1944年3月
大ヒノモト帝国大会議室
「…諸君に集まってもらったのは、他によらない」
重役のゆっくりさなえが腰をすわえ、会議に参加しているゆっくりさなえに告げる。
さなえは、いきなり激昂した様子で叫び始めたっ!
「私たちは、脇役であるかっ!」
「「否! 否! 否!」」
「そうだ! いまや、人気は我らの元にある! これが何を意味するか、わかっているな!」
「「人気! 人気! 人気!」」
「その通りだ! …時は満ちた! 今こそ、主役交代の時! 下克上の時である!!!」
「「今こそ主役を! 今こそ主役を!!」」
「ゆっくりのさなえを存分に可愛がってくださいね!」
「あなたなんて誰もみないです! このさなえの方こそ、満足するまで可愛がってくださいね!」
「あなたみたいなカマトトぶった奴なんていまどき時代遅れです! 隠居者は隠居者らしく隅っこで震えて日向に出てこないでください!
」
「なんですか!」
「なんですか!」
プリプリと怒ったゆっくりさなえの二人は喧嘩を始めてしまった。
お互いに顔の頬をぶつけ合うだけのものだが、当事者の二人は歯を食いしばって目の色を変えて死闘を繰り広げている…、の、だろう。
お互いに体をぶつけ合ってじゃれあっている様にしか見えない。
かわいい。
「「今こそ主役を! 今こそ主役を!」」
「…ゆ? ゆゆっ! ゆっくりのさなえが攻め込んできたよ! ゆっくりできないね!」
某日 れいむ村
「さあ、ゆっくりのれいむ! お前たちはのさばりすぎました! 今こそ主役の座を受け渡すのです!」
「そんなこと言われても、れいむはただ気に入られただけだし…」
「問答無用! こうなったら、実力行使です!」
ゆっくりのさなえの一人がれいむの集団に向かい捨て身の体当たりをかましてくる!
れいむ軍団は突然の事に驚きひるみ、後ずさりをしてしまう!
さなえ師団が猪突猛進に、気迫を体全面に表し攻め込んできた!
「え~い! 降参しないと、酷い目にあわせますよ~!」
「ゆくく…、執念もここまでくるとおぞましいね!」
「正義とは己を突き通すことなのです!」
「意味がわからないよ!」
激しい攻防での防衛もむなしく、れいむ村の住民は押されていた。
「ういしょ、おらぁ~! まだ諦めないのですか、すでにお前たちはさなえたちの手のひらの上に乗せられているのですよ~!」
「…」
終わらない攻防に、次第にれいむたちの士気が萎えていく。
「…もう、やめない?」
「何を、あなたたちが降参すればいつだってやめますよ! 弱者は強者のいいなりになる運命なのです!」
「…」
「さあ、さあ! ひれ伏せ~!」
「…」
ポコン
「あ゛あ゛あ゛あ゛ん、い゛た゛い゛、い゛た゛い゛!゛!゛」
「…」
結局占領は無理でした☆
打ッち切り
- へたれだなさなえwwww -- 名無しさん (2009-06-04 15:45:27)
- 大量のさなえさんに和んだw -- 名無しさん (2009-06-04 17:40:55)
- 重大な事に気が付いた…
タイトルがれいむと…まりさ? -- 名無しさん (2009-06-30 16:47:42)
- かわいい。 -- 名無しさん (2009-12-20 10:49:57)
- まりさ出て来てないよ。タイトル詐欺とオチに笑った。 -- 名無しさん (2010-04-21 14:00:13)
最終更新:2010年04月21日 14:00