ストーリーの内容
初代世界樹の迷宮のストーリーは「樹海の謎を解き明かす」という目標の元、世界樹の迷宮と呼ばれるダンジョンに潜る…というシンプルなもの。
迷宮の中ほどで出会う亜人・モリビトに行く手を阻まれ、和解という道はなく、ただ迷宮の謎を求めてモリビトを殺した先に眠っていた謎は当時のプレイヤーにとっては衝撃的なものである。
高い難易度、迷宮内で冒険者が命を落とす事も少なくないというシビアな世界観も相俟って自分のギルドPTが樹海奥地の謎へ到達した際の達成感は大きいものだった。
とある地方にエトリアという名の小さな街があった。
何の変哲もないその小さな街はある年の発見を境に大陸で最も有名な都市となる。
「世界樹の迷宮」エトリアの街外れで発見された巨大な大地の裂け目。
地の底まで続こうかという深淵を思わせる巨大な地下樹海の迷宮・・・。
そこには、全てがあった。
名も知らぬ草花が不可思議な果実をつけ、見たこともない獣たちが徘徊するその森には莫大な財宝が眠っていた。
エトリアの迷宮の噂を聞いたものは老いも若きもみな、その樹海を夢見るようになった。富、名声、権威・・・。
そして何よりも、飽くなき冒険心を満足させるだけの樹海。
それは、死と隣り合わせの冒険に、自らを投げ出すに値するものだった。
今日もまた、一人の若者がエトリアの門をくぐる・・・。
新世界樹で追加されたストーリーは、初代を下敷きに追加する形のストーリーとなっているのだが、
- そもそもストーリーメンバーは一人として「樹海の謎を解き明かす」という目標を持っていない。仕事で関係ない施設を調査しにエトリアにやってきて、世界樹の迷宮は仕事上なりゆきで解くだけ。専業で目的に突き進んできた冒険者形無し。
- ストーリー面子は「冒険者も楽しいかもな!」とあくまで部外者顔。
- モリビトについては「襲ってくるモリビトは謎の熱病により種族が凶暴化している」という後付設定が追加され、「凶暴化は発祥したモリビトからも感染するため凶暴化したモリビトを殺すしかない」と謎の正当化をして虐殺→その後どういうわけかモリビトの長から協力が得られる流れに。
- モリビトが「神(=世界樹の意)は殺さないと約束してくれ」と言っていたが容赦なくそれらしい相手を殺す。しかしそれについて特にモリビトからコメントなし。
- 裏ボスについて後付け設定が公開され、初代世界樹での冒険者達だけではエトリアは救われることはない事が判明する。
- ソードマスターヤマトのような勢いで裏ボスを倒し、樹海の謎もほぼ解き明かした後、それを公表せずに未だ謎が眠っていると信じる冒険者達を尻目に翌日解散。エトリアに対する思い入れなどは無い模様。
等々、初代を無理矢理上書きし、新ストーリーのためにご都合主義な展開にしている点が多々見受けられる。
「新規ユーザーを取り入れるためにストーリーや演出に力を入れた」という話であったが、全体的に強引な設定と拙い演出が目立つ。
初代の「中世ファンタジーと見せかけてのどんでん返し」という猿の惑星のようなギミックも、最序盤から出てくるグラズヘイムで台無し。というかタイトルで既にネタバレ。改悪といわずして何だというのだろうか。
なお追加されたストーリー設定について、同ソフトに搭載されているクラシックモードには一切反映されていない。
コンセプトとして、ゴロゴロ死んでる冒険者がいて、同格の志望者もそれなりにいる中で
ひとつのギルドが結果的に最深部に到達するってのでみんな思い思いにプレイしてたのを
唯一品、特殊設定の主人公補正つきユニークキャラがプレイヤークリエイトキャラが触れられなかった部分に触れて真のエンディングに到達する形で、
新旧両シナリオ自体の出来不出来は置いておいても過去作に上書きでこれやるのは反発産まれるのは当然
マジで頭おかしい
ストーリーキャラクター
個々のキャラクターに関してはおおむねどのキャラもしっかりとキャラが立っているという異見も多い。
しかし酷すぎるシナリオや押し付けがましい公式からのプッシュ、ゲームそのものの微妙システム等によって色々と台無しになっている。
また、他のしっかりしたキャラの中に微妙描写の主人公が浮きまくっているという意見も。
- 主人公
- 新職業。初代からの前衛キャラ以上に優遇されたステータス。小森Dの考えた最強の勇者様としてコモリンダーと呼ばれる事も。
- 基本喋らず選択肢を選ぶタイプの主人公なのだが、毎回方向性が全然違う選択肢ばかりが並ぶ為、冷静キャラとしても熱血キャラとしても一貫できない。
- 普段は空気なのに時折思い出したかのように実力不相応におだて上げられる。流石ハイランダーだよな!30レベルの護衛2人に守ってもらいながらミッションクリア。流石ハイランダーだよな!
