その男、取り扱い注意にして ◆xzYb/YHTdI
滅んだ世界とはどんなものか。
草一本生えない荒れ果てた大地か。
氷河に包まれた凍り果てた大海か。
灼熱に燃え盛り焼け果てた大空か。
今頃心臓を貫かれ、ただの死体と成り果てた元不死身の吸血鬼であった少年はこう考えた。
人間がひとりもいない世界が滅んだ世界といえるだろう。と。
さて。それでは、自分が世界を滅ぼそうとするとき何をすればいいのだろうか。
一木一草も残さず全てを荒野と化せば世界は滅ぶのか。
一切合切例外なく全てを氷河と化せば世界は滅ぶのか。
根こそぎに覆う程全てを熱空と化せば世界は滅ぶのか。
老若男女に拘らず全てを無人と化せば世界は滅ぶのか。
とある呪い名からいわせれば、人類最終なる者がいれば十分らしい。
では、この男は何をもってすれば世界は終わると考えるのだろう。
この男は何を考えて行動しているのであろうか。
この男は何を目的とし生きているのであろうか。
この男…人類最悪は結局何がしたいのだろうか。
◇
真っ白な、まるで死に装束のような和服姿。
すぅっと伸びた感じのその身体にぴったり合っているようで、
非常に涼しげな印象を与える。とても似合っている。
右手には死亡フラグの定番アイテムでもある、拡声器。
そして顔には、狐のお面。
そう。知ってる人は知っている。《人類最悪》こと
西東天、その人である。
そして、その彼はというと、
「う~ん。どうする俺。言いたい。とても言いたい。叫びたい!
しかし…。ふん。俺がここまで悩むとは。なかなかあることじゃあねぇぜ」
…ウズウズしていた。悶々としていた。
この普段何も考えていない。と自分で断言できる程の彼が
こんなに悩んでいるのは確かに珍しい。…が。
「
零崎人識に代わる代理品を見つける絶好の舞台だ。
しかし、リスクが大きい。こんな愉快な物語を早々に読めなくなるのも
惜しい。そう考えると、ここでジッと傍観しててもいいが、どうしたものかな」
とても常人では考えられないお悩みをおもちのようである。
というか、どんな思考回路しているんだ。という感じである。
まあ、そんなこんなで時間は流れていく……。
【1日目/深夜/A‐6】
【西東天@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]拡声器(メガホン型)@現実
[道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2)
[思考]
基本:悩み中
1:悩み中
[備考]
※零崎人識を探している頃~
戯言遣いと出会う前からの参加です
※拡声器を使うor傍観するかで悩んでいます
最終更新:2012年10月02日 08:09