「校庭に出るとしようか」
マサキはグラウンドに歩きだした。
コダマ中 グラウンド
『聞こえるか、マサキ君!?』
「聞こえてますよ 長官」
『まず、上空の様子を調べてくれ』
「了解ッス」
そう言ってマサキは空を見上げた。
「ん? 雲ばっか・・・ !?」
『どうした、マサキ君?』
「上から何か降ってきます」
『どんな?』
「赤い・・・鳥みたいの? ・・・って、超デカイじゃん!!」
ドォーン!!
- と、ぶつかるかと思いきや、赤い鳥は校庭を超低空で滑空し始めた。
すさまじい暴風である。
「くっ・・・!」
思わずマサキは身をかがめた。
赤い鳥は、グラウンドの真ん中に不時着した。
マサキは姿勢を戻した。
「お前は誰だ!?」
「わが名は、コンドル・ジオグラフΔ! ムーもといZの命により参上した!」
「Δ!? 噂の・・・」
「くくく ここが学校という奴か ふむ 滅してくれよう!」
コンドルは学校を一望した後、身構えた。
「そうはさせないぜ!」
そう言って、マサキは腰のホルスターから何かを抜いた。
WAXA
「マサキ先輩は何を出したんでしょう・・・? 銃!?」
「そうだ、マサキは銃型のVGを持っているんだ」
「そしてあれが、アイツの最大の武器だ・・・!」
グラウンド
「行くぞ! ノイズドコードS!Y!Z!」
そうマサキが叫んだあと、マサキは銃口をこめかみに当てた。
WAXA
「何してるんですかマサキ先輩! 死ぬ気ですか!?」
スバルは身を乗り出した。
「まぁそう焦るな」
「これからがヤツの見せ場だ」
グラウンド
「いでよ!!」
マサキは再び叫び、銃の引き金を引いた。
バァン!!!
「ふん 自分で自分を撃つとは ・・・!!」
マサキは死んでいなかった。マサキの周りに、まばゆい光が螺旋状にほとばしる。
バシュウウウウ・・・
「ノイズドコードL リヴァイアサン!」
「ノイズドコードY ヤマ(閻魔のこと)!」
「ノイズドコードZ ゼウス!」
「へっ トライガーディアンズ勢ぞろいだ」
マサキの周りに、炎に身を包んだ獣人のような姿の閻魔ことヤマ、
水をつかさどる海竜リヴァイアサン、そして
雷鳴を連れてやってきた雷神ゼウス がそろった。
「むう・・・ 強者のようだな だが!
ΔとしてZ、そしてブライの恩恵を受けた我にかなうはずが・・・」
そう言ってコンドルΔは翼を広げ、ミサイルバードを発射した。莫大な量である。
「はははははははは」
向かってくるミサイルバードに対し、マサキはゆっくり構えた。
「へぇ・・・けっこう多いね やれるか、ヤマ?」
「我をだれだと思っているのだ? 我こそはヤマ!地獄の覇者なり!!」
ヤマは腕に力をため、前に突き出した。
「インフィニティ・ダークブラスト!!」
どす黒い炎がヤマの指先から放たれる。かなり広範囲で、ミサイルバードを追撃する
的確な放ち方である。
バババババババババッ!!
ミサイルバードは全てが撃墜されていく。
「何!?」
コンドルが驚いている。
「グレイテスト・ウェーブッ・・・!!」
ドパンッ!!
と音を立てながら、間髪いれずにリヴァイアサンが大波を放った。
大波が、コンドルΔの視界を奪う。
「くっ 見えん・・・!」
一瞬の驚きにコンドルの体が止まり、波が当たった。
ドッバァァン!!
「ヌゥゥゥゥ 小細工しおって!!」
コンドルΔが激怒し、スキをあらわにした。その瞬間。
「行け!! ゼウス!!」
「御意!!」
ゼウスはコンドルの眼前に躍りかかり、挙げていた両手を振りおろした。
「ゴッド・ライトニング!!!」
空が瞬く間に暗くなり、一筋の落雷が雷鳴とともに落下した。
ズドオオオオオオオ!!!
