- 俺設定満載です。
- 感情的な人間が嫌いな方は読まないでください
- 原作キャラが出ます
- でよければよんでください
季節は春、桜が咲き始めた頃の物語である。
ある人間はゆっくり2人と妖怪の山を目指してあるいていた。
目的はゆっくりらんの元飼い主である式神の少女と会うためだ。
そこを歩くのおなじみの三人なので簡単に書こう。人間の男・ゆっくりらん・ゆっくりちぇんだ。
ちぇんは順調に成長していったのだろう現在では成体のバレボールぐらいの大きさになっている
そして彼らは黙々と妖怪の山を登っていく目的の場所は人里離れた山奥にある廃村。
マヨイガといわれる場所だ。
誰もしゃべろうとしないのはこれから起きる出来事が何を意味しているかわかるからだろうか…
そして、彼らは目的の場所に着いた。切り株に腰かけて待つ一人のゆっくりだった。
ピンクの帽子に長い金髪。納豆しゅ…じゃなくて少女臭が気になるゆっくりだった
「ゆかりん様、お久しぶりてんこ。らんは帰ってまいりました」
「あら、らんじゃないのお久しぶりね」
「一年間の武者修行を終えてただいま戻りましたてんこ」
「そう、じゃああの屋敷に戻りましょうか?」
「はい、わかりましたてんこ」
そういうと彼女たちはゆっくりとどこかに向かいはじめた。
私は先を歩いているらんに声をかけた
「らん、目の前いるゆっくりがゆっくりゆかり…ゆかりんなのか?」
「…そうだてんこ。らんが使えるご主人様だてんこ。お兄さん」
今、彼女は自分のこと『ご主人』ではなくお兄さんと呼んだ
…お兄さんか彼女の言いたい事を理解した私は今までの事を思い出しながら歩いた。
犬小屋の前でちぇんを助けようと犬相手にうろうろしていたらん
洗濯物を干してくれたり部屋の掃除をしてくれたらん
ちぇんやるーみあやめーりんを実の娘のようにかわいがり続けてきてくれたらん
お兄さんという言葉に彼女の意思は理解したつもりだ。
横で俺がなぜうめいているのかわからないと不安そうにしているちぇんを抱きかかえた。
そして、何時間か歩くと目の前には大きな屋敷が見えてきた。
幻想郷の艮(北東)の端、博麗神社と同様に外の世界との境界上にある古びた屋敷。
狐色の髪に二つの天辺のついた帽子をかぶった九尾の狐に憑く式神
ピンクの帽子をかぶり紫を基調とした服を着た女性がいた
境目に潜む妖怪の賢者八雲紫とすきま妖怪の式八雲藍が住んでいる場所かと思った。
緑色の帽子とネコミミと茶色の髪の毛と2本の尻尾…
それとゆっくりちぇんにそっくりな女の子がいる。彼女が式神の式神…橙かと思った。
「はじめまして人間さん。私が八雲紫よ」
「初めてお目にかかります。妖怪の賢者と名高き八雲紫様」
次に狐色の髪に二つの天辺のついた帽子をかぶった九尾の狐に憑く式神とその式神のほうに顔を向けた
そして、彼女たちにも失礼にならないように丁寧に頭を下げた
「初めてお目にかかります。八雲藍様それと橙様」
「はじめまして人間。私のゆっくりの面倒を見てくれて様だな感謝している」
「はじめまして人間さん。らんしゃまのことは本当に感謝しています」
そういうと彼女はぺこりとかわいくお辞儀をしてきた。
その横で八雲 藍のほうは目でお礼の気持ちを表している
八雲紫に関しては何でもお見通しのような感じでこちらを見ているのは気のせいだろうか
その時だった彼女たちの後ろから緑色の帽子とネコミミと茶色の髪の毛と2本の尻尾のゆっくりがでてきた
バレーボールぐらいのゆっくりちぇんだった。そしてわきには先ほどのバスケボールぐらいゆかりんが立っていた
「ちぇえええん!ちぇええええん!」
「わかるよー!らんしゃまのほうにいくよー!」
そういってゆかりんの横のゆっくりちぇんがらんに向かって走ってきた
2匹は仲良く生物毛づくろいっつーかしっぽのくわえあいをしてじゃれあっている
俺の抱えているちぇんは「わからない」と涙を流しながらその様子を見ていた。
彼女にとってはゆっくりらんは育ての親である。
血のつながりなんてなくても彼女との絆は偽者ではない…
だが、ゆっくりらんと八雲一家との間の絆だって本物なのだ。
わかっている。わかっている。わかっている。ああ、わかっているさ。
ゆっくりらんが俺をお兄さんと呼んでいたときから結論は出ていた。
そんな自問自答をしているとと橙がこちらに歩いてきた。
そんな俺に橙が話しかけてきた
「お兄さん今までらんさまの面倒を見てくれてありがとうございました」
そういうと彼女はぺこりとかわいくお辞儀をしてきた。
それに対していい年をして泣いている俺はこちらこそとお礼を返した。
涙を気合で抑えると彼女との会話を開始した。互いのゆっくりらんの思い出を語り合った
橙は自分が子供の頃にらんを拾ってきて赤ん坊の頃からかわいがってきた事をはなした
俺はゆっくりらんがどれだけ俺にとって大切なものなのかを語った。
