ご当地ゆっくり!

ご当地ゆっくり

※このゆっくりは方言でしゃべります。

ある日、郵便物が来た。名前を見ると母さんらしい。
……仕送り?そんなに生活苦しくないし、そもそも母さんはケチだ。
そんな事をする人じゃあない。ともかく開けてみる事にしよう
「ゆっくりしていってね!」
中に入っていたのは金では無く大きい饅頭もとい、ゆっくりれいむ。
紙を一枚咥えているのでそれを取る。この字は言わずもかな母さんのものだ

「○○へ
このゆっくりは私達の出身県、群馬で育てられた『ご当地ゆっくり』です
他にも色々な県で育てられ、明太子ゆっくり、○○の住んでいる京都では
八橋ゆっくりと言うのがいるみたいですよ。
余裕があったら送ってくださいね 母より」

読み終わり、れいむの方を見てみる。……ついでに突いてみる
「いてぇ!いてぇよおにいさん!」
さっきまでの清々しい声とは打って変わり、涙声になる。ってか泣いてる
……感触は普通のゆっくりより弾力がある、そして群馬で作られているものと言えば
「お前、こんにゃくのゆっくりか?」
群馬の名産コンニャク。京都に着てから全然食ってなかったけか
どうやらコイツ、こんにゃくを食ってこうなったらしい
「そうだよ!ふつうのみんなよりやらかいでしょ?」
「んだ、なっからやらか……はッ!」
五年ぶりだ、実に5年ぶりに方言を使った。
―――懐かしい感覚と言葉が、耳に残る。
「んで、お前はかかどんに買われたのか?」
「そうだがね。なっから優しいひとだったよ」
れいむは思い出に浸るように目を閉じる
「そっか。……ん?」
れいむをダンボールからだすと、一つ小さな箱が入っていた。
箱には「上毛カルタ」上毛カルタと書かれている
「こりゃまた懐かしいモンを」
上毛カルタ。群馬の名産や名所を子供達に教えるための遊びだ。
『よ』を取ると変態扱いされた思い出がある
「お前、これできるのか?」
いつの間にか頭の上に乗っているれいむに、上毛カルタを見せてみる
「ゆ!できるよ!ゆっくりの中じゃ私が一番強かったんだからね!」
「ほーう……じゃあ俺と勝負だ!」
「まっけないよー!」
付属していたCDを入れ、再生ボタンを押す


『つるまう~かたちの~ぐんま~けん~』

そのマンションの一室では、賑やかに札を取る音が一日中響いていた


ご当地ゆっくり


細かい事
  • 何ジョジョ?露骨に方言をしゃべる?逆に考えるんだ『周りの人が群馬弁しか喋らなかったから自然と覚えた』と考えるんだ
  • かわいがってる…?
  • 解読
    『かかどん』・・・お母さん
    『なっから』・・・とっても、すごく
    『やらかい』・・・柔らかい
    『そうだがね』・・・そうだよ
    『いてぇ!』・・痛い
    『よをとると変態扱い』・・・『世の塵洗う四万温泉』
    札の絵は女性の裸で、取ると高確率で変態扱いされます



  • くすりと来ました。ご当地ゆっくりもいいですね -- 名無しさん (2009-03-18 15:08:42)
  • ぷるぷるしてそうw -- 名無しさん (2009-09-09 20:10:38)
  • 「よ」は確かに変態扱いされますねw -- 通りすがりの雛好き (2009-11-09 20:25:44)
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最終更新:2009年11月09日 20:25