ゆっくり愛で小ネタ27 楽園の主

即興。それは60行(たまに120行)にかける情熱。線より下からスタート

 ・・・
「夏ってのは、暑苦しくてかなわん季節じゃのう・・・。」
今日の商談を終えて
ワシは行きつけのバーに向かう・・・。
ここは都会派のオアシス。眠らぬ夜の街を彩るネオンすら届かない
常闇の楽園・・・。

カランカラン
薄暗い照明が炊かれただけの店内。
ジャパーニーズオリエンタルな壁掛けに
こじゃれた猫の小物。どこから集めてきたのか
それぞれ特徴のある酒瓶が窓際やカウンター端などにアンティークのように
設置され。それぞれが照明に鈍く反射し輝いていた。
バーとも飲み屋とも言い切れない奇妙な空間が出来上がっている。

小さな所だ。中にはカウンターと二つのテーブルしかない。
イスはたったの12・・・さしずめ選ばれし騎士の椅子か。
そんな商売とは関係なくただ趣味を突き詰めただけの場所
それがワシが気に入った理由だった。

カウンターに座る、棚には世界中様々な酒が並んでいた。
本当に酒が好きなんだろう。
「マスター、バーボンをロックでくれんか」
「・・・」
ここのマスターは、ほとんど喋らない。
酒の飲みすぎで喉が焼けているのか、それとも面倒なだけか。
しかし、それがいい。無駄に喋られては雰囲気を壊す。
主人が黙々と酒を準備する。この時のマスターの目はすさまじい。
まるで何者も酒に触れる邪魔をさせんと瞳孔が開き、
口に力をくわえたその表情は余りにも圧巻。まるで巨大化をしているようだ。
いや、実際に巨大化していた。
体全体が、元の等身のままそのまま大きくなっている・・・!!!!!
それは錯覚なのか、それとも現実なのか。
その判断すら許さない空気が漂う。
この気迫、そして迫力・・・やはり只者ではない。

まるで鬼・・・!!

圧縮した空気をとき放ち、こちらへグラスを滑らせる。

そして一声、鬼が咆哮をあげた!!!!!

「ゆっくりお酒飲もうね!!!」

体の着いたゆっくりすいかが接客してましたとさ。

ちなみに・・・
「ん?ワシが誰かやって?
 ども!!!みんなのアイドルきもんげやでー!!
 みんなもこんのくっそ暑いなかがんばっとるようやな!!
 そんなときはワシの経営する『すいかバー』で一杯やってんか?
 おやすうしときまっせ~!!!!
 おーい!すいかこっちきてんか~!!閉めの言葉いくで~!!」

『夏はやっぱりすいかバー!!』

※はい、ごめんなさい。完全にネタな上ゆっくりあんまり関係ないという
最悪の事態になってしまいましたとさ。

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最終更新:2008年09月14日 00:06