ものなんかじゃないこいつは俺にとってはなくてはならない家族だといいたかったのかもしれない。
犬小屋の前でちぇんを助けようと犬相手にうろうろしていたらん
洗濯物を干してくれたり部屋の掃除をしてくれたらん
ちぇんやるーみあやめーりんを実の娘のようにかわいがり続けてきてくれたらん…
「彼女はどうするのですか?」
「それはらんさまに決めてもらおうと思っています」
「てんこ…」
答えを聞きたくない俺は眼をつぶりながらちぇんをぎゅーっと抱きしめた。
この暖かさだけでは足りない俺にはゆっくりらんが必要だ。
「らん。頼むから俺やちぇんと一緒にいてくれ『こうまかん』の皆だってお前を待っているんだ」
「…ぃんこ!!」
えっ、彼女はなんていった。聞きそびれてしまった
ちぇんが落ちたことも気付かずに俺は泣いていた。
溢れ出す涙を両手を使いながら拭っていくが間に合わず雨のように俺は泣いていた。
目の前が涙でかすんでみえないがゆっくりらんがちぇんとすりすりしているのが見える。
おれがだいていたちぇんと八雲家のちぇんと3匹でだ。
「お兄さんは卑怯です。」
俺と同じように泣き声を上げている少女が俺に話しかけてきた。
自分の着ている服の両袖で目から流れる涙を拭きながら話しかけてきた
「一年前の私と同じ事をされたら、らんさまに同じ事を選ばせるわけにいかないじゃないですか」
一年前に彼女は同じ悲しみを一度経験しているのだ。
それを目の前で見せられた彼女の悲しみはどれほどのものだろうかと考え私は自分を恥じた
自分の身勝手な思いを少女にぶつけてしまっただがぶつけ続けずにはいられなかった。
俺は目の前の少女に土下座をして頼んだ。プライドなんてそんなもの家族の前では無意味だ
「どうかお願いします。俺にらんをください。お願いします」
そう言って俺は少女のスカートにすがりながら頼んだ。
その様子を見ていた八雲藍がこちらに歩いてきた。
そして、俺の頬にビンタをかましてきた。
俺は勢いよく後ろに吹っ飛びながら何が起きたのかを理解できなかった
「いいかげんにしろ! これ以上、橙につらい思いをさせるなら覚悟をしろ」
「どうかお願いします。俺にらんをください。お願いします」
俺は、そういってその場で土下座をし続けた。
その様子に怒りを覚えたのだろう八雲藍の右手が光り始めた
何らかの攻撃をしようというのだろうが俺は頼み続けることしかできなかった。
嫌だ。俺は嫌だ。この世界に来てから手に入れた大切な絆を失いたくない…
俺はこの世界では愛犬以外に仲間がいないと心を閉じていた。
だがそんなつまらない心の扉をこいつは開けてくれた。
「どうかお願いします。俺にらんをください。お願いします」
「この人間。痛い目を見なきゃ…」
「よしなさい。藍」
「わかりました紫様」
それまでの興奮が嘘のように八雲藍は主の後ろへと下がっていった
そして俺の目の前には妖怪の賢者と呼ばれる存在が立っていた。
「あなたはらんの返事を聞いたのもう一度聞いてみなさい?」
そうだった。私は興奮のあまり取り乱してしまって彼女の返事を聞いていなかった
そのこと思い出した私はらんのほうを見た
彼女も同じような泣き顔で私と橙それと2匹のゆっくりちぇんとゆかりんを交互に見ている
「らん、君はどうしたいんだい?」
「てんこ!!」
俺は彼女の意思を尊重することに腹をくくって決めた。
だが足の震えはとまらないし大声を上げて泣きたいという感情がとまらなかった。
こんなことなら彼女をみおくろうとおもわなければよかったのだろうか。
いやそれは違う彼女の家族だからこそ彼女の意思を尊重しなければいけないのだ。
「らんにはわからないてんこ! 橙もご主人も大切な家族だてんこ」
「…」
「…」
その時だった。私が連れてきたちぇんが飛び出してらんの前に立った
そして泣きながららんに語りかけた
「らんしゃまはちぇんのことが嫌いなの?」
「そんなわけないてんこ」
「ちぇんはらんしゃまとお兄さんと一緒にいたいんだよー。でもどちらを選ぶかはらんしゃまが決めるんだよー!」
「てんこ…」
ちぇんにも今の状況が理解できるのだろう。一言一言をかみしめるように語り掛けた
「らんしゃまはどうしたいの?」
「らんは…」
彼女の頭の中にいろいろの思い出が渦巻いていた。
子供の頃にらんを拾ってきて赤ん坊の頃からかわいがってくれたちぇん
ゆかりん様・ちぇんそれに飼い主の橙と楽しく暮らしてきた日々
一年前の50cmぐらいの胴体付きのらんがゆっくりちぇんのようにわからないと泣きつづける自分の姿。
武者修業の間大切に持っていた髪留めを彼女はぎゅーっと握り締めた。
犬小屋の前でちぇんを助けようと犬相手にうろうろしていた自分
洗濯物を干したり掃除をしたり飼い主の手伝いをし続けた日々
ちぇんやるーみあやめーりんを実の娘のようにかわいがり続けてた日々。
自分はどちらを選べばいいのだろうか?