「くあああああああああああ」
コンドルΔはもがき苦しんでいる。
今やコンドルΔはもはやあの赤い輝きを失い、黒い消し炭と化していた。
「貴様! 貴様ァ~!!!」
マサキの方を睨みつけ、コンドルはあの一撃をくらってもなお空中に浮かびあがった。
「骨の髄まで砕ききってやるわ~! フライングインパクトォォォォォ!!」
マサキにコンドルΔが猛スピードで突っ込んだ。
「くそっ 体が動かない・・・」
マサキは体に力を必死で込めている。
「その銃を消せばあの3人のウィザードも消える! ・・・終わりにしてくれる!!」
「くっそぉ・・・」
マサキが呻いた。コンドルがマサキに当たるまで残り3秒。2秒。・・・1秒。
「・・・なんてね☆」
「!?」
マサキは手に持つ拳銃のVGを構えなおし、弾をこめ、トリガーに指をかけた。
「・・・フン!! 何をスカしたまねを! 終わりだぁ!!」
マサキは口元に笑みを浮かべた。
「終わるのはお前だぜ!」
マサキはカーソルを合わせた。この動作もなんと0・2秒。残り0・45秒。
「いっけ!」
マサキはトリガーを引いた。
だが、銃から出たのは、ものすごくか細いレーザーだった。
「! 苦し紛れか!! 無駄だ・・・」
「どうかな?」
レーザーなど喰らったところで何もありはしない、そう判断したのだろう。だが。
レーザーはコンドルΔを貫いた。
キィィィィィィン
「何だ・・・これは・・・」
コンドルΔは数距離押し戻され、その巨体をグラウンドに落とした。
「くぅ 体の自由がきかない どういうことだ・・・!?」
コンドルΔはだんだんと虚ろになっていく景色を眺めながら言った。
マサキが近寄り、身をかがめてそれに対し答えた。
「鎮静ウィルスだよ」
「なっ・・・」
「オレはあんたと戦っている間にただ棒立ちだったと思ってるのか?」
「そうとしか思えん・・・」
「あんたの体で最も鎮静ウィルスが体に染み込んでいきやすい部位を探してたのさ」
「何だと・・・」
だんだんとコンドルはその瞳を閉じていった。
「こうやって苦しまないで死ぬ方がいいだろ?」
「それはそうだな・・・」
「ところでだ! あんたさっきZとブライっていったよな」
「ああ」
「どういうことだ?奴らは手を組んでいるのか」
「くくく そういうことだな・・・ 真相はその目で確かめろ・・・」
「あと、お前は空から降って来たな 空に何がある?」
「空ァ? ああ・・・ 何があるかって言うとだな・・・」
マサキは耳を傾けた。
「それは・・・・・・・・・だ」
「!! 何だって・・・!?」
マサキは耳を疑った。
「そろそろ眠い・・・ 寝かせてくれ」
そういってコンドルΔは粒子になって消えていった。
「・・・ それが本当ならえらいことだな」
マサキはWAXAのモニターに音を拾われないように、深刻そうに呟いた。
「長官?」
『何だね、マサキ君』
「空に・・・があるというのですが・・・」
『・・・!!! 本当かね』
「ええ」
『それは・・・えらいことだな どうするか』
「ま、とりあえずリターナーズ02の奴らとWAXA隊員にはもう伝えてください」
『そうしよう』
「そのあとでタスク君とハジメ君に調査に行ってもらいましょう」
『それがいいな』
「では」
マサキは、コンドルからとんでもないことを聞いたのを、改めて口に出した。
「まさか空に・・・学校上空に・・・」
「ムー大陸が浮いているとはな」
20ZZ年・・・第2次流星サーガ激化。
最終更新:2009年09月27日 19:18