- 描写不足+中途半端に台詞がない為、打開策がある訳でもないのに後先考えず正義を吹聴するキャラになってしまっている。ほぼ口先だけ。
- クールなキャラっぽい描写の割にヒロイン以外の女性へのセクハラ選択肢も多い。味方を見捨てて逃げる選択肢やえげつない悪戯選択肢も。全ての正義とは一体なんなのか。
- フレドリカ(リッキィ)
- 新職業。名前こそ世界樹2で登場した職業であるガンナーだが、攻撃もバフデバフも回復も出来る万能キャラに改変され、アクトブーストというぶっ壊れスキルを所持するあからさまな優遇職業。
- 仲間を騙して広範囲を破壊する古代兵器を起動させようとしたにも関わらず心優しい少女等と呼ばれる。
- 序盤でやたら主人公に関係あるそぶりを見せつつまったくそんなことは無い(複線回収なし)
- また、彼女の愛称と同じ名前の冒険者が世界樹の迷宮Ⅲのクエストに登場するのだが…名前被りくらい確認しなかったのだろうか。
コナイダの木の実の依頼の後 ソノ噂を聞き付ケタ他のギルドが 木の実獲りに行ったノヨ。
ダケドそのギルド、一人のメンバーを 残シテ、ミナゴロシにされマシタ。
…依頼主は生き残りのボウケンシャ リッキィデス。彼女のカタキを 討つノガ今回のお仕事ダヨ。
アッという間の出来事でリッキィも ナニがあったカ覚えてナイみたいダ。 仕方無いヨネ…。
- サイモン
- 知的なキャラ設定で普段はマトモだが主人公が絡むとヨイショ要員にまわる。
- 回復スキルがかなり不遇なバランスになっており、フレドリカにも食われている。
- シナリオ上におけるド○えもん。磁軸の力ってすげー(笑)さっすが図書館(※本作でいきなり登場したオリジナル組織)の調査隊だぜ!
- アーサー
- フレドリカと髪の色・目の色・低い身長・記憶喪失設定が被っている。5人しかいないPTでキャラ被りって…
- サイモンと同じく主人公が絡むとヨイショ要員にまわる。流石ハイランダーだよな!
- ラクーナ
- モリビトを虐殺しながら「気持ちよかったわね~」などと抜かす鬼畜。(※戦闘終了時台詞の設定が手抜きされた結果)
- 他のキャラクターに比べてストーリーの中核になる要素とほぼ接点がないので後半ほど空気。
- レン・ツスクル
- 初代では数少ないNPCであり、冒険者達にとって色々と関わってくる人物なのだが、ストーリーではほとんど接点なし。
- 序盤彼女らと共に簡単なミッションをこなすのだが、第1層の地図ミッションに30レベルのお守り。恥ずかしくないのかハイランダー。
- 他キャラクターに表情差分が多いのに立ち絵は初代の使いまわし。戦闘中も立ち絵の使いまわし。
- スタッフロールの台詞が削除された為生死不明のままフェードアウトしてしまう。
- 第二層付近で登場する幼女NPC
- チョイキャラなのに何故か新規で立ち絵付き。他NPC書き直しとかもっと他にやる事あるだろうという意見が多く見られる。
- ヴィズル
- 初代でのラスボスを務めた人間であり、初代ではいくつかの謎を残してプレイヤーに考察の余地を与えていた人物。
- 本作では追加されたストーリーによって目的が明らかに…なったのだが、ただ世界樹に操られて狂気に陥ってました設定が追加され有耶無耶に。便利な設定である。
- 初代では5層のロストテクノロジーを隠す為に冒険者を抹殺していたということだが、地上にすぐ入れる位置にあるグラズヘイムの存在や、図書館の人間はロストテクノロジーについて知っているどころかその遺物を操作できるほど調査が進んでいる事から、この世界の人間は古代の文明の存在を知ってしまっており、樹海の謎として秘蔵するだけの理由がなくなってしまう。…初代と新のストーリーは完璧に別物であると考えた方が精神衛生的にも良いのかもしれない。
- 差分立ち絵が増えた。(目が光るだけ)
- その他街NPC
- 全員イラストが初代から使いまわし。
- 台詞を声付きで喋るようになり、よく使う施設の場合かなり煩く感じる。
- 女性NPCは大体主人公のセクハラ質問に応対する羽目になっている。
最終更新:2014年09月08日 09:07