「ゆっくりしていってね!!!」
「そこな御仁。一つ尋ねるが、果たしてゆっくりとはいかなるものぞ?」
「ゆ? ゆっくりはゆっくりだよ!」
「ふむ、そのようなトートロジーを駆使するか。それもまた答えの一つ也」
「ゆー、おちびちゃんなにいってるの? おちびちゃんは誰の子?」
「我はゆっくりの探求者也。あえて言えば、探究心の子であるといえよう」
「ゆ? なに言ってるのかわからないよ?」
「うむ。御仁には、喩がわかりにくかったか。ならば聞く。今、御仁はゆっくりしているか?」
「れいむはとってもゆっくりしているよ!」
「それは何を持ってゆっくりしているといえるのだ?」
「ゆー。れいむはゆっくりしているからゆっくりしているんだよ」
「成る程。それも理也。しかし、あちらのゆっくり藍しゃまを見たまえ」
「ちぇええええええええん!!! ちぇえええええええええええええん!」
「どう見てもゆっくりとはしていない。しかし、あの有様は、たれがどう見てもゆっくりとみなすであろう」
「ゆー、よくわからないよ!」
「つまりだ。ゆっくりとは、すなわちゆっくりとしているからゆっくりなのではない」
「ゆー?」
「ちくわ大明神」
「ゆっくりの真髄は、ゆっくりにあるという、内的な心理状態にあるのではないかというのが某の今の結論だ」
「ゆー、今の誰?」
最終更新:2009年05月13日 22:51