1960年代のアメリカでは
スプートニク・ショック等を背景とし、科学の発達に即応した教育が要求されるようになっていた。
1960年代以降は、「教育の現代化」が主流を占める様になった。
教育の現代化は、教育の現代化、あるいは教育内容の現代科学化とも言われていて、学問の急速な発達に対して、
学校教育の内容が立ち遅れている状態を克服するところにねらいがあった。
その動向にそって、1986・69年の
学習指導要領が改訂されたのである。
そして、教育の現代化のなかで、とりわけクローズアップされた概念は「構造」(structure)であった。
ブルーナーは
ウッズホール会議で「どの教科でも、知的性格をそのまま保って、発達のどの段階の子どもにも効果的に教えることができる」という仮説を提示し、これまでの
経験主義教育を批判・反省するカリキュラム改造運動をおこした。
このブルーナーの仮説に基づいて、学問の構造を反映した
教育課程は編成されるのが学問中心カリキュラムである。
学問中心カリキュラムの内容は、学問論理に従って系統的に編成され、授業を通じての教育内容の習得により、子どもが次の発達段階に誘いこまれるような科学的概念と学問的知識によって構成される。
このため、学問主義、専門主義のカリキュラムとして特徴づけられる。
最終更新:2007年08月20日 10:35