「許せねえな」 ◆xzYb/YHTdI


月が綺麗な夜である。
こういう場で無ければ、10分見てても飽きないかもしれないぜ。

俺は今理事長の訳のわからん『実験』に付き合わされて、殺し合いをしている。
そしていきなり阿久根先輩がこの女性を襲ってやがった。
いくら阿久根先輩でも許せねえな。
いきなり何なんだよ。…クソッ。

「それで戦場ヶ原先…じゃなく戦場ヶ原さんはとりあえず何がしたいんだ」
「つばを飛ばさないで。童貞がうつるわ。全く、汚らわしい」
「童貞がうつるか!」
「ああ、はいはい。そうね。よかったわね。私の間違いを指摘できて。
一生の誇りに出来るわね。ほら。喜びの舞でも踊ってなさい」
「踊るかっ!」

なぜ俺はさっきからここまでいわれなきゃいけないんだよ。
一応は命の恩人だぞ。別にだからといって俺を敬え。とか言わないが
これはさすがに酷くないか。毒舌ばっかじゃねえか。

「それで、私がしたいことでしたっけ」

話戻しやがった。

「そうね。私としてはここにいたら阿良々木くんを探したいわ。
15、6のあなたには決していない存在でもある、彼氏彼女の関係よ」
「断言すんじゃねえ」
「じゃあ、いるのね」
「うっ…」

別にめだかちゃんとはそんなんじゃねえし。
喜界島も違うし、不知火はあっち側にこそ回ってはいるが普通に親友だし。

「その反応じゃいなさそうね」
「わ、悪かったな」
「ええ、悪いわね。自分で悪いとわかっていても改善しようとしないなんて。
ゴミ以下ね。なんでそんな人が存在してるのかしら?意味が分からないわ」
「俺はアンタの方が意味分かんねえよ!」

よくその阿良々木さんとやらはこの人と付き合えるな。
同情しちまうぜ。誰だか知らないけど。

「心の中で、人の悪口をいうなんて最低ね」
「だから人の心を読むな」
「だから読んでないわよ。ただ思ってそうなことをいっただけよ」
「何で分かるんだよ」
「顔に書いてあるからよ。タトューで」
「簡単に消えねえじゃねえかよ!」

というか阿良々木さんを探したい。から話が一向に進んでないんだが。


何だ、何が悪かったんだ。俺のせいなのか。

「それはそうとして、そろそろ行きましょう」

話を長引かせたのはアンタなんだけどなっ!

「あっ。でもちょっと待って」
「何だ」
「一回病院に向かわせてもらえないかしら。
久しぶり、それもいきなり走らされたから、右足の調子が少し悪いのよ」
「そうだったのか。そりゃ気づかなくって悪かったな」

そんな風には悪いが全っ然みえなかったけどな!

「まあいいわよ。多分地図を見る限り、この西東診療所が近いわね」
「そっか。じゃあそこにいこうぜ。背負っていかなくていいか?」
「あなた、毎回そんなセクハラ紛いなこといってんの?
さすがは童貞。必死ね。彼氏もちにもせまるなんて。大胆ね」
「そういう意味でいったんじゃねえ!んだよ、せっかく心配してんのに」
「ああ、はいはい。ありがとありがと。そういうわけでいきましょう」
「あーもう!わかったよ」

そういうわけで俺たちは西東診療所に向かうことになった。

【1日目/深夜/C‐5マンション前】
人吉善吉@めだかボックス】
[状態]軽度の動揺
[装備]
[道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3)
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
 1:戦場ヶ原とともに行動
 2:西東診療所に行く
 3:めだかちゃんがいるのなら合流したい
 4:殺し合いに乗った奴はそれなりに対処する

戦場ヶ原ひたぎ@物語シリーズ】
[状態]疲労はある程度回復、右足に少し違和感
[装備]
[道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3)
[思考]
基本:とりあえず殺し合いには乗らない
 1:人吉君と行動
 2:西東診療所に向かう
 3:阿良々木くんがいるなら合流したい
 4:万が一阿良々木くんが殺されるようなことがあれば、
  殺した奴を殺す


その男、取り扱い注意にして 時系列順 虚数にしてやるぜ!!!
その男、取り扱い注意にして 投下順 虚数にしてやるぜ!!!
自己満足だ 人吉善吉 +と-、二人の考え方
自己満足だ 戦場ヶ原ひたぎ +と-、二人の考え方

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最終更新:2012年10月02日 08:10