「蛇とゆっくり」はもう少しお待ちくださいorz
呼んで下さる皆様に感謝です。
※個人設定が多いかもしれません。
※新米なので文章が少々荒いです;
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「しゃちょお~!ゆっくりかえってきたぜ!!」
「おお、魔理沙君、お疲れさん!」
「ゆ~!おかえりまりさ!」
いつもの様に騒がしく社員が帰ってくる。帽子に輝くエンブレム。我が社の社員第一号、魔理沙である。
あれから一ヶ月、霊夢も子育てが一段落、我が社の一員として電話受付と経理を請け負ってくれている。
「「おちゅかれさま!おとーしゃん!!」」
霊夢と魔理沙の子供達だ、最初こそ手の平サイズであったが、一ヶ月もすれば魔理沙達の半分程には育っていた。
小さい内から少しずつではあるが、魔理沙達の仕事、つまり運送について教えてきたが、その甲斐あってか多少の運送ならこなせるようになっていた。
「やっぱりおとーしゃんのうんそうはしゅごいね!」 「「ねー!!」」
しかし、私から特に促した訳では無かった、親の仕事が気になったのだろう。私に教えろと頼んできたのだ。
そういった部分は人間の子供とあまり大差は無いようで、むしろゆっくり達の方が素直で教え甲斐があった。
「はやくおとーしゃんみたいなうんそうができりゅようになりたいじぇ!」
「わたちはおかーしゃんみたいにいっぱいおべんきょうちゅるのー!!」
どうやら、親の性質に寄って個体差があるようで、ちび魔理沙は運送、ちび霊夢は経理系にそれぞれ秀でているようだ。
しかし、まだ育ちきっていない為、運送や経理ができるといってもごく簡単な計算や作業だけだ。
実践はまだ早いので、事務所で魔理沙達の見学をしている。何かあった時も近くに親が居れば何かと都合がいいだろうという考えもあった。
「ゆへへぇ~まりさたちのあかちゃんたちはやっぱりかわいいんだぜ~!!」
「れ、れいむだってかわいいよ!ふん!」
その様子を見ていた霊夢も最初は顔が綻んでいたがやきもちを焼いたのだろう、今は膨れている。
「ごめんごめん、まりさはれいむがいちばんなんだぜ!」
と、魔理沙は霊夢の頬に擦り寄った。
「ゆぅ~!いいよ!れいむもちょっとこどもみたいだったよ!ごめんね魔理沙~!」
魔理沙に謝りながらも、その顔は満足げである。
まさに新婚のカップルといった所だろうか。実に羨ましい限りである。
この家族を保護してから一ヶ月、思えば瞬く間に過ぎ去った様にかんじた。
しかし、この時点で私達は、更に時が加速するハメになる事をまだ知る由も無かった……。
ある日の朝、魔理沙は運送に出かけ事務所には私、霊夢、子供達が残っていた。
いつも通りの忙しくも、とてもゆっくりした時間が流れている。
今日もこのまま平和に一日が過ぎ去るハズだった……。
「うっうー♪ここなんだどー!」
一人?一匹?一つの影が
ゆっくり運送の前に立っている。
ピンクの洋服にピンクの帽子、背中に翼、小さな背丈。紛れも無いゆっくりれみりゃである。
手には何やら張り紙を持っている。
「ごめんくださいなんだどー♪」
「お、客か?霊夢君、ちょっと応対してくれ。ちょっとちび達から手が離せん。」
「ゆー!ゆっくりせっきゃくするよ!!ようこそ!ゆっくりうんs……」
「ぎゃおー!たぁーべちゃうぞー♪」
霊夢が扉を開けると、目の前にはれみりゃが立っていた。霊夢を視認するや否やお決まりの台詞と共にガップリと噛り付いた。
「ゆぎゃああぁぁぁぁ!!おじさん!社長!おじさん!ゆっくりたすけてねぇぇぇぇ!!」
子ゆっくり達を寝かし終えた頃、叫び声が聞こえた、ふと来客口の方を見ると、れみりゃを付けたまま私の方へ走ってくる霊夢が見えた。
とてもゆっくりとは思えない速さだ。
「何事だ、というかおじさんなのか社長なのかハッキリしろ。というか社長と呼べ、全く。」
「しゃちょおぉぉぉぉ!!れみりゃをとってね!おねがいぃぃぃぃ!!」
「しょうがないな全く。コラコラ、そんなの食べたらお腹壊すぞ。離しなさい。よっこらせっと。」
「うー♪ついやっちゃったんだどー!」
後ろから抱える形でれみりゃを引き離す。そして霊夢は泣きながら恨めしそうにこちらを見ている。
頬には噛まれた跡だろう、穴が二つ程開いていた。
私はれみりゃを抱えたまま器用にしゃがむと、傷口にゆっくり専用の軟膏を塗ってやる。
「フフ、これは、派手にやられたな霊夢君。」
「わらいごとじゃないよしゃちょう!!そのれみりゃをゆっくりおいだしてね!!」
噛まれた事に相当ご立腹の様だ。
「まぁまぁ、ここは抑えて。こんなアクシデントに動揺する程、君も弱くはあるまい?
