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キーンコーンカーンコーン

学校が始まった。

「はーいみなさーん 席について―」

どの教室でも、それと似たような、あるいはそれと同じ声が飛び交う。

      • 平穏な日常・・・。

だが・・・ただ1人、いつもと違うオーラを放つ人間がいた。

「星河君、おはよ」

「・・・おはよ」

その人間とは、星河スバルだった。

「星河君、元気ないんじゃないの?なんか変よ」

スバルは、その日初めて人と目を合わせた。

「そんなことないさ」

スバルは顔をあげ、委員長と目を合わせた。

「星河君・・・」

「どうしたの、委員長」

「目にクマができてるし・・・全体的に暗いわよ、いつもより」

「そんなことないってば」

「何がよ? 人がせっかく心配してあげてるっていうのに・・・」

「ちょっと・・・うるさいよ」

「!?」

「ほら、チャイム鳴ったし、先生も言ってるし・・・席に着こうよ」

「・・・」

スバルは、自分でも少しわかっていた。

自分は今、初めて敵に対し、負の感情を爆発させている、ということを。

3時間後 11時40分

「よし、ロック コダマスタジアムに行こう」

「ん?ああ」

スバルは、授業中だったため、先生に断り、荷物を持って教室を出た。

スバルは、自分であらかじめ、先生には連絡していた。

ロックは、不思議とつぶやいていた。

(コイツ・・・いつもと違うな いつもなら俺が先に言って、教室を出てたぞ)

