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こんなもん作業っすよ ◆RHncgWsa9Y




「いやーまさかアークさんが北斗をベースにした新作を出すとはねー とっくに黒歴史になっているのかと思っていましたよ」

(※作者が調べた範囲では公式HPの製品情報に北斗の拳の記述はありませんでした)

「それにしても豚さんがいきなり死んじゃうとは・・・やっぱりアークは糞ゲー作るの上手いっすわー」

見事に盛り上がった筋肉、肩パッドのいかつい服装、だが長髪の美男子で時代が時代なら世の女性たちを虜にしていただろうこの男、南斗水鳥拳の伝承者であるレイである。
が、少し様子が違う。本来の彼は水色の髪に水色をベースにした服装であるがここにいるレイは金髪に同じデザインの服ではあるが黒や黄を中心としたものを着ている。

そして何よりこの男―

「生キャラメルに釣られちゃいましたけどこのゲーム中々面白そうだね」

そう、彼は正しくはレイであってレイではない・・・ 08闘劇北斗の拳覇者であり数々の栄冠を手に入れた【精密KI械】ことK.Iであった。
実はこのゲームのロケテが行われているゲーセンは諸般の事情があって足を運ぶことは以前より少なくなっていたのだが店長に「今度新作ゲーのロケテあるから手伝ってよ」と言われ参加することになった。
彼が最もやり込んだAC北斗がベースであったり長い付き合いの店長に頼まれたからというのもあるが


 無 類 の 甘 い 物 好 き で あ る


昔から食べ物が賞品になる大会ではただでさえ強い彼が尋常じゃないほどの力を発揮したりドーナツが欲しいがために全力でモヒカンを狩りにいく等とにかく甘い物が好きなこの男、
「ロケテに参加してくれたらアークさんからお礼が出るらしいよ」との一言から勝手に生キャラメルを連想した彼は二つ返事で了承・・・したのかもしれない。

「いやしかし、これはすごいシステムだわ・・・まるで自分がレイ本人になったかのようっすわー」

風貌だけではない 身体能力もゲーム中のレイそのままにまるで水鳥になったかのように自分の意思のまま軽々動かせることにさしもの覇者もしばらくはしゃぎ回っていた・・・
しばらく体をゲームに慣らした後唯一持っていたルールブックを読むことにした。 どうやら「バトルロワイヤル(仮」の名前通り数年前にブームを起こしたバトルロワイヤルがルールの大元になっているようだ。
参加者名簿のページがあったので確認することにした。ロケテをしているのは8人、そのうちK.Iと面識が深いのはQMZとMr.5こと┌┤´д`├┐、紅の豚の3人。他の4人は対戦をしたことはあるが会話もしたことがないような程度であった。

「5様に北斗関係で顔合わせるのはホント久々っすね。またあの奇天烈な立ち回りで暴れてるんでしょうか・・・」とかつてよく戦った強敵(?)の伝説を思い起こしていた。

ページを読み進めていくと他の参加者も書かれていたが自分の知っている作品もあったりどうやって許可を得たのか一瞬疑問に沸いたり
【魔法少女おりこ☆マギカ@漫画】を発見した時には(KAさんこのゲームできなさそうっすね・・・)とこの作品が好きなプレイヤーのことを考えたりしていた。


(とりあえずタブレットを出してみましょうか・・・)

ルールブックに書かれている通り念じてみる覇者、すると目の前にポンッと一台のタブレットが出現した。
逆に仕舞おうと念じるとあっという間に消滅する。

「おぉっ、流石ゲームっすね。これなら持ち物も邪魔にならなくて楽っすわ」

K.Iはタブレットの動作を確認した後所持品をチェックするために早速呼び出してみた。
個数はランダムと書かれていたので少し心配であったが念ずるとすぐさま目の前に物体が現れた。


「これは・・・キセルだな・・・」

金色のド派手なその物体、戦国時代に天下無双の傾奇者が愛用してそうな見事なキセルであったがこのゲームには到底役に立ちそうにない代物で所謂"はずれ支給品"だと判断した。
もう一つ呼び出せる可能性はあったが同じような代物に過ぎないだろうと驚き半分落胆半分の彼は一旦キセルを仕舞った。

とまぁここまでシステムに歓心しきりの彼であったがしばらくロワの現状を確認した後このゲームの本来の目的をようやく思い出す。
周囲にプレイヤーがいるか確認したがその気配は感じ取れなかった。

「まあ頂点は決まってるんでね、KIさんが勝つのは決まってますから慌てずいきましょうか・・・とりあえず人が多そうな場所は・・・デパートにでも行ってみようか。 俺がこのゲームでどれだけ戦えるのか確かめたいしねー。」

と言った刹那、K.Iはものすごいスピードで走り始めた。 走り始めたのだが・・・



全く別の方向に走っていることに彼は気がつくことはなく目的地であるデパートから遠ざかり続けた・・・。
そうこの男、AC北斗を始めとする格闘ゲームでは非常に高いレベルの技量を持ってはいるのだが他のジャンルのゲームはあまり得意ではなかったのだ。
TPSの要素があるこのゲーム、そのせいか戦闘ではともかく移動に関しては慣れるまでにしばらく時間がかかりそうだ・・・。


ほらそこ、なんで格ゲー以外が苦手だからって方向音痴になるのかなんて言わないっ


【F-03@一日目 深夜】

【K.I@AC北斗の拳】
[状態]:健康、方向音痴
[装備]:なし
[道具]:キセル@花の慶次
※まだ支給品が残っているかもしれません
[思考・状況]ゲームを楽しむ
1:このゲーム面白いっすね
2:とりあえず誰かと戦いましょうか
※ルールを確認しただけなのでアイテムや参加者はまだ把握していません
※デパートに移動していると思っていますが逆の方向へ走っています 建物を見たら気がつくかもしれません


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最終更新:2013年01月21日 02:42