部屋も明るくして画面からも離れてたのに ◆397hRRvW1w
かみをバラバラにした両儀式は歩いていた。
理由は分からない。何せロケテである。
とにかく歩いていたのだ。まぁ多分、他の獲物を探していたのだろう。
だが延々とそうしていると思われたその時だった。
式の動きが、突然ぴたりと思った。
立ち止まったまま、動かなくなったのである。
いやマジで。マジで動かなくなった。
◆ ◆ ◆
「おい、式動かなくなったぞ。AIバグ?」
「あ、これはですねぇ、仕様です」
「どういうことよ」
「実は一部のCPUは、ロケテ前に一回格ゲープレイヤーさんに動かして貰って、それ参考にAI作ってるんですよ」
「はいはいはい」
「で、式はその一人です。他にもいるんですけど、まぁその辺りは割愛するとして」
「それが、何か関係が?」
「あのほら、式の魔眼って、死の線が見えまくるけど、一般人じゃ脳にダメージが行く設定だったでしょ?」
「ですね」
「で、今回のゲームって、キャラの視点とかもリアルにフィードバックするじゃないですか」
「……まさか」
「ええ。プレイヤーさんの脳みそがダメージ受けて倒れちゃいましてね。まぁその人は無事だったんですけど」
「うわぁ」
「で、しばらくして別のプレイヤーさんに交代して始めたんですけど、やっぱまた倒れての繰り返しで。何人も何人も交代でやってるんですよ式は」
「つまり、あれですか。今この式が動いてないのは、別のプレイヤー探してたときの空白の時間が再現されてるからですか」
「そうですね。なのでしばらく立ったらまた動きますよ。ただ、またすぐに立ち止まりますけど」
「……ちなみに、その別のプレイヤーを確保するまで、どれくらい時間かかりました?」
「あー、そこはよく聞いてなかったですね」
【F-6 路上/一日目 深夜】
【両儀式@空の境界】
[状態]:体力ゲージ満タン
[装備]:ナイフ@空の境界、(あるかもしれないし、ないかもしれない)
[道具]:不明(あるかもしれないし、ないかもしれない)
[思考・状況]プレイヤー交代中の空白の時間を再現し、停止中。
最終更新:2013年01月21日 06:23