発見学習


ブルーナーが「教育の過程」の中で提唱した学習指導法。
科学上の発見と同様の思考過程を子ども達にたどらせることにより、知識を獲得させようとする学習方法。


「教育の過程」について
主要課題は、児童生徒の思考を中心とする知的活動を促すには、教育課程編成において、いかにして、「教材を効果的に掲示する」べきかということである。つまり、知識の細部よりもその「構造」を強調するように編成するべきだという主張である。
基本的観念を理解させることのに重点をおけということ。

二つめに、学習のレディネスと関係するもの。「どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどのこどもにも効果的に教えることができる」というもの。このことは、教師の指導性の積極的役割が強調され、「科学的観念は教え方によっては、子どもをされにさきに向かって発達させるようにはげますものであって、しかも彼が使いこなせる機会を提供することによって彼の知的発達をうながすこともできるのである」と説いている。

三つめに、直感的思考の重要性である。
「鋭い推察、創造豊かな仮説、暫敵的結論に向かっての勇気ある飛躍」の重要性が書かれている。

四つ目は、学習意欲をテーマとして、成績主義や競争主義を批判し、学習する教材そのものへの興味を説く。

最後には、教師の活動と教具との関係についての議論が紹介される。

参考文献及び引用は『教育学の世界 名著100選 学際的教育科学への道』長尾十三ニ・原野広太郎 編著 267ページより

最終更新:2009年05月05日 16:50