ゆー者の物語

 昔、17の小国がオオタ帝国と争った頃。


 ゆーぎと、その娘のすいかは、北の町で二人暮らしをしていました。

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 ヾ)`ァ-、_r7>-―-,,、 /、_7<_ノ、!
  `7 ,/  ,  ,,   ゝ、__,ァ'Lr'
   l  ハ_ォ'-、ハ_/」_ハ Y''^Y
   レヘ_i、(ヒ],_,ヒン)YH  .l
   / ヽ "ヽ_ン "ノ! l  il
   レヘ,/ゝ、___,,イ .l l l


 ある日、ゆーぎの下に、反乱軍の小隊が助けを求めに来ました。

                 _人人人人人人人人人人人人人人人_
                 >   たすけてちょんまげ!!!   <
                  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
                          ヽヽ | | //
                          _γ⌒ヽ_
           ヽ、      .       ―入,__,.ィ―               ___∧_
        ,ヘ、__ノ i              _/,,-‐―-、\             ヽ    フ--─ァ
        ゝ、,__,.ィ、            /´         ̄`ヽ,            ,.レへ!-=Ξ<
       /::::::::;:__;:、_\__    .   /             |`ンヽ、       /     ヽ, ̄
     _∠r;-'‐^:::::::::::::::::::::| |ヽ、   ヽ   /丶, -‐´ ̄` ‐- 、,レ'、、./    __,.∠.-──- ...,,,__ ヽ、
  _r」-':::::::::::::__;::::-──-:、;!_|:::::| .   >´  イ!  /!  ト、 ,,   Y   i´            i i´`ヽ、
 '〈::::::;::-‐'"´     、    `ヽ! .  /  /V+ヽ八,,、ノ-V !ハ   ',.  l   ,.. --──---_i 」   \
   Y´ /  ハ /   ハ  ハ i  ',.  !   ! ,,,゚   、_,   ゚,,,  }   }  'γ´          i`ヽ、   /
   | i   / __,.'ハ/ レ、__Tルヘ |  ',  ヽ    ヽ/     ノ   !  ,'   / ゝ、i  ハ-/_ ハ i  `Y
   | レヘ|   (ヒ_]    ヒ_ン ! |.Y   レヽy_ ゝ        ∠_ノレイ  i  i iハ (ヒ_] ソノ´ ヒ_ン ) ヘi  !
   |  | |'"    ,___,  "' |.l| |. .  !  ヽ、        ,イ  !   i. i. ハ "" ,___,  "" i i   |
   |. i ゝ,.    ヽ _ン  .人l|.|.    !ハヘ  ` ー--― ´   ,ハノ   ヽハ i   ヽ _ン     _ノ i  ハ
   レヘハ|.>,、 _____, ,.イルナサ       ヽヘトへ  /!イV       ゝヽ、        ,イノハノV
                              `´            `ヽレ` ー--─ ´γ__ゝ

 以前小隊は、帝国に囚われていたすいかを助け出したことがありました。
 そのことから「今度は自分の番だ」とゆーぎは快く引き受け、一同は氷の洞窟を目指しました。


 小隊は、帝国の城に進入するため"偽電気ブラン"を探していました。
 小隊の話では、この洞窟の奥に偽電気ブランがあるらしい、ということでした。

 最奥までたどり着いた小隊は偽電気ブランを見つけることが出来ましたが、巨大なれてぃが偽電気ブランを守っていました。

         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\―-、
      |\/ ___        `ヽ ̄ ̄ ヽ
      l  ` ̄  ,-‐-、> / ̄ ̄`ヽ      l_ _
     〈!     / ,    ハ 「 ト   \    //
      ヽ!, ==/ / ,-/ /!ハ(ヽl\ \ 〉\==lノ/
       >'  //l/ニ二 ̄   ̄二二‐、\\  ! 〈
    /  イ  li< ゞー'`    'ゞー' > ヽ >リ  ヽ
   /   /   l   ト、_, -――- 、_,ィ    l  ヘ  !ヽ
   l l  /   l 〃ノ   ̄ ̄ ̄ ̄|i ヽ〃 l    l  ト、!
   レ'l/ l    /       ̄ ̄  ij    !    l ヽノ
   /  l   イ               /イ    l  ヘ
   l  l   リ     ゝ ――― '     l    l 、 〉
   !/V l    /                 l     l リ/
   ∠i イ イ/                  ヽ   メト、〉
     V从/、                  _, ヽ、ハ从/
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 小隊はれてぃを倒し、偽電気ブランの入手に成功しました。


