小ネタ278 走馬灯まで見た結果がこれだよ!!!

「むーしゃむーしゃ・・・しあわせー♪」

一言で言うとそれは場違いだった
台所からお茶を持って戻ると俺のようかんは本来モニターに映っているべきものとすり替わっていた。
盗み食いをされた、ともいう。現実が幻想に侵食されているのだ。
『ゆっくりしていってね!!!』
「ゆっくりしていってね!!!」
オウム返しされた、やばいかわいい。
よく2次を3次化すると悲惨なだけなんていうがそいつはモニターで見るのとなんら変わらなく見えた、そして
『それ俺のようかん・・・』
「これはれいむがみつけたんだよ、ゆっくり諦めてね!!!」

間違いなくゆっくりれいむである、まりさ派なのでちょっと残念なのは内緒だ
『えいっ』
「ゆ!」
捕獲を試みるも両手が虚しく空をきった、ゆっくりしていってよ!!!
「ここはれいむのゆっくりプレイスだよ!人間は出て行ってね!」
なにやら勝手なことを言い始めた馬鹿饅頭に病院行けと友人に言われる程度の愛護派の俺もイラつかざるを得ない
捕まえてデコピンするぐらいは許されるはずだ、あとほっぺふにふにしたりすりすりしたりしよう
『じゃあお前が!家賃払ったり!生活費出したりすんのか・・・よっ!』
「ゆっ!ゆっ!・・・ゆっ!」
当たらなければどうという事はない、図体のでかい俺はすっかり振り回されていた
そのまま部屋中を逃げ回られおちょくられ続けるかに思えた


「いい加減諦めてね!!!」
目を細める馬鹿饅頭
『くっくっく・・・諦めるのはどっちかな?』
れいむがきょろきょろと辺りを見回し事態に気づく、部屋の隅に追い詰めたのだ
「こんなのやだよ!おうち帰る!」
『そうもいかないんだよなあ・・・ゆっゆっゆっ』
じりじりとにじり寄る俺、後ずさるゆっくり
「ゆ、ゆっくりしていってよ!!!」
れいむは泣き顔もまたかわいい、実は虐待スレも有りなのかもしれない
『ほうらもう隅っこだ、お兄ちゃんとゆっくりしようね?』
「****・・・」
ついに追い詰めた、泣き疲れたらしいれいむは俯いてぼそぼそと何か言っている
「ゆっくり・・・!」
『んん?聞こえんなあ?』
「ゆっくり・・・!!していってね!!!」
その表情のあまりのかわいさに見とれているとれいむが巨大化し始めた
どんどんどんどん大きくなって・・いや、跳ね上がったれいむの頭がこちらに近づいてきてそして

ごちーん☆

目の前がまっくらになった!





『ゆっくりかわいいよゆっくり』
『駄目だこいつはやくなんとかしないと』





目を覚ますとゆっくりは居なくなっていた、走馬灯まで見た結果がこれだよ!!!





がさごそと片付けを行っているとゆっくりが食べていたようかんがなくなっている事に気づく
『もう帰っちゃったんだな・・・』
なんとなく、いやかなり悲しい気持ちになってTVをつけると炬燵の前に座った



「お家ーーー!」
炬燵をめくると満面の笑顔のそいつがいた

fin

  • 無限ループw -- 名無しさん (2011-04-28 14:08:42)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年04月28日 14:08