歌うことの基礎
『喉で詰まったような声』『会話の延長で歌っているような歌』『喉から先で歌っている』『鼻声』などという評価をいただいた事はありませんか?
先ずは基本を押さえましょう!歌うことの基礎を押さえることで、音程と声量が安定し、素人っぽさをかなり拭うことができます。
音程が安定すると、聴く側が戸惑うことなく気持ちよく歌を聴けますし
声量が安定すると、マイクが声を拾いやすくなるので、この後の編集やmixに大きく影響してきます。
・歌唱前や練習前には、首や肩、背筋を十分ストレッチでほぐしておきましょう。
・背筋をのばしてまっすぐに立ち、足は肩幅程度に開きます。
・顔はまっすぐ前を見ましょう。うつむいた姿勢では喉が閉じてしまいます。顎を上げすぎるのもよくありません。
姿見(全身が映る鏡)などで自分の立ち姿を確認できればベストです。
・全身の力を抜いて、楽にします。口、喉、胸、お腹、肩、どこに力が入ってもうまく歌えません。
『上手く聴かせよう』『一生懸命歌おう』『誰かの真似をしよう』等の意気込みは、身体のあちこちに余計な力を入れさせます。
更に、力みは聴いている側に、息苦しさを感じさせ、疲れさせてしまいます。
余計なことは考えず、ただ歌うことに集中し、リラックスして、カラオケのリズムに身を任せて、自信をもって歌うように心がけてみましょう。
・腹式呼吸だからといって、おなかをぺこぽこ出したり引っ込めたりするというのとは違います!
腹式呼吸というのは、イコール横隔膜呼吸なのです。お腹の上、横隔膜をつかって呼吸する方法です。 体のなかのその部分を意識して呼吸の練習をしてみましょう。
(この辺は本当は、ちゃんとスクールに行って体感してもらうのが一番なんですけどね……。先生によって教え方が違うかもしれないけど)
・腹式呼吸をすることで、吐き出す息(呼気)が強く出せるようになり、声がハッキリしてきます。
更に呼気を支える力を鍛えることで、音程の揺らぎ防止やロングトーン(声を長く伸ばす)の安定などが望めます。
・腹筋を鍛えるのは悪い事ではないですが、腹筋と歌声の関係を勉強しておく事が物凄く大切だと思います。
ひとくくりに腹筋といっても、上部と下部、インナーとアウター、またその目的によっても鍛え方がまるで変わってきます。
是非、『何故鍛えるか』という部分に注目して、効果的で賢いトレーニング方法を選んでみて下さい。
・腹式呼吸に使う腹筋の鍛え方の例
■筋トレの腹筋で鍛える練習方法
a.最低でも『息を吐きながら上体を上げる』ということをしてみましょう。
b.状態を上げながら、『あいうえお、いうえおあ、うえおあい、えおあいう、おあいうえ、かきくけ・・・』と腹式でしっかりと発声します。
c.上と同じ発声を、複式を使いつつ『スタッカート』で発音します。これが一番きっついです。
d.同じく、低い声、中くらいの声、高い声、それから自分が一番いい声だと思っている声でのロングトーンを発声します。
■ドッグブレス→犬のように軽く舌を出してハッハッハッ、と小刻みに息を吐く練習です。
■メトロノームを使ったロングトーンの練習方法
a.メトロノームを用意します。(フリーソフト→
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se085869.html)
b.テンポを60、裏拍ありに設定します。
c.メトロノームの音(裏拍も)をよく聴きながら、8拍、シーとかスーといった無声音で息を"一定に"吐きます。
(Audacity等で録音してみると、波形で一定かどうか判別しやすいですね)
d.一瞬息継ぎをして、また8拍息を吐きます。(息継ぎは絶対に胸式にならないように、肩が上がってしまうなら胸式です)
e.これを適当な回数繰り返します。酸欠を起こしかねないので、無理はしないように。
f.余裕が出てきたら、呼気を強くして同じ8拍や、12拍にもチャレンジしてみてください。
g.これを毎日10分、15分。出来ればいくらでも。1ヶ月も続ければ確実に歌声が安定するはずです。大きな声を出さない訓練方法なので、夜中にも出来ますよ。
・のどを大きく開けることで、声を出すための呼気がスムーズに出るようになります。
声が小さかったり通りが悪い声は、喉が閉じて詰まっていることが原因であることが多いようです。
・口を大きく開けることで、口の中で共鳴が起こり、声の響きがよくなります。聴き手に歌詞を聞き取ってもらいやすいということにも繋がります。
メッセージ性の強い歌詞ほど、歌詞がちゃんと聞こえるということが重要になってくるので、ハキハキ歌いましょう。
・手鏡をみながら、口を大きく広げます。のどぼとけが見えますか? 見えれば上手に舌を下げられて(=喉が開いて)います。
そのまま「あー」と声を出してみましょう。意外に通る声が出せたのではないでしょうか?
・舌を下げることがうまくできない方は、わりばしの先で舌のまんなかあたりを押さえてみましょう。割り箸を深く入れすぎると吐き気を催すので注意!
・そのうえで、ピアノ(などの楽器)の音に合わせて発声練習をしましょう。
・発声は小さい声から大きな声へと徐々に出していきます(ウォーミングアップ)。これをせずにいきなり大きな声を出すと、声帯を痛めることに繋がります。
・発声の時には、意識して口を大きく開けることをお忘れなく。
小さい口で歌うことがクセになっている場合、特に意識しないと、このことを忘れやすいので、最初のうちは鏡の前で歌うようにするといいかもしれません。
・身体全体に響かせる(自分の声でビリビリいわせる)ようなイメージで声を出します。
すこしずつ声を大きく出せるように(と言うとどうしても力んでしまうので 数十メートル先に立つ友人に声をかけるようなイメージで)練習してみましょう。
・歌詞の子音と母音をバランスよく発声しましょう。どちらかが弱くても聴く側に歌詞が伝わりません。
何と歌っているか、何を伝えたいのかがわからないのは、歌い手としては痛手です。
自分の歌の録音を何度も聴いて、発音が悪い言葉を何度も練習します。
子音にアタック(アクセント)をつけることと、母音をはっきりさせることを意識しましょう。
最終更新:2009年03月04日 17:45