そのとき彼女の目にはいったのはわからないわからないと泣き続けるゆっくりちぇんだった。
その姿を見たとき一年前の自分を思い出した。
あの時自分がしてほしかった事をするべきではないかと彼女は思ったのだ。
「てんこ!らんは決めたてんこ!」
そういうとらんは泣いているちぇんを抱っこして俺のほうに歩いてきてくれた。
そして俺はらんの事を抱きしめながら大声で泣いた。
こんなに泣いたのは母親を失ったとき以来だ。
「どうやら収まるところに収まったようね」
「紫様はこうなることがわかっておられたのですか?」
「いいえ、今回の選択はあのゆっくりらん自身の選択よ」
「藍様、らんしゃまが…うっぐえっぐ」
そういって泣きながら橙は藍の事を抱きしめた。
藍は自分の愛おしい式神を抱きしめながら考えていた。
この運命は誰かが定めたものなのだろうかそれとも偶然なのだろうかと…
ゆかりんとゆっくりちぇんは互いに慰めあっている
まるで長く連れ添った夫婦の用にだ。
そして互いに落ち着いてきたところタオルで顔をふいた私は照れながら八雲家の方達に挨拶をした
「お恥ずかしいところをお見せしました」
「いいえ、きにしないで家族の絆というものを見せてもらったのだから」
「よく聞け人間。次に橙を泣かすことがあったら次は許さないからな」
「らんしゃまをよろしくお願いします」
「本当にありがとうございます」
ああ、この一家も私に負けないぐらいにらんの事を愛していたのだと感じた。
そして、持ってきていた外来の洋菓子や和菓子を渡すとこの場を離れたい衝動に襲われた
それはそうだ年がいも泣く子供のようにおお泣きしたのだから恥ずかしいのは当然だ
その時だったゆかりんと慰めあっていた八雲家のちぇんがこちらに近づいてきた。
私は彼女にもクッキーをあげようともい袋から取り出した。
彼女は首を振ると頼みごとがあるといってきた。
「ちぇんはお願いしたいことがあるんだよー!みんなおいでー!」
「わきゃるよー」
「「てんこ」」
「「ゆかりん」」
バレーボールぐらいからバスケットボールぐらいの大きさのゆっくり達が目の前に現れた。
ゆかりんが2人、ゆっくりらんが2人それとちぇんが一人だ。
「この子達はゆかりん様とちぇんの間に生まれた子供たちなんだよー!」
「そうなのか…チェンジリングですか?」
私は八雲紫のほうを向いてみた。彼女は成り行きを楽しむように私たちのほうを見ていた
チェンジリング、取り換え子と呼ばれるそれは番である二匹のゆっくりとは別種のゆっくりが生まれる現象だ
もともとは妖精が人間と自分の子とを交換することらしいがそこは割愛する
ちぇんかゆかりんかどちらかは分からない。
しかし、どちらかにゆっくりらんの因子があったために生まれたのだろう
この三匹は元々結びつきが強く野生では一緒に暮らしている場合が多い。それも原因なのだろうか
「お願いなんだよー! らんしゃまとゆかりんしゃまを引き取ってほしいんだよー!」
「どういうことなんですか?」
「あら、そこのらんと同じように彼女たちにも修行の旅に出てもらおうとおもっているのよ」
それをきいた胴体付きのらんはビクッとした自分の苦労した旅時代を思い出したのだろう。
「お願いなんだよー! この子達をもらって欲しいんだよー!」
「私からもお願いします。この子達をもらってください」
橙様に頼まれなくても答えは決まっているこいつらも俺の新しい家族も同然だ
「かわいいゆっくりらんと賢いゆっくりゆかりゲットだぜ!!」
そういうと私は旅に出る予定だというゆかりんとゆっくりらんを抱きしめた。
「紫様…」
「うふふ。ああいえばあの人間が面倒を見るに決まっているのはわかっていたわ。」
そんな会話が後ろで行われているに気付かない青年は橙と楽しそうにはなしていた
次はこうまかんに橙がゆっくりたちを友達と見行く予定だ見たいな事をはなしていた
【あとがき】
作者名無しです。
感情的な人間をあなたはどう思いますか?
自分は人間らしくてすきですが判断は人それぞれです。
本当はは八話の予定でしたが⑨話を書きたいので続きます
- ある種一番感情的なのは藍様だと思うな…… -- 名無しさん (2009-05-17 16:08:31)
- スキマなう。あのBBA絶対忘れてる・・・!・・・後ろに殺気なう。\(^o^)/ -- 名無しさん (2012-07-28 19:46:47)
最終更新:2012年07月28日 19:46