WAXA

「じゃ、行くとしますか」

ハジメは気合が入っている。

「そうだね」

コウキも同様だ。

「どーせザコだろ?」

タスクは言うまでもなく・・・緊張感が無い。

「な、スバルもそう思うよな? ・・・!!」

「ん?どうしたんですか、タスクさん?」

「お前、昨日寝たか?」

「はい」

「何でクマなんかできてんの?」

「わかんないです」

「ふーん」

タスクは、自分に似たような表情を見たことがあったな、と思いだしていた。

「ま、がんばれ」

「ところでコウキ・・・お前今日戦線出んのか?」

ハジメがコウキに問う。

「んー 出ると思う なまっちゃいけないしな」

「そうか おーいタスク コウキ今日戦線出るってよ お前行くか?今回」

「え!出んのお前!? オレ今日行かない」

「じゃあ俺もお手並み拝見と行くか」

「期待にこたえて腕を披露するかな」

やったな、とタスク、ハジメは言った。

「僕も・・・」

スバルはつぶやいた。

「ん?何か言ったか、スバル君」

コウキの問いを、スバルは聞いて聞かぬふりをした。

スバルの目は、かげっていた。

「(それにしても・・・あのハジメさん達が

見たがるコウキさんの腕ってどれだけなんだろう)」

20分後 12時00分 コダマスタジアム

2人は、スタジアムに入り、マウンド中央に立つジェミニの2人を発見していた。

そして、二人とジェミニの距離はだんだん縮まっていき、2メートルほどに達した。

先に言葉を放ったのは、ジェミニWだった。

「どうやら約束を守って来たようだね アンドロメダのカギはちゃんとあるよ」

Wはアンドロメダのカギを取り出して、ちらつかせた。

「ククク・・・お前らごときに俺達ジェミニΔが倒せるかな?」

「あたりまえだ 勝って取り戻すさ な、スバル君」

「ええ、わかってます」

「気合入ってるな さっさと電波変換しろよ 俺達がボッコボコにしてやるぜ」

「ボコボコになるのはどっちかな」

スバルはなぜか挑発的な態度をとった。

「減らず口を叩ける余裕があるのも今のうちさ さ、始めようか」

ジェミニWも負けじと言い放った。

「おう よし、行くんだ!スバル君」

「え・・・戦わないんですか」

「あ、そっか」

「しっかりしてくださいよ」

「わりわり ちゃんと電波変換して戦うさ」

「・・・コウキさんも電波変換できるんですか? WAXAってすごすぎだろ」

「じゃあどうやって戦うと思ってたんだ」

「・・・素手」

「マジかよ」

「もう 僕先に行きますから

トランスコードNo.003! シューティングスターロックマン!!」

「出ろ、Z」

「呼びましたか、コウキ」

「ああ 電波変換だ 頼むよ」

「了解」

「エクスポート ZERO! ROCK Z!!」

コウキは叫んだ。

コウキを、赤い光が包んでいく。

そして現れたのは、赤い電波体だった。

だが、その電波体の姿は、重装備には程遠く、ロックマンより防具が少ないよう
に思えた。

コウキが黒いウェットスーツの上に赤いプロテクターを付けたような姿だった。

「久しぶりだな この姿は」

「先輩 僕は黒い方やるんで 先輩は白い方を」

「オッケー」

「ロック スターフォースいくよ!」

「おう!」

スバルは、 フォース・オブ・ドラゴン と書かれたカードをプレデーションした。

ロックマンの周りを木枯らしが回っていく。

「ロックマン グリーンドラゴン・・・」

スバルはそう言った。

「ほう パワーアップってやつか 別に俺が勝つけど」

「・・・ゴチャゴチャいってないでさ 早くやらない」

「うるせぇな! 人の語りを邪魔すんな!」

ジェミニBが騒いでいる。

「ギャーギャーギャーギャー」

「・・・行くよ」

「?」

次の瞬間、ジェミニBは吹っ飛ばされていた。壁に激突した。

「な、今、動きが見えなかっ・・・」

「もう一発だ・・・!」

スバルはそう言って、壁にめり込んだジェミニBに向かって行った。

「ウッディシュート!」

木の葉がジェミニBにヒットしている。

「まだだ!まだだ!!まだまだぁ!!!!!」

ジェミニBは木の葉の洗礼を受け続けている。

「が・・・ぐっ・・・!くっ・・・・・・!」

さらに。

「エレメンタルサイクロン!!!」

さらに、ロックマンが竜巻と化して追撃を決めた。

「がぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「まだだ!!!」

今度は素手だ。ロックマンはジェミニBを殴り続ける。

「もう・・・やめ・・・て・・・くれ・・・」

「思い知れ!ケフェウスの苦しみを!!!」

ジェミニの装甲はほぼ破壊された。

顔はスバルの怒涛の攻撃により、ほぼ変形していた。

「(スバルのヤツ・・・どうなってんだ?)」

ジェミニはとうとう、何もせずに倒れた。

「やったぞ、ケフェウス・・・! 君の仇はとった っと コウキさんは?」

一方・・・

「へぇ 随分ヒョロイ装備だね」

ジェミニWは言った。

「そんなんで勝てんの?」

「君さボクのこと随分なめすぎじゃない?」

「だってさ 弱そうだし」

「君はこいつで十分だな Xバスター」

そう言って、コウキは腰のホルスターから一丁の銃を取り出した。

「なーんだ 普通の銃じゃ僕はデリートできな・・・」

「どうかな?」

ROCK Zは引き金を引いた。一本の光線が、ジェミニWの体を貫く。

「い・・・」

「ニヤァ」

「何がおかしい!? !!!」

ジェミニは、体の内側からデータが崩壊し始めていた。

「何が起こってる!? 何が・・・」

「そらっ」

ROCK Zは引き金を連発した。

ジェミニWの体は、今やつぎはぎでできているようだった。

「ぐ・・・ ここまでか・・・ くそぉっ!!!!!」

ジェミニWが叫んだ時だった。

ここで、ROCK Zが思いがけないセリフを口にする。

「ごくろう 後は任せろ カギはボクがもらう」

「!? まさか・・・あなたが・・・ZEROだったのか」

「そういうことだよ カギを渡して」

「わかりました・・・! 『カオスウェーブ』に栄光あれ・・・! グハッ」

ジェミニWはデリートされていった。

「ふう・・・こうしてここまで来た 野望まであと一歩だ・・・!」

「そうですね コウキ」

「お前も今までありがとう Z」

「コウキさーん!!」

スバルがコウキのほうへ駆けてきた。

「ん、スバル君」

「倒しましたね 余裕でしたか」

「ああ でもそっちも余裕そうじゃないか」

「ええ」

「あ、そうそう 白い方がいってたんだけどさ

『アンドロメダのカギは失った 

だが貴様らの中の裏切り者が必ず我らが野望を達成するだろう!』

だって」

「へー まぁどんな敵が向かってきても倒すだけです」

「お、言うなー君 ・・・あぁ、あと、アンドロメダのカギは俺が預かるから」

「わかりました 了解です」

WAXAへの帰路の途中、和やかな会話が続く。だが、スバルは気付かなかった。

目の前にいる先輩が、最大の黒幕である、ということに・・・。

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最終更新:2009年09月27日 19:04