別に愛でるわけでもない

暇だ…たまに家に居っぱなしも悪くないが、とにかく暇だ…


「ゅっゅっゅ!」
と、手元に友達から生まれすぎで譲ってもらった赤れいむがよって来た。
どれ、ちとかまってやろう

うりゃ

ころころころころ…
「ゅ~♪もっちょゆっきゅりこりょこりょしちぇね~♪」

こちょこちょこちょ…
「ケラケラ!くすぐっちゃいよ!ケラケラ!ゆっきゅりやめちぇね!ケラケラ!」

ちょんちょん…ぷにぷに…さすさす…
「ゅ?しゅりしゅりしちぇくれりゅの?
しゅ~りしゅ~り♪」

なでなで…
「ゅっ♪れぃむいいこだかりゃもっちょなぢぇなぢぇしちぇね!!」
もにもにもに…
「ゅ!ゆ!ゅ!ゆ!ゅ!ゆ!こにょ!まっ!しゃーじ!は!ゆっ!きゅり!でき!にゃい!よぉ!」

スッ……
「ゅ!ゆっきゅりおちぇちぇにのりゅよ!ゆっきゅりたきゃいたきゃいし…」
グラグラグラグラグラグラ
「ゆ゙!ゆ゙え゙ぇぇぇぇぇぇぇっ!!!じしんでゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!ゆっぎゅりでぎにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
だじゅげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

…ピタリ
「ゅっ…ゅっぎゅ…じしんしゃん…もうじゅっとゆっきゅりしちぇにぇ…ゅぅ…」

スゥー…↑
「ゅぅ♪しゅごい!まりゅでおそりゃをちょんでりゅみちゃい♪」

…サッ↓↓
ふわり…「ほんちょにちょんじぇりゅぅー…」ぽて「ゅっ!」

スッ↑↑
「ゅぅぅぅぅぅぅぅん!」ふわり…「ちょっちぇもたきゃいよ♪」キャッキャッ
ヒュー…「ゅっきゅりー……」
ぺて
「ゅびゅ!」


…俺は片手しか使ってないのになんつー経験値のたまり方だ。

ふと時計を見てみる
いかん…もう3時か、最近時間が早い

「ゅー…ゆっきゅりおなきゃぎゃしゅいちゃよ!」

腹が減ったらしい
一日一食の俺と違って、子供のれいむには毎日が疲れてお腹が空いて眠くなる事ばっかなんだろう

あれ?あんま俺達と変わらなくないか?…ま、案外生きるってそんなモンか
下手に知恵がつくと下らない物をつくるのが生き物だしな、そもそも上等だの下等だの…
「おなきゃしゅいちゃよぅ!…れぃむごはんちゃべちゃいよぉ…ゅっく」

おっと哲学してる場合じゃないな。

俺も少し小腹が空いてきたので、こないだ近所のスーパーがパンの日に閉店まぎわに買いだめした菓子パンを戸棚から出す。
―ほれ
適当に袋からパンを出してテーブルに置いてやる。
「ゅゅ♪じゃむぱんしゃんいちゃぢゃきゅね♪」
おお、食え食え

れいむは最近アンパンよりジャムパンがお気に入りらしい
俺はどうも市販のジャムパンは量が少ない気がしてイマイチ好きになれんが…そういえば子供の頃は結構好きだったなジャムパン。

「むーちゃむーちゃ♪ちぁぁちぇー!!」

そんなれいむを見つつクリームパンを喰う。 ―いただきます
しかし、いつ見てもうまそうに食うな。
食い物をうまそうに食う奴に悪い奴はいない…俺の持論だ。正確には喰うだが

「むーちゃむーちゃ♪むーちゃむーちゃ♪」
というより、ゆっくりに躾だなんだ言う奴もいるが、手足がないんだから無茶言うなってんだ。
そういう時ばっかり「人間と同じに考えろ」なぞ変な話だ。
普段そう扱ってもないんだからこいつらも理不尽極まりないだろうに
「そこらへんを散歩してたらいきなり逮捕された!」くらいのモンだぞ。

しかしあのスーパーのクリームパンはうまい、滑らかさがダンチだ…

―ごちそうさまでした
「ちぁゎちぇー♪ごちちょぅちゃみゃだよ!」

俺はなるべく「いただきます・ごちそうさま」はするようにしてる、まぁ一種のこだわりだ。

するとれいむもいつの間にか覚えたらしく真似するようになった
こないだ来た友達曰く『よく躾てあるなぁ』だそうだが躾なぞ知らん。
ガサ「ゆっきゅりおかたじゅきぇしゅりゅよ!」ポーイ

ま、このままである事を祈ろう。その方が楽だし。大抵片手でできる事であんだけ喜びゃ安上がりだ。


「ゅぅ……ゅぅ……」
腹が膨れてれいむはゆっくり眠ってる。どうやらご機嫌なようだ


「ゅぅ……おきゃーしゃん…ゅっきゅりしちぇいっちぇにぇ……ゅぅ…おとーしゃんも……ゆっきゅりしようにぇ……ゅぅ」


………たまにはアイツん家に遊びにいくか、面倒くせぇ。



おしまい。



※―――――――※

別に溺愛するばっかりが全部じゃないので、お人好しなお兄さんと赤ちゃんれいむの話を書いてみました。
でぃけいどは予告のままか書くかは未定のままです。

では

  • シンプルでええな。
    どんな生物であれ赤ん坊は可愛い、だがゆっくりは格別 -- 名無しさん (2009-05-18 12:22:20)
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最終更新:2009年09月20日 00:13