ここは我が社のエリートとして、私の顔を立ててやってくれ。今度でも、私一押しのおいしいお菓子でもご馳走しよう。それで手を打ってくれ。」
「ゆふふふ~!わかったよ!れいむはここの「えり~と」だからこんなんじゃなかないよ!!おかしさんのことわすれないでね!!」
「あぁ、忘れんさ。流石は我が社のエリートだ、君無しではこの会社はやっていけんよ。」
「いまさらきづいたの!?ばかなの?しぬの?」
「クッ…!今後は気をつけよう。すまなかった。(ここは我慢だ…」
霊夢は先程とは打って変わってニヤッと笑いながら胸(顎?)を張っている。
まったく単純なのか素直なのか、理解に苦しむ性格だ。
一先ず落ち着いた所で、手元で抱えたままになっていたれみりゃに気付く。
れみりゃは私に抱えられたまま、楽しそうに足をパタパタさせていた。
「う~♪おそらをとんでるみたいだど~♪」
自分でも飛べると思うのだが…自分の力以外で飛ぶ事が新鮮なのだろうか?あるいは特に訳も無く純粋に楽しいのだろう。
れみりゃをゆっくりと降ろし、ソファーに座らせると、私は事情を聞く事にした。
「生憎、来客用の菓子が切れていてな、プリンでもいいかな?」
「う~!♪ぷっでぃ~ん♪ぷっでぃ~ん♪」
余程嬉しいのだろう、れみりゃは「ぷっでぃ~ん♪」と連呼しながらその場で踊りだした。
私は鼻の奥に鉄臭いものを感じた。
「う、うむ、気に入ってもらえて何よりだ。」
れみりゃはプリンを一瞬で平らげると満足そうにお腹をさすっている。
「さて、本題に移ろうか。君は何故、我が社を尋ねて来たのだね?」
「う~!このはりがみをみたんだど~♪」
と、れみりゃは手に持っていた張り紙を私に見せた。
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社員募集中!!
種別、年齢問いません!三食昼寝、おやつ付き!社員用の住居も提供します。
興味のある方はゆっくり運送まで!
