ゆっくりと紅葉狩り

「ゆゆ~!!すごいきれいだね!!!」

「やまがまっかだぜ!!!」

「むきゅー!!!げいじゅつてきね!!!」

「うー☆きれいだどぉ~♪」

「「「「ゆっくりもみじがりするよ!!!」」」」


れいむ、まりさ、ぱちゅりー、れみりゃの四匹は朝から山にやってきた
「みんなで『もみじがり』をしようよ!!!」とのれいむの一言で仲良し四匹が集まった
しかし四匹とも「もみじがり」がなんなのかよく分かっていない


「れいむ、『もみじがり』ってなんのことなのかだぜ?」

「むきゅ、そういえばまだきいてなかったわね」

「う~♪きれいだどぉ~♪」

「れいむもおにいさんがしゃべってるのをきいただけだから、よくわからないよ・・・」

「むきゅ~・・・『もみじがり』っていうくらいだから、きっと『もみじ』を『かる』のよ!!!」

「う~?どうやって『かる』んだどぉ~?」

「きをゆらしたり、したにおちてるのをあつめればいいんだぜ!!!」

「ゆゆ~!!すごいたのしそうだね!!!」

「そうだぜ!!!みんなできょうそうだぜ!!!いちばん『もみじ』をあつめたら、かちなんだぜ!!!」

「ゆっくりがんばるよ!!!」

「むっきゅ!!!まけられないわね!!!」

「うっう~♪おもしろそうだどぉ~♪」

「じゃあきまりだぜ!!!よーい・・・どん!!!だぜ!」



こうして彼らなりの『もみじがり』が始まって半刻ほど、各々思い思いに楽しんでいた
真面目に集めるれいむ、半分飽きてしまって別な事をしているまりさ
疲れたので休んでいるぱちゅりー、歩き回って様々なものを拾っているれみりゃ
それぞれがゆっくりとしたじかんをすごしていた


「ゆっ!!ゆっ!!もみじさんをいっぱいあつめるよ!!!まりさ!!!まじめにやってるの!!!ぷんぷん!!!」

「やってるぜ!!!もみじがりはぱわーだぜ!!!たいあたりをくらうのだぜ!!!」

「むきゅ!!!まりさー!!!それは『くりのき』よー!!!」

「う~♪まっかできれいだどぉ~♪う~?これはなんだどぉ~?・・・いだいどぉー!!!さくやーー!!!」


そうしている間に時刻はお昼ほど、一度『もみじがり』をやめて木の陰で休憩を取っていた
お昼ごはんにひろった『もみじ』を皆で食べていると思わぬ訪問者が来た


「みなさん、なにをやっているのですか?」

「「「「きめぇまる?」」」」

「どうも。きよく、ただしいきめぇまるです」

「みんなで『もみじがり』をしていたんだよ!!!」

「ほお、それはとてもきょうみぶかいですね」

「たくさんあつめたら『かち』なんだぜ!!!」

「ん?『もみじがり』ですよね?」

「むきゅ?『もみじがり』よ?」

「う~♪おててがひりひりするどぉ~・・・いたいどぉ・・・」

「いいですか?『もみじがり』というのは・・・」

「『紅葉』を『狩る』ことではないわよ?」


きめぇまるが説明する前に誰かが説明してしまった
五人で声のしたほうを向くと一人の女性が立っていた
頭につけている紅葉の飾りが印象的である


「ゆ?おねーさんどうゆうこと?」

「『紅葉狩り』っていうのは『紅葉』を『見る』ことであって『狩る』ものではないのよ?」

「はじめてしったぜ!!!おねーさんはものしりだぜ!!!」

「むきゅ!!あたらしいちしきね!!!おぼえたわ!!!」

「うー?まちがってたんだどぉ~♪やっちゃったどぉ~♪」

「じゃあ仕切りなおしで、皆で『紅葉狩り』しましょうか」

「「「「ゆっくり『もみじがり』するよ!!!!」」」」

「おお、たのしみ、たのしみ」

「じゃあ皆、私に掴まって。特等席にご案内よ」

「ゆゆ?すごい!!!おそらをとんでるよ!!!」

「すごいとおくまでみえるぜ!!!きもちいいぜ!!!」

「むきゅー!!!きちょうなたいけんだわ!!!」

「うー☆たかいたかいだどぉ~♪もっどやっでぇ~♪」


空から見る初めての景色に興奮気味のゆっくり達
それをよそに女性はなにやら唱えながら舞の様なものを踊っている
彼女が舞うたびにどこからか椛の葉が降って来る


「さてここからが本番よ・・・それっ!!」

「ゆー!!おやまさんがきゅうにまっかになったよ!!!」

「すごいぜ!!!てじなみたいだぜ!!!」

「むきゅー!!!すごいわ!!!しんぴてきだわ!!!」

「うっうー☆きれいだどぉ~♪おねーさんすごいどぉ~♪」

「おお・・・おお・・・」


その後、あまりに紅葉が綺麗だったのでゆっくり達が見入ってしまい日が暮れるまで『もみじがり』は続いた


「おねーさんありがとう!!!すごくきれいだったよ!!!」

「かんどうしたぜ!!!ありがとうだぜ!!!」

「すごくべんきょうになったわ!!!ありがとう!!!」

「すごかったどぉ~♪まっかできれいだったどぉ~♪」

「すごいですね。あそこまであかいのは、みたことがありません」

「それはよかったわ、私の名前は『静葉』っていうの。また『もみじがり』がしたくなったらいつでもきてね」

「れいむだよ!!!」「まりさだぜ!!!」「ぱちゅりーよ!!!」「れみりゃだどぉ~♪」「きめぇまるともうします」


それからというもの紅葉の神とゆっくり達が一緒にいるのがよく目撃されるようになった


~おわり~


  • テスト -- 夢饅頭 (2008-10-04 12:14:28)
  • すごいほのぼの感だ…… -- 名無しさん (2008-10-04 20:26:46)
  • 静葉さん素敵です☆ -- ゆっけのひと (2009-04-11 05:10:08)
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最終更新:2009年04月11日 05:10