小ネタ211 探求

「ゆっくりしていってね!!!」
「そこな御仁。一つ尋ねるが、果たしてゆっくりとはいかなるものぞ?」

「ゆ? ゆっくりはゆっくりだよ!」
「ふむ、そのようなトートロジーを駆使するか。それもまた答えの一つ也」

「ゆー、おちびちゃんなにいってるの? おちびちゃんは誰の子?」
「我はゆっくりの探求者也。あえて言えば、探究心の子であるといえよう」

「ゆ? なに言ってるのかわからないよ?」
「うむ。御仁には、喩がわかりにくかったか。ならば聞く。今、御仁はゆっくりしているか?」

「れいむはとってもゆっくりしているよ!」
「それは何を持ってゆっくりしているといえるのだ?」

「ゆー。れいむはゆっくりしているからゆっくりしているんだよ」
「成る程。それも理也。しかし、あちらのゆっくり藍しゃまを見たまえ」

「ちぇええええええええん!!! ちぇえええええええええええええん!」
「どう見てもゆっくりとはしていない。しかし、あの有様は、たれがどう見てもゆっくりとみなすであろう」
「ゆー、よくわからないよ!」

「つまりだ。ゆっくりとは、すなわちゆっくりとしているからゆっくりなのではない」
「ゆー?」
「ちくわ大明神」
「ゆっくりの真髄は、ゆっくりにあるという、内的な心理状態にあるのではないかというのが某の今の結論だ」
「ゆー、今の誰?」

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最終更新:2009年05月13日 22:51