の二十四節気を司った。証聖元年(695)薛懐義が
天堂に放火し、それが延焼して焼失。翌年の万歳登封元年(696)再建された。開元二十七年(729)に上層を撤去されて、乾元殿に改築された。
史料
『旧唐書』巻二十二 志第二 礼儀二 明堂
最終更新:2024年11月19日 14:23