ブルーム


1913~1942年 シカゴ大学教授。
教育測定と評価、また発達心理学における個人の行動変化を主に研究していた。ユネスコの教育専門家としていくつかの国のカリキュラム改革、教授・学習の指導を行い、1972、1983年の二度にわたり来日している。その際には教育評価、特に到達度評価(絶対評価)のためのテストの作成や、完全習得学習(マスターラーニング)について講演した。


ブルームは学習の途上で行う評価を3つに分けている。
診断的評価
教育を施す前に行う。学習内容についての学習者の知識などの事前情報を把握し、学習者への教育方針の決定に役立てる。
形成的評価
学習している最中に行う。この目的は学習者の習得状況のチェックと、教育の道筋や進度などの調節である。
総括的評価
教育単位が終了した段階で行う。教育効果の確認。


また、教育目標についても分類を行った。
①認知目標
新しい概念や知識を得る目標。「~について理解する」
②情意目標
価値観や態度に関する目標。「~に興味を持つ」「思いやりをもって接する」など
③技能目標
運動技能や操作技能に関する目標。これ自体が目標行動。「跳び箱をとぶ」「ピアノを弾く」はど


ブルームの提案した形成的評価と総括的評価の対象は学習者であり、形成的評価の目的は教授学習過程の改善である。この評価は教師や学習者自身が利用する。また、総括的評価の目的は学習者の成績評価であり、教師や学習者の他に企業や親なども利用する。

スクリブンソン?のいう形成的評価と総括的評価とは別のものであることに注意!!
(対象は教育プログラム、利用者はプログラムの開発者)

日本ではブルームの意味でつかわれるのが普通。


~参考~
『サイコロジー ーこころの発達と教育ー』
http://www.tabiken.com/history/doc/Q/Q123R100.HTM

最終更新:2008年05月25日 16:16