住所
幻想卿北方の森付近
※地図
連絡先
□□□ー○△□○まで
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これは紛れも無く私が張り出した物である。あまりに誰も来ないので殆ど忘れかけていたが、社員募集をしていたのだ。
どうやら、れみりゃはこの張り紙をみて直接面接に来た、と言う事らしかった。
「ふむ、つまり君は我が社の社員になりたいと言う事なのだね?」
「そういうことだどー♪」
どうやられみりゃはかつて「うーぱっく」に所属していたらしく、そこの経営が苦しくなり、転職を考えていた最中、この張り紙を見たという。
「ふむ、なるほど、直接受けに来たその心意気や良し、おまけに「うーぱっく」所属経験ありか。拒む理由は無いな。れみりゃ君、
君を今日から我が社の社員として迎えよう!歓迎するぞ!」
「う~♪ありがどなんだど~♪」
拒む理由も特に無く、私はれみりゃを社員として迎える事にした。
しかし、当然といえば当然だが、抗議の声が上がった。
「れいむははんたいだよ!れみりゃがここにいたらゆっくりできないよ!!」
すると、れみりゃは霊夢の方に歩いて行き、いきなり霊夢に頬ずりをした。
「う~♪ごめんだど~!ゆるしてほしいんだど~♪」
霊夢は突然の事で驚き戸惑っている様だ。
「ゆ!?ゆぅ~…いいよ!れいむはもうおこってないよ!でも、こんどからはかまないでね!」
「う~♪わかったど~♪」
一先ず解決した様で何よりである。やはりゆっくりの問題はゆっくり同士のほうが解決しやすいらしい。
何はともあれ社員が一人増えた事は喜ばしい事だった。
「ゆぅ~!ゆっくりかえったぜ!こんかいはけっこうとおかったんだぜ!!」
「ぎゃお~!たぁ~べちゃうぞぉ~♪」
「ゆぎゃあぁぁぁ!!たすけてしゃちょおぉぉぉぉ!!!!」
やはり少し頭が痛い。これから少しずつ我が社に慣れてくれれば良いのだが、こればっかりは何とも言えないのであった。
「こらこら、れみりゃ君…さっき注意したばかりだろう。」
「う~♪うっかりしてたんだどぉ~♪」
続いて欲しいと切に願う。
ーおまけに限りなく近い何かー
「いや、迷惑を掛けたな。すまない。」
「まったくだよ!おじさんはまりさにゆっくりあやまるんだぜ!!」
「あぁ、すまなかった。」
「ゆふふん!わかればいいんだぜ!これからはおやつをすこしふんぱつしてもらうぜ!ゆっへっへっへ♪」
「あぁ、約束しよう。」
「さて、話は変わるんだが魔理沙君。ちょっといいかい?」
「ゆ?しょうがないんだぜ!きいてやるぜ!」
「有難い、実はな、ついさっき君がトイレにいってくる、と居なくなっている間に私の個人用の冷蔵庫が「シッショー!!」な事になっていたのだよ。」
「ゆ!?ゆ~そいつはゆゆしきじけんなんだぜ!!」
「そうなんだ、すまん、ちょっと部屋の監視カメラに変なものが写っていてね、ちょっと見てくれ。」
そこには…とんがり帽子が印象的で覆面を被った生首が冷蔵庫をあさっていた!!
「私が見たところ、育ちが良くて品のある、イケメンゆっくりだと思うのだが。」
「ゆへへへ~♪そこまでほめられるとてれるぜ~!………はッ!」
「……………………(魔理沙を見つめニコニコ)」
「………………テヘ☆」
「セメテ痛ミヲ知ラズ安ラカニ逝クガイイ……!!」
「ゆぎゃああぁぁぁぁ!!…って、あれ?…ゆ~♪なんかいいきもち…ちにゃああぁぁぁ!!ごべんなざぁぁぁぁい!!!!」
「ん~…?間違ったかなぁ…?」
今日も明日もゆっくり運送は賑やかです。
作:ゆっくり好きな新参者
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作者名は入れた方がいいのでしょうか??
- トキかと思ったらアミバかよw -- 名無しさん (2009-04-06 12:07:12)
- 作者名は入れとくと後に編集するとき分かり易いとか何とか
ここのゆっくりはちゃっかり高性能なとこが好きです。 -- 名無しさん (2009-04-07 01:50:41)
- なるほど、参考になります。
我が社のゆっくり達を褒めて頂けるとは、光栄ですw
今度から作者名を入れるようにしたいと思います。 -- 作者 (2009-04-07 02:24:13)
- ゆっくりより社長のスペックが高すぎだw -- 名無しさん (2009-04-10 03:59:32)
最終更新:2009年05月28日 22:37