 その帰り、一同は裏切り者てんこの罠にはまりました。

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        ゝ,,,, \| ) )_,,....,,....,,....,.,,.    )\
        /_,,....,,_\、'::::::::::::::::::::::::::::r''''ヽ''ヽ  )
       _..,,-":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{   '  }r-''''フ
       "-..,,_:r''''''''''''''''''''''''''''''''''''''( ( )____ノ::- ,,
         //   r  ;    ! ヽ i ヽ ',' |''"
         .'    '; i i  i  !  i  } }   i
        ,' i  ' ; ゝ、人人ノ/_ノノ / ノ   、
        i ヽ .| rr=-,:::::::::::r=;ァ / /  i  '、    時既に時間切れ
        ! | \| " ̄ ,___,  ̄" ( /|   |   '、
        ヽ V 人   ヽ _ン    ヽ  人   '、
        、_)ノ ノ  >.、_    ,.イ/ ( ノ (._   ヽ
        /  / ノ´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ こ  ノ |  ノ   \

      _... -‐<二\
    r‐'´,-、,..-ヘ \―`、
  /レ'´ ´/ ̄`ー--、_ i-、
 / r'イ /´          l | ` 、   おお、ごろんごろん
.//j /     r=;ァ    H、  〉
i K´i  rr=-        `、iハj
.〉 〉;;;|     ー=‐'      〉 i;i
`、;;;;;;;i ト,          /レ' ,;イ
 \;;;、;;;`、       /;,'-';;;
   `;;゙-;;;;`ー-、,―z_彡∠j;;ノ
    `ー-、;;=-=っ;;;;;;;;_ -'´

 てんこは小隊めがけて大きな岩を転がしてきました。
 ゆーぎは小隊を守るために犠牲となり、命を落としてしまいました。


 町に戻った小隊は、親の帰りを信じて待つゆーぎの娘すいかに、何も語らず黙って去った…といいます。



 後世の歴史家はこう分析しています。

       iヽ、
     ____」____ゝ'´/':\ /|
     ヽ. _/___/___::\/        ____________________________________
      <Y---r二二二二ハ.フ.     |
       ,.L__:::::|::::i::::L-」::l::7>       | 落石を、裏切り者の罠とした彼らの報告は、
     /     ̄' 'ー---─' `ヽ.     | あやまちを隠す偽り。
    ./   ,.      ⌒ヽ.     ',     | 娘に黙って去った行動が、
   ,'  / / ‐/- i:::::::::::i   `ヽ!.    | 彼らの後ろめたい立場を示す。
    i   i  !/ア!-;!、ハ:::::::ハ-!、.i . i.   | 英雄もまた、ゆっくりであったことを表す話
   |  ハ .! (ヒ_]'  レ'ヒ_ン;!、i i |   |            (かみ・しらさわ・けーね)
   |  i レ' !""      ""/レ'ヽ!  <
   |  ! .|ハ、   -=-   /:::| .|     l___________________________________
    | ./i  |::::!>、._  _,,.. イ .|::::| |  ,.、    __
   .| ./ !,..-|::::|'´/ヽ二ン`7ー、|:::|. | i !,,.-''" ノ
   |/ /  .|::::|〈 イ::::V:::::::::!〉:`i:::ト、! .! ヽ -=ニ__
  .!r〈_   !,ヘ!:::ヽヘハ::::;イノ:::::;ヽ! ヽ,!   !  ‐--,'
  !.ゝr、__r、i::::::::::::/ ハ Y::::::::::i  r/ ヽ   ー,--'
  !/  、/ヽ;::::::〈  ハ ',:::::;イ、_ /!   7`  ̄
  .〈    ヽ、/:::::::::ヽ/Vヽ、〉::::! !`ー,ヽ-'
  .レ\ ,.イ`ヽ:::::::::::::ハ::::::::::::ハ、 |ノ


