「オックス・ファイアだって・・・!?」
スバルは焦った様子である。
「オックスは俺たちが何回も倒したってのに・・・?」
ロックは不思議がっている。だが、それは当然であった。
なぜなら過去に3から4度ほど倒していたからだ。
「スバル君、行ってくれるか」
長官が言った。
「行きます」
「行くぜ、スバル」
スバルは、エレベーターに乗り込んだ。
ヴイーン
「スバル」
「何?」
「さっさと片付けちまおうぜ」
「もちろんさ」
ガシャン
ドアが開いた。
スバルは、1Fホールに出た。
映像と同じ場所だ。
「よし トランスコードNo.003! シューティングスターロックマン!」
「この姿になるのは久しぶりだね」
「そうだな ・・・っと、お出ましだぜ」
奥から、ずっしりとした重厚感のある足音と共に、
独特の角が生えた巨大な影がこちらに向かって歩いてきた。
そして、向こうはロックマンを発見したようだ。
2人の距離が残り2メートルほどになった時だった。
「オメ―、誰だ?」
左手のロックが相手に言った。
すると、向こうからドスのきいた声が返ってきた。
「俺の名は・・・オックス・ファイアΔ(デルタ)」
「Δ・・・?」
またもスバルは疑問のようだった。
「もう・・・、訳がわからねぇ 何がどうなってるんだ」
と、その時だった。
「ブルォォォォォォォォ!!!」
オックス・ファイアΔは勢いよく突進してきた。
「っ・・・・・!!」
不意打ちによる攻撃。
2メートルの距離からもろに食らったため、スバルはかなりぐったりしていた。
「この威力か・・・!ただのオックスじゃない、コイツ」
「スバル!スターフォースだ!!」
「了解」
スバルは<フォース・オブ・ペガサス>と書かれたバトルカードをプレデーショ
ンした。
冷やかな冷気と光と共に、氷がスバルの体を包んだ。
そして、スバルは<アイスペガサス>へと変身を遂げた。
「久しぶりだ この感じ・・・ 力がみなぎってくる! これなら戦える」
「ブルォォォォォ!」
またも不意打ち半分な突進を、スバルはその翼で攻撃をひらりとかわし、
「アイススラッシュ」
オックスの背中へと攻撃を浴びせた。
だが、
「ふん それがどうした」
オックスの体温が上昇し、氷が溶けてしまった。
「!! 一筋縄ではいかねぇな」
オックスはこちらに振り向きこう言った。
「アンガーパンチ!」
その瞬間、地面から火柱が噴きあがってきた。
すさまじい爆音や熱により、金属が壊れたり、溶けたりした。
「くっ・・・熱い」
と、スバルを囲むように火柱ができた。
その時、奥から爆走するような音が聞こえてきた。
もちろん、火柱で隠れているためスバルはどこから来るのか、判断は不可能だった。
ガツッ という音がし、スバルは2度目の突進を食らった。
「かは・・・・」
「ちっ 厄介だぜ 普通のオックスとは比べようのない戦略、力・・・ 強ぇ」
もう後がない。そう思いつつもスバルは体制を立て直した。
「ブルルル!これで終わりだぁ!」
3度目の突進。だがスバルは攻撃を見切った。
「マジシャンズフリーズ!!!」
ビキキィという音がし、オックスは氷柱に閉じ込められた。
「バトルカード プレデーション! ブレイクサーベル!」
スバルの片手がサーベルとなった。
「くらえっ!!!」
ガシャン、という音で氷は割れ、オックスの不自由がとかれた。
だが、両者ともに満身創痍ながらまだ息は残っていた。
「ブルォォォォ・・・まだ・・・終わってねぇ! アンガーパンチ!」
先ほどと同じようにスバルを囲むような火柱が噴きだした。
「くっ またか」
「最後だ!オックスタックル!」
「・・・見えない・・・どうする、スバル」
「・・・」
「おい、スバ・・・」
スバルは、目を閉じていた。精神を集中し、敵を見切っているようだった。
そして、スバルの目が見開かれた・・・!
そこだ、と叫んだスバル。そして、
「マジシャンズフリーズ!」
周りの火柱が消え、氷漬けとなったオックスが、そこにいた。
「とどめだな、スバル」
「Wブレイクサーベル」
今度は、スバルの両手がブレイクサーベルとなった。
そして、スバルは両手をクロスして勢いよく氷を切り裂いた。
再びガシャンという音がした後、オックスは倒れた。
「なぜ、見切った・・・?」
「絶対的な殺気があったからさ 特に僕はそういうのには敏感でね」
徐々にオックスの一部が発火していく。
「ハハハハ・・・!もう遅い!俺を倒したところでまた新たなΔが現れる!
お前はいつか、デリートされる・・・!グァァァァァアァァァァァァ」
完全にオックスは消滅した。
「はは、ギリギリ勝った・・・。」
ドサッという音がし、スバルは倒れた。
一方・・・
「オックスはダメだったようだな」
暗い部屋の中、話すのは2つの影だった。
「次はどのカードを切るとするかな」
「奴を送ろう <白い悪魔>を・・・」
「あのカードを切るのも面白いな・・・ やってみよう
近々コダマ中で野外学習がある そこを狙おう」
「そうだな」
果たしてこの二人はだれなのか・・・それは、今は誰も知らない。
WAXA本部 医務室
「ウワッ」
スバルはガバッと跳ね起きた。
「どこだ、ここ」
「ここは医務室だ」
「あ、ハジメさん」
「戦いをこなしたようだな」
「ええ」
「辛かったか?」
「けっこう、ですが」
「そうか」
そして、いざとなれば俺が付いてる、と言い残し、ハジメは医務室を出た。
スバルはその声を聞き、首をかしげつつ、言葉は心の隅に置いておいた。
ガチャッ
「よぉ」
「あ、タスクさん ロックは?」
「あぁ、来てるよ」
「よぉ」
ロックは顔を出した。
「なんかロックが二人いるみたいだ」
「そうか? ところで・・・これからまたΔとかいう連中とやりあう自信はある
か?」
「正直、ないです でも、僕がやらないで誰がやる?って話ですから」
「よくわかってるじゃん」
「先輩が言ってたんですよ」
「ありがとう ところで大丈夫なのか 学校」
「あっ!! 荷物忘れた!」
「はっはー 行って来い」
「じゃ またあとで」
「じゃあな、タスク 俺もまたあとで」
ロックはそう言って去って行った。
「ああ 後でね」
オーイ、待てスバル という声が廊下からしたのを聞き、タスクも部屋を出た。
最終更新:2009年09月27日 19:00