 また、別の歴史家はこう分析しています。

      |\        /|
      | |      |>( ̄)<|
      | |       | ̄|       _______________
      | .|        |  |       |
      |  |────-|  |ヽ..     |
     /''''''''      ''''''''''' `ヽ.     | 落石が裏切り者の罠だとしても、
    ./   ,.      ⌒ヽ.     ',     | 娘が親を失ったことに変わりはない。
   ,'  / / ‐/- i:::::::::::i   `ヽ!.    | 故に言葉でなく死にむくいる行動で語ろうとした、
    i   i  !/ア!-;!、ハ:::::::ハ-!、.i . i.   | 後の英雄をうかがわせる話
   |  ハ .!. (◯), レ、(◯)!、i i.|   |              (きも・ちのいい・けーね)
   |  i レ' !""      ""/レ'ヽ!  <
   |  ! .|ハ、   -=-   /:::| .|     l_______________
    | ./i  |::::!>、._  _,,.. イ .|::::| |  ,.、   __
   .| ./ !,..-|::::|'´/ヽ二ン`7ー、|:::|. | i !,,.-''" ノ
   |/ /  .|::::|〈 イ::::V:::::::::!〉:`i:::ト、! .! ヽ -=ニ__
  .!r〈_   !,ヘ!:::ヽヘハ::::;イノ:::::;ヽ! ヽ,!   !  ‐--,'
  !.ゝr、__r、i::::::::::::/ ハ Y::::::::::i  r/ ヽ   ー,--'
  !/  、/ヽ;::::::〈  ハ ',:::::;イ、_ /!   7`  ̄
  .〈    ヽ、/:::::::::ヽ/Vヽ、〉::::! !`ー,ヽ-'


 しかし、さらに後世の盗賊は…

        _,,....,,_
    ..,,-''":::::::::::::`''\             _______________
     ヽ::::::::::::::::::::::::::::::\          .|
      |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     |
      |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    | ゆっくり的だの英雄的だの、どっちも
     _,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   .| 後のやつらが勝手に言ってるだけなのぜ。
  _..,,-"::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7  | その時、そいつらが選んだことに
 "-..,,_r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ   | 後で意味付けしても、仕方ないのぜ。
    ,i!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ   |                (のぜ・きりさめ・まりさ)
   ( `!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ  <
    y'  ノ ! '"    )─-、 "' `、.レ'    .l_______________
  ノノ  ( ,ハ           人!
 ( ( ,.ヘ,)、 )> ,、 ________, ,.イ  ハ


 あなたなら、どう思いますか?




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  ::::、 |ヽ‐`ヽ_i´::::::_∧_\
  \::::::::::::;´ 、::::ノ ー ─ ヽ
   i´::::::::::::::::ノ    vv   i   ………
     \:::::::ノ         |
       ヽ_人____ノ



 かみけーねに同意
 きもけーねに同意
 のぜまりさに同意
[>かんがえるのめどい

以下作者の言い訳など
  • 元ネタ…というかほぼそのまんまですが、FF9のラムウの謎かけですね。まりさの発言はジタンの台詞から。
    ちなみに元ネタの元ネタはFF2のヨーゼフ加入前後~雪原の洞窟クリアまで。
  • 17の小国→17スレだから。
  • 偽電気ブラン→リキュール酒です。偽とつくぐらいなんで本物の"電気ブラン"もありますが、果たしてかn…皇帝様の口に合うかどうか。
  • 文章量が少ないのでAA大量投入でごまかし。
  • 閲覧ありがとうございました。
尻尾の人

  • ゆぐやに聞いてもしょうがねぇw
    -- 名無しさん (2009-06-14 13:51:11)
  • 聞く相手を間違えてるやん! -- 名無しさん (2009-06-14 18:49:14)
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最終更新:2009年